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【実録】過去のヤバかったメンズストリッパー
あろはろは!
メンズストリップダンサーの朱雀ガラティアです☆
以前から、チップにまつわる事件やらなんやらで散々お客様の悪口を書き散らかしてきたわたくしでございますが(笑)、
「じゃあキャスト側はどうなんだよ?問題あるやつはいなかったのかよ??」と言われると……
いるに決まってるぢゃん!!!( ;∀;)
というか自分含め、先輩同期後輩みんなどっかしら癖あるよ。
まともな人あんまりいないよ。
というかメンズストリッパーやる時点でもうどっか変わってるもんな。
そんな"変人"がデフォルトの沼地帯の中でも、輪をかけてヤバい人は何人かいたので、
今回はその辺りのことを書いていこうと思います。
といっても、書ける範囲での人しか書きませんけども。
本当に洒落にならない人はここでは話題にできないので(笑)
おそらくここの読者さんが知らないであろう人や、噂で聞いただけの話もあるのでご了承おねがいね。
①笑顔でアウト発言連発の先輩
自分がとあるメンズストリップ団体に入って最初に出会った変人(失礼)は、中堅キャリアのノンケの先輩でした。
はじめましてのご挨拶ではとても愛想良く対応してくださり、普段も後輩たちに優しい人当たりのいい方なんですが、思想がなかなか過激で、
政治的な話や人種的なタブーを笑顔で語る先輩でした。
細かいエピソードは覚えてないし、覚えてたとしても内容的にどうせ書けないのですが、禁忌発言不謹慎発言連発、みたいな。
でも本当に普段はいつもにこやかにしてて実害のない人だったので「この人サイコパスなのかな」って思ったりもしました(笑)
つくづく変わっていてハードロックな先輩でしたが個人的には結構好きな先輩です。
②デビュー日に自作パンツを履いてきた新人
団体に入って2〜3年目ぐらいの頃、とあるノンケの新人さんが入ってきました。
新人だけど年上。
話だけ聞いていたとき、「年上の後輩が入ってくるんだー☆お兄ちゃんみたいに慕っても良いかな♡」と…
若かりし頃の自分は思っていました。
可愛いですね。
現場入りした彼は、とても爽やかな笑顔の好青年って感じの人でした。
ラフな格好でいいのに初日からスーツで登場し、礼儀も正しくて素敵だなーと思っていたのですが……
リハの前になって、突如その新人さんが代表に何かを打診しています。
聞くと、「オリジナルのパンツを作って来たんですけど、今日それ履いていいですか?」と。
どんなパンツか気になったので自分も覗き込んでみたら、絶句。
ゴム紐に、某教祖の顔をプリントした紙を貼っ付けたものでした。
いや………こんなんダメに決まってるでしょ(笑)
爽やかで礼儀正しかった彼のイメージは一瞬にして吹き飛びました。
100人中94人が思う感想を自分も思いました。
「コイツやばいんじゃね?」
当然そのパンツは却下され、先輩キャストのものを貸し出すということになりましたが、
衝撃的すぎてしばらく動けませんでした。(笑)
まず見た目と中身のギャップ、
デビュー日からそれを持ってくる度胸、
受け入れられると思った思考回路、
どれをとっても普通の変人の域を通り越してます。
というかまずそもそも彼はスカウトとかではなく自分で応募してきた人だったんです。
理由は至極単純で、面白そうだったから。
さっきの先輩然り、なぜここのノンケは変なのばっかなんだ!!!
第一どうやってうちを見つけてきたんだよっていう(笑)
まぁ、ゲイ向けのメンズストリップ団体に入ってくるノンケという時点である意味ブッ飛んでますよね。
そうか。ノンケキャストが変わってるんじゃなくて変わってるノンケだからここにいるのね。
彼は演目自体は卒なくこなすし、その後もしばらく定期的に出てくれていたのですが、
今は何してるんだろう?
とても面白い後輩くんでした。
元気にしてることを祈ります。
③SMショーで終始無表情だった演者
これは過去にいたキャストを先輩から聞いた話なのですが、
一昔前はショーの中でSMの要素が頻繁に取り入れられ、中には結構ハードな調教モノをやったりもしていたそうです。
調教モノですから当然、責める側と責められる側がいる。
調教する側が相手を縛ったり鞭で打ったりして、された方は苦悶だったり快楽の表情を浮かべるという構図。
通常、M役には実際にMの子か演技ができる子が起用されます。
「怖いS⇄怯えるM」という図式がSMショーの基本なので。
ところがある回において、叩かれても鞭打たれても全く無表情で無反応なキャストが居たそうです。
なぜ出た。。。(笑)
リハはどうだったのかとか色々疑問はありますが、あくまで聞いた話なので詳しくは分かりません。
とにかく、お客様を目の前にして責め役もあの手この手で調教チックなことをするのですが、全く動じずうんともすんとも言わなかったそう。
そこで焦った責め役は、耳元でこっそり「声出していいよ」って囁いたんだそうです。
すると
鞭を打たれて
「い た い !」(無表情で)
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/59276613/picture_pc_be1aee4926f70301c6468fd556605b38.png?width=1200)
ロウソクを垂らされて
「あ つ い !」(無表情で)
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/59276672/picture_pc_3a0012fac672d6ecd1a02806a9411f5c.png?width=1200)
これ文章だと伝わりにくいんですが、
客席を真正面に向いて空手の掛け声のように声を発したそうです。
(某鬼滅の煉獄さんの「うまい!」で再生してください)
無表情で。
なんともシュールな光景www
その人は当時すでに辞めていたし会うこともなかったので顔も知らないのですが、
過去最も強烈な思い出を先輩に聞いたときに話してくれました。
どんな人なのかめちゃくちゃ気になる(笑)
会いたいですね。
④ゲイ→ドール→女装子になった先輩
最後にご紹介するのは、自分が入った当時は照明係をやっていた元キャストのゲイの先輩です。
その先輩は聞くところによるとカリスマ的なM男キャストだったらしく、伝説的なショーをいくつも演ってきたのだとか。
もちろん、先ほどの無表情先輩とは異なり(笑)、情熱的なSMショーでお客様を魅了していたそうな。
お会いしたときはいつも、「朱雀くん可愛いなぁ(´∀`*)エヘヘ」って感じでかなりほんわかした雰囲気だったのですが、
能ある鷹だったんでしょうね。
そんな先輩ですが、ショータイムのみならずプライベートでも結構変態度高めだったらしく、相当遊んでいたようです。
遊んで遊びまくって普通のことに飽きたのか、
いつしか彼は女体化スーツ(ゴムで出来たリアルな女性の着ぐるみ?みたいなもの)を着てフェティッシュイベントに遊びに出るようになりました。
ゲイからドーラー(ドールのコスプレする人)への方向転換は、色々なものを見てきた自分でも新鮮でちょっと驚きました。
ドールと言ってもラブドール風ですけどね。
そのスーツ、素材が柔らかいので質感が肌に近く、さらには乳房や女性器もあったので他のドーラーよりかはかなりリアルな作りなんですが、
さすがに本物の女体とは違うのが一目でわかり、不気味という人もいました(可哀想…)
そんな華麗な転身を遂げた先輩とも疎遠になり、
日々自分のイベントでメンズストリップの仕事に勤しんでいたあるとき、
当時の団体の代表と会う機会があってご飯に行きました。
積もる話を色々していたのですが、
「この後あいつと飲むけど来る?」と、ドーラーの先輩に何年かぶりに会わせてもらえることになりました。
会ってびっくり。
普通に(?)女装子になってました。
あの頃着ていた女体化スーツを脱ぎ捨て、自身の顔にメイクを施し、髪型や格好も女の子でした。
しかもなかなか可愛い(笑)
街歩いててもきっとバレないし、「こういう女の人いるよねー」って感じの見た目になってましたね。
彼の心境にどんな変化があったのか、はたまた女性化願望が昔からあったのかは定かではありませんが、
ゲイ→ドーラー→女装子と驚愕のキャリアアップを遂げた先輩は
とても生き生きしていて幸せそうでした。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
今回紹介したのは4人だけでしたが、自分はもうそれだけでお腹いっぱい。
情報過多。
一応4人とももう出てない人たちなので時効かな、と思って書かせていただきました(笑)
怪談話に霊が寄ってくるのと同じく
やはり特殊なコンテンツには変わった人たちが寄ってくるものなんでしょうかね。
あ、しっかり言っておくとそういう強烈な人たち、自分は好きですよ。
これを書いていて懐かしいなーとしみじみしています。
元々変人の集まりだったメンズストリップ団体、その中でもエリートの奇人たち。
そんな人たちと公演をしていた時期は、なんだかんだで楽しかったです。w
今、自分が仕切っている現場も変わった子は多いんだけど、良くも悪くも常識的というか、
突き抜けてヤバいみたいな子っていないんですよね。
いたらいたで、手に負えるかはわからないけど(笑)
でも、いまメンズストリップが一つの"オシャレなコンテンツ"としてエンタメ業界の端っこに存在できていることは、
絶えずこの文化を継承してきた過去のユニークなメンズストリッパーたちのおかげに他ならないわけで、
そういった先人たちにたまには想いを馳せながら舞台に立つべきなんじゃないかと思います(壮大)。
今回紹介した以外にも、
過去のキャストさんたちは皆相当クセが強かったらしくて、自分もまだ聞けていない先輩のエピソードがたくさんあります。
それらを少しでも聞けた際には、
このnoteに追記しますのでお楽しみに。
ということで今回はヤバかったキャストのお話でした!
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ちゃお☆
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