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【スピリチュアル】人類に叡智を授ける「人外」キャラ3選

あろはろは!
朱雀ガラティアです☆

小説から哲学書、自己啓発本まで、様々なジャンルを愛読しているわたくしですが。


今回は、その中でも特に大好きな「引き寄せの法則」や「宇宙の摂理」といった"スピリチュアル"をテーマにしたファンタジーの世界から、主人公に大切なことを教えてくれる人外的存在のキャラを紹介したいと思います。


まず前提として、スピリチュアルとは、この物質的現実を超越(包括)した「非物質・非二元・魂的」な概念を言います。

科学とは異なる切り口から宇宙を説明したり、
魂は肉体の死後も霊的に不滅であるといった輪廻の死生観が説かれているものが多いです。

それゆえ、現代の人間にはオカルト的で胡散臭く、受け入れられ難い傾向がありますが、
自分はファンタジーとしてニュートラルな視点で読むようにしています。
(なので、価値観を押し付けるようなカルト宗教的な考えやニューソート思想には懐疑的です)


その前提の上で、今回は名著と言われる3冊の本から人外キャラをご紹介するのですが、
それらには共通点があります。

・おとぎ話ではなく、実際に我々に作用する摂理として説かれている
・人間や動物の姿を取っているが、そうではない存在である
・主人公(普通の人間や動物)の指導者として幸せや悟りの手助けをしてくれる
・高位存在だが神そのものではない

などといったことです。


いくつかの著書を読むうちにこれらの共通事項に気付き、
そのキャラを一列に並べてみると面白いのではないかと思い立ったのが今回の趣旨。

それぞれ微妙に教えや性格に違いはありますが、どれも我々に人として大切なことを気付かせてくれます。

なお、全項目において各ストーリーのネタバレを含みますので未読の方はご注意ください。


それでは早速見ていきましょう!


①ソロモン(「サラとソロモン」シリーズ)

賢いフクロウ

まず最初にご紹介するのは、エスター&ジェリー・ヒックスによる児童小説「サラとソロモン」より。
世界の「引き寄せの法則」に関する本の先駆けとなった本で、児童書を超えて大人たちにも幅広く読まれています。
著者夫妻の奥さんの方が、エイブラハムという宇宙意識の集合体から教えてもらったことを本にしたようです。

このシリーズにはソロモンという喋れるフクロウが出てきます。
実際には口を動かして喋っているわけではないのですが、想念を通じて主人公の小学生の少女、サラとコミニュケーションを取っています。

ソロモンはフクロウの姿をしているものの、中身は何度も輪廻を繰り返してきた魂であり、
現在はこの容れ物(身体)に入っているというだけ
とのことです。
現代ファンタジーでもこういうキャラいますよね!


◆ソロモンがサラに授けた幸せの秘訣

・望まないことについてではなく、望むことについて考える
・「味わい愛でる」ことのできるものを探す
・幸せは、他人や状況に左右されない

この他にもそれはそれはたくさんの教えが紹介されています。

私たちが何かを欲するとき、「なぜそれが欲しいのか」ではなく「なぜそれが手に入らないことが嫌なのか?」につい意識を向けがちです。

嫌なことを遠ざけるために何かを求めることは、嫌なことにフォーカスを合わせていることになるので、結局その嫌なことが続いたり欲しい結果が手に入らなかったりします。

黒い犬の喩え」(黒い犬を想像しないでくださいって言われたら想像しちゃうやつ)でも分かるように、我々にも心当たりがありますよね?


味わい愛でるとは、何か「はぁ〜、幸せ〜」だったり「ふぅ〜、落ち着く〜」だったり「あ〜、ありがたいな〜」と思える対象を見つけるということ。
感謝の気分が湧けば、感謝したくなる現実がさらに現れるという引き寄せの法則の基本です。

そして味わい愛でられる対象は、どんな時・どんな場所でも必ず存在します。
不慮の出来事や苛立つ現象が起きてもこの幸せの流れに繋がり続けることが、苦しみの鎖を断ち切る鍵となるのです。


最後に、自分が当著の中でいちばんはっとさせられたソロモンの言葉を紹介します。

君の幸せが他の誰かがやったりやらなかったりすることにかかっている時、君は罠にはまっているんだ。
(中略)君が喜びを感じられるかどうかは、君自身が何に対して自分の注意を向けることを選ぶか、ということだけにかかっているんだよ。」


②レドルク(「さとりをひらいた犬」)

悟ったオオカミ

続いて紹介するのは、「さとりをひらいた犬」(刀根健著)より、年老いたオオカミのレドルクです。

著者の刀根さんはステージ4のガンから神秘体験を経てガンを克服した経緯があり、
その際の気付きの体験を物語風にしたのが本書です。

猟犬だった主人公のジョンが、ある時獲物として狩ったオオカミのダルシャとの出会いをきっかけに「ほんとうの自分・ほんとうの自由」を探して旅をするストーリーとなっています。

イノシシやクマ、ネズミに白馬など、バラエティ豊かな動物たちが次々にジョンに大切なことを教えてくれます。

様々な経験をした末に、ジョンに悟りのきっかけを与えた最後のキャラが、鋭峰に暮らすレドルクです。

レドルクは100年以上もじいさんだと噂されるとてつもなく長生きなオオカミで、
もはや普通の動物ではないことが窺い知れます。

もともとジョンは、ダルシャから「ハイランドという場所へ行けば、ほんとうの自分という存在が見つかる」と聞いて、人間の元を逃げ出して旅をしていたわけですが、
レドルクがそのハイランドへの行き方を教えてくれるとされていました。


レドルクの住処へ辿り着いたジョンは、ハイランドへの道を訊くのですが、
ここから様々な教えとまさかの修行経験を得ることになるのです。


◆レドルクがジョンに授けた悟りの教え

・静かにただ座り、いま、ここにいること
・自分の内側を見つめ、思考(エゴの声)を見張る
・苦しみはエゴの執着から生まれる
・自分が「自分だと思っている存在」は、ほんとうの自分ではない


レドルクの教えは最終章のため、この本が伝えたい内容の集大成であり、一冊通して読まないとなかなか理解できないのですが(読んでても難しい)、
これらの教えをきっかけにジョンは悟りをひらきます。

もう本当に、全てのページが紹介したい名言のオンパレードなので、この本については改めてじっくりご紹介しますね!


ともかく、レドルクの教えは自分自身の内面をどのように整えれば悟りの境地に至れるのかという種類の手引きであり、
自分が想定している自分自身というものは、実態よりも遥かに小さいものだと説かれています。


ちなみに先述のソロモンもレドルクも、共通して「今日もいい日だ」という内容の口癖を持っています。
人間を超越した存在は、その感覚が同じなのでしょうか。


最後に、ハイランドへと焦るジョンにレドルクが伝えた印象的な言葉を紹介します。

求めるな、求めれば逃す。求めずして見つけ出せ。求めることなく見つけ出せ。
ハイランドなど、どうでもよくならないと、ハイランドへは行けないのじゃ。
難しいのう。フォッフォッフォ」


③アミ(「アミ 小さな宇宙人」シリーズ」)

高度文明の宇宙人

最後に紹介するのはエンリケ・バリオス著「アミ 小さな宇宙人」シリーズより、宇宙人のアミです。

この本では、主人公の少年ペドロが、夏休みのバカンス先でUFOに乗った宇宙人に遭遇するところから物語が始まります。

突如、海にUFOが墜落した現場を目撃したペドロは、そこから自身と同い年ぐらいの少年が出てきてあっけに取られます。

彼は宇宙服のようなものを着ていて、恐る恐る話しかけるとフレンドリーに応じてきました。

見た目は人間の男の子なのに、なんと彼は遠くの星から来た大人の宇宙人だと言うのです。

名前を聞くと、地球の人類が発声できる発音ではないため、彼のことはスペイン語で「友達」を意味する「アミーゴ」から「アミ」と呼ぶことにしました。


この物語はペドロが宇宙人アミと共にUFOに乗って宇宙を旅する冒険譚が描かれています。

その中には、この宇宙を統べる法則や地球外の生命やテクノロジーのこと、魂の輪廻等のお話が出てきますが、これが普通のファンタジー小説と違うのは、実在の主人公が実際に体験したことの体で書かれていることです。

論理的な叙述も多く、もしかしたら本当かも…?と思わせられる魅力があります。


◆アミがペドロに説明した宇宙のこと

・地球の他にも知的生命体がいる惑星はいくつもある
・文明の発達度=愛の度数
・波動が高いほど神=宇宙に近い存在である
・取り越し苦労はムダ

この本にも、我々人類がよりよく幸せに生きる秘訣が多く出てきますが、
"教義"というよりも"システム"として提示されています。

宇宙には平和を維持し、高めていくための連合があり、一定の愛の度数を超えた惑星には加入が認められるといった、SF寄りの、それでいて整合性がある仕組みが説明されます。


愛の度数が高い=平和、優しさ、思いやりなどを表し、
愛の度数が低い=恐れ、暴力、争いに満ちていることを指します。

地球は、ちょうどこの中間ぐらいの段階にいるとのこと。

人類は、科学の発展度が高いほど優れていると考えがちですが、重要なのは科学よりも愛の度数だとアミは説きます。


抽象的な「感謝しましょう」「優しくなりましょう」ということだけでなく、「愛の度数を高める」という表現とその具体的方法によって、
人類の幸せや成長のためのより詳しい道標を照らす内容になっています。


アミに関して言えば、地球人より遥かに愛の度数が高く、また過去世も全て覚えているため十分高度な生命体なのですが、
悲しむ描写や慌てて怒鳴るシーンもあるため、
ソロモンやレドルクよりは人間に近く親しみやすい存在なのかな、と思います。(笑)


最後に、今でも強烈に覚えている、アミが現在の人類に関して論じた言葉を紹介します。

「(ほとんどの人間は)人生には少しもすばらしいことがなく、危険なことばかりでいっぱいだと思いこんでいる。潮騒も耳に入らなければ夜の香りも感じない。歩いていることも、ほんとうに"見る"とはどういうことなのかの認識もない。呼吸することも楽しまない。きみは、いまは催眠状態にいるんだよ。


おわりに

というわけで今回は、人類(生物)を超越した立場から主人公に叡智を授ける3つのキャラをご紹介しました。

このような形で登場する宇宙的存在は他にもたくさんいるので(「アルケミスト」のメルキゼデック、「星の王子さま」の星の王子さまなど)、
ぜひお気に入りのキャラを発見してみてください。


こういったキャラクターは人間特有の押し付けがましさや説教臭さが薄く、読者である我々の心にもすーっと浸透しやすい語り口となっています。

彼らから教わった大切なことを実生活で役立ててみるのもいいかもしれませんね!


それでは今日はこの辺で。

次回もお楽しみに☆

【今回の書籍】
サラとソロモン
さとりをひらいた犬
アミ_小さな宇宙人

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