研究室にDiscordを導入したら幸せになりました(自分が)
4/1に「研究室にはしばらく来ないでね」という連絡がボスから来て、その日に研究室用のDiscordサーバーを立てました
新B4が大変そうだよねっていうのもあったんですが、それよりも自分がしゃべりながら作業するタイプなので、VCのないSlackだけだと死ぬっていう動機の方が大きかったです
※VC: voice chatの略。ようは通話
そんな私利私欲からつくられたサーバーですが、2ヶ月経った現在では、自分以外の研究室メンバーにもそれなりに楽しい・役に立つ場になっているようで(多分)、作ってよかったなあと思いました
っていう話をつらつら書きます
なんでSlackじゃだめなの?
今だとわりとどこの研究室もそうだと思いますが、弊らぼにもSlackはあります
先生のいるワークスペースと先生のいないワークスペースがあるので、学生同士のコミュニケーションだったら一見Slackで事足りそうな感じもしますが、少なくともフルリモートだと自分はSlackだけでは詰みます
・VCがやりづらい
・なんとなくどうでもいい話がしづらい
っていうのが自分にとってSlackだとだめな理由です
「VCがやりづらい」っていうのがSlackの最大の難点で、しゃべりながら作業するマン的には「Slackだけだと一生進捗出ねえな」って思いました
研究室ではだいたい独り言を垂れ流しながらうだうだスライド作ったりコード書いたりするので、リモート研究室でVCがないとマジで何もできないです
「なんとなくどうでもいい話がしづらい」と感じてるのはもしかしたら自分だけかもしれないんですが、学生しかいないSlackワークスペースでも、なんとなく事務連絡や研究での質問みたいな「仕事に関係する発言」しかしちゃいけないような気がしてます
自分は「進捗出ねえ〜〜」とか「さっき起きた」みたいな、リアルの研究室だったら言ってたことも気軽に垂れ流せる場がほしかったので、この点でもSlackでのやりづらさがありました
というわけで、Slackとは別にDiscordをつくりました
立てたときのチャンネル設定
TEXT CHANNELS
# general
VOICE CHANNELS
📢 general
チャンネルはテキストもVCも初期設定のまんまでした
作ったばっかりのときは人もそんなにいなかったし、「まあそんな使われないでしょ」と思っていたので、テキストとVCにそれぞれ1個あればいいかな、っていう感じでした
現在のチャンネル設定
TEXT CHANNELS
# 雑談
# 真面目な相談
VOICE CHANNELS
📢 general
📢 面談室
4/1から6/18現在までの間に、テキストもVCもちょっとチャンネル増やしました
最初はテキストチャンネル1つにみんな書き込んでたんですが、そのうちB4が相談や質問をしてくれるようになり、そういうのは雑談で流れてくと使いづらくなるので、# 雑談 と # 真面目な相談 でテキストチャンネルを分けました
これ以外にも、「チャンネル作ったよ」的なサーバーのお知らせをする # 連絡 や、Rhythm bot用のテキスト・VCチャンネルもあります
VCは今でも基本的に📢 general 1つで足りてます
が、弊らぼには「チーム」というものがあって、研究室内でもテーマによってチームが分かれています
なので、B4が「こんなテーマやりたいです」って言ったときに、チームAのM1・M2なら答えられるけど、チームBの人はさっぱりわからん、ということが起きます
今は研究室でテーマ出しをしている時期なので、特にB4から先輩への質問が多くて、そんなときにB4が二人相談をしたいけど、対応できるチームが別だとVCチャンネル1つだと足りなくなります(というかなりました)
なので、📢 general とは別に 📢 面談室 もつくりました
(「面談室」という名前はネタで、実質は「general 2」という感じです)
今はどんな感じで使ってるの?
テキストチャット:
・進捗(出ない)報告
・B4からの相談
・その他どうでもいい話
VC:
・ミーティング後のぐだぐだタイム
・B4の相談に乗る
テキストチャットでは# 雑談 チャンネルが主に使われていて、基本的にどうでもいい話をしています
たとえば、この間は輪講で質問しなさすぎて他のM2から怒られました
ミーティング後のぐだぐだタイムは、リモートになる前からなんとなくあった慣習で、ミーティング終わるとみんなやる気が-114514になるので適当に集まってだらだら話す、というのをDiscordでもやっています
真面目な方向だと、
B4が自分が研究テーマについて考えてたメモを貼る
→ 対応できる先輩が「通話入れる?」って声をかける
→ 📢 general であれこれ話す
という活動もあります、えらいね!
基本的にM2がどうでもいい話をチャットや通話でして、困ったB4がそこに入ってくるっていう感じです
研究室メンバーは全員Discordにいるの?
いません
全員は参加してないし、それでいいと思います
自分的には弊らぼサーバーは雑談用のもの・おまけなので、業務連絡だけSlackでわかればいいやって人は、全然それでいいと思います
業務連絡以外にも、もうちょっとわちゃわちゃしたいって人はサーバー来るといいかもね、というスタンスです
(もちろん増えるのは大歓迎)
みんなの参加時期はこんな感じです
4/1 M2 x3, B4 x1
4/3 M2 x2
4/13 B4 x1
4/14 B4 x1
...
6/10 M1 x1
M2は最初から全員入っていて、B4は様子を伺いつつそろりそろり入ってきた感じです
M1は1人アンチDiscordだったのが、最近になってやっと入ってくれて嬉しいです
Discordを導入して良かったことは?
自分が良かったこと
・研究室メンバーと気軽にVCできる場ができた
・独り言を垂れ流す場をオンラインでも確保できた
・むしろリモートの方が前よりも連絡しやすくなった
周りが良かった(と推測されること)
・B4が先輩とコミュニケーションをとりやすくなった(多分)
・ミーティング後のぐだぐだタイムがある
Discordサーバーを立てた動機が「気軽にVCしたい」で、それが達成できたのが良かったです
あと、もともと弊らぼメンバーは生活時間がバラバラで、去年までは研究の相談をしたくても誰もいないとか、とりあえず誰かと話しながら作業したいんだけど誰もいなくて無駄足とかがあったんですが、Discordだとそのストレスがないので楽です
適当にチャット投げて、違うことをして待ってればいずれ何かしらの反応は返ってくるし、通話したいと思ったら研究室まで行かなくても 📢 general をクリックして待機して相手してくれる人がいれば話せます
来るのか来ないのかわからないのに研究室でもやーっとしながら待っているより、自分はDiscordを使って連絡取る方が楽です
以上のようなことから、とりあえず自分はDiscordの導入で幸せになりました
で、自分以外のメンバーはどうなのかというと、他のM2やB4にもプラスになってる...と信じたいです笑
B4が相談を # 真面目な相談 に貼る → M2が通話に誘って相談に乗る
っていう流れは、自分がB4でリモート研究室だったら嬉しいと思います
B4もそう思ってくれるといいな〜、っていう感じです
M2も「ミーティング後に通話するのいいね」とか誰かが言ってくれてたので、少なくともDiscordがあって迷惑ってことはないんじゃないかなあと思います
なんでうまくいったの?
最後に、なんで今回のDiscord運営がそこそこ上手く行ったかを考察してみます
これは知り合いの大人に「オンラインでコミュニティを作るときにどんなことを気をつけたらいい?」って聞いたときの答えが関係していると思います
このふわっとした質問を投げたら、(1) 定期的に集まる時間が決められていることと、(2) すでにコミュニティに一定の交友関係があることが大事だと言われました
この知り合いは、オンラインのプログラミングのコミュニティを運営していたのですが、
(1) 事前に自分が通話に参加できる朝と夜の時間をコミュニティに提示しておいて、なるべくそのスケジュールを動かさないようにしていること
(2) コミュニティがオンラインになる前、すでにリアルの知り合いでペアプログラミングをしていたこと
を具体例として示してくれました
弊らぼの場合、たまたま↑の2つの条件が満たされていて、
(1) ミーティング後になんとなく通話することが習慣化した
(2) M1, M2はすでに顔見知りだった
という状態で、これが件の知り合いの「コミュニティ運営理論」にもとづくとうまくいった要因だと考えられます
一見あたりまえのことのように見えるのですが、たしかに自分がこれまで作って失敗してきた作業通話グループとかだと、
(1) そもそもいつ通話されてるのか謎
(2) 通話してるメンバーのことがよくわからない(そして通話も作業もやる気が出なくなる)
という問題がありました
なので、(1) 定期開催と(2) 既存の交友関係は、あたりまえだけどオンラインでは見落としがちなポイントかもしれません
このほか、Discordの使い方を知っている人がいたことも、個人的には効いていたかなと思います
新しいアプリは使い方を覚えるだけで大変だったりするので、まったく知らないプラットフォームだと、通話に入るまでのハードルが上がります
そこで、Discordをこれまで使ったことのあるメンバーがいれば、そのメンバーたちにとってだけでも通話に入りやすくなる、という考えです
おわり
以上が、研究室用Discordを作って自分がらぼめんと話す場をつくったお話です
記事の中では # 雑談 と # 真面目な相談 チャンネルしか紹介しませんでしたが、最近 # 麻雀部屋 もできました
※記事のアイキャッチはfigmaで自作しました
楽しかったです