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【雑記】私は、結婚に対して”覚悟”ができていないのか

 ある日、友人に、同居人とのことや、今後の不安について話した時、
「野崎は、結婚に対して覚悟ができていないんだね」
と言われて、ムッとしてしまった。

 最近の私は、どう考えても短気すぎる。しかし、この”覚悟”という言葉に含まれる、妙なデコレーション感。「野崎は選択できずにいるんだね」ではなく、あえて、”覚悟”という言葉を選んだところに、相手の意図を感じてしまう。
 ”覚悟”という言葉に漂う、諦めと独特の勢いの雰囲気が、私は苦手だ。「根性根性ど根性。全ては気持ちの問題」とよく言う。しかし、その気持ちが問題なのだ。その問題に、自分で考え、悩んでいる私をなぜ相手は足りないもので嘲笑うのか。

 ここまで文章にしてみると、自分が、少しどうかしていることがわかる。多分、友人は私を嘲笑ってなどいない。「根性根性〜」など誰に言われたんだろうか。
 ただ、少し冷静な今の私であっても、考え、悩んでいる状態の人間に「覚悟が足りない」と言っている相手もどうかしているのではないだろうかと思ってしまう。

 結局この時は、考え、悩んでいる私の態度すら、友人に否定されているようで、なんだか話すのも面倒になってしまった。コミュニケーション終了。さよならバイバイ。ゆるく他の話題に移行して、いった。
 最近、こういうことが多すぎる。相手の意図を曲解しすぎていることはわかっても、相手の意見を聞きれる余裕が自分にない。余裕がない時にこそ、相手の話を聞いた方がいいのはわかっているけど、年に数回しか合わない友人に対してこそ、どれほどの余裕を持っていいのかわからず、次に進めなくなる。

 心のモヤモヤと、背中のモワモワを抱えつつ帰宅(最近は暑すぎる)。
 覚悟ってなんだろうという気持ちが消えない。

覚悟とは

 家に帰って、”覚悟”について考え直すと、自分の”覚悟”の定義が曖昧なことに気づく。

 はじめに、以下、”覚悟”を使った例文で思いついたものをあげてみた。

覚悟(かくご)〔名詞〕
 例1:野崎は、全身の医療脱毛に20万円以上は支払うことを覚悟した
 例2:野崎は、この場を収めるために、土下座することを覚悟した
 例3:野崎は、これ以上、室内にゴキブリを増やさまいとして、目の前のゴキブリを退治することを覚悟した

野崎の言語化

 どれも、できれば避けたいことを、「ええいままよ」の勢いを伴い、選択している様子が見て取れる。そう思うと、私の定義では、結婚はそもそも”覚悟”することではないことがわかる。なぜなら、それは、私にとって「できれば避けたいこと」ではないからだ。そう思うと、私の定義では、覚悟をする必要がそもそもないことがわかった。違和感を感じたのは、この意味もあったかもしれない。

 ふうん。

 次は、”覚悟”をGoogleで検索してみる。

覚悟(かくご)〔名詞〕

1 危険なこと、不利なこと、困難なことを予想して、それを受けとめる心構えをすること。「苦労は覚悟のうえだ」「断られるのは覚悟している」
2 仏語。迷いを脱し、真理を悟ること。
3 きたるべきつらい事態を避けられないものとして、あきらめること。観念すること。「もうこれまでだ、と覚悟する」
4 覚えること。記憶すること。
「時にあたりて本歌を―す」〈徒然・二三八〉
5 知ること。存知。
「郎従小庭に伺候の由、全く―仕らず」〈平家・一〉
[類語]決意・決心・ふんぎり

デジタル大辞林

覚悟、めっちゃ色んな意味ある。

 私の定義に近い、3番を含めて、いろいろな意味があることがわかった。言われれば、そりゃそうか。

 友人の定義が1番だった場合、確かに結婚には覚悟が必要かもなと思えた。友人と話していたのは、私が現状で抱いている不安についてである。そして、不安とは、根拠がなく、漠然と抱く恐れのようなものだ。それならば、「危険なこと、不利なこと、困難なことを予想して、それを受けとめる心構えをすること」が確かに必要かもしれない。

 今となっては真偽は不明なのでどうしようもない。
 でも、次、友人に会う時には聞いてみよう。
 そして、相手が使っている単語に違和感を抱いたら、次は相手の定義も聞いてみるといいかも、感情的になる前にね、野崎。

 ここまでで、確かに、私は、結婚に対して、覚悟(デジタル大辞林1番の意味)ができていないのかもしれないと思えた。

【休職中の気付き③】 熟語は、私の感覚よりも、色んな意味ある

【休職中の気付き④】 だから、同じ熟語を使っていても、相手が私と同じ感覚で、その熟語を使っていない可能性がある

【休職中の気付き⑤】 コミュニケーション終了する前に、相手の定義を聞いてみる余裕くらいは持ってみたほうが良さそう

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