RSGT 2020 に参加しました
2019年中盤あたりからスクラムを学び始めた駆け出してですが、このたびRSGTに参加してきました。この記事では、詳細なレポートというより、自分自身が参加することで得られたことを書いてみようと思います。
参加の前に
まだ吸収することも多いので、ただ勉強のためにと参加しても良いのかもしれませんが、学びをより貪欲にしたかったので、現状のプロジェクトのフワッとした悩みを頭の片隅に置きながら参加することにしました。
普段の業務上、ぼんやりと考えていたことは、
1、振り返りを身のあるものにしたい
2、チームのモチベーションを高めたい
の2点です。
簡単に解決できる課題ではないと思っていたので、せめてヒントというか、どこから考えたら良いのかという部分が得られればな、という思いがありました。
【DAY 1】 The Ten Bulls of the Scrum Patterns
正直、初日の朝にこれが聞けただけでも満足してしまっていたかもしれません。参加した皆さんが口々に「牛…」と言っていたセッションです。スクラムは「やる」ではなく「なる」ものであり、それは誰しもが自分自信の中に持っているものを探す旅なんだということを、十牛図を使って説明していました。
僕自身のスクラムの理解は、「得牛」のあたりなんじゃないかなと思っています。今の自分の立ち位置はマネジメントとスクラムの両方を学びながらやっているような状態で、最近は逐一「コレは今どっちの領域をやっているんだろう?」という意識をしながらプレイしています。
それから、聞いていて気になったのは「場のわくわく・情熱」という部分です。参加前に考えていた2番と通じるものがありそうです。最近は仕事でも打ち合わせや振り返りの機会が多くなっていますが、イマイチ盛り上がらないというか、居るだけになってしまっていることが多いです。ただ淡々と情報共有をするだけの場ではなく、お互いの情熱がスクラムされる場を作っていかないとなぁと思いました。
まだまだ、自分の中のモヤモヤをうまく言語化できるほど、暴れ牛をなだめられていない状態で、苦しくもあります。しかし、同じ思いをしている方々があの会場内にも居ると思うと、心強さを感じました。
【DAY 1】みなさんのプロダクトバックログアイテムはOutcomeを生み出していますか?
Outcomeという言葉を聞いたとき、「今のプロジェクトで足りてないやつ!」と一瞬にして思ってしまいました。…誤解のないように言うと、もちろん何もしていないというわけではなく「利用者視点のOutcome」を、「振り返る」ことが、きちんとできていません。とくに、ビジネス視点以外のKPIで、フィーチャーをリリースする前と後で、ユーザーの行動がどう変わったのか、ということの分析指標すらありません。これは帰ったらすぐにでもとりかかりたいと思いました。(そしてこれを書いている現在、取り掛かっています。
【DAY 1】見積りしないスクラム / No Estimates Scrum
いったい何のために「見積もり」をしているのだろうというモヤモヤが、だいぶ解消された気がします。なんでスケジュールを動かしていない計画表に対して、毎日「進捗は??」と尋ねるのかといえば、それは「不安」だからなのです。(今まで僕はこれを、ベロシティが目に見えないからなのだと勘違いしていたのかもしれません。)このセッションでは、とくに「正しさよりも不安の解消」という語句に惹かれました。その方法の1つとして「見積もりしない」にたどり着いたというお話でしたが、これはこの先自分でも考えていってみたいと思います。
【DAY 2】
業務と都合がつかなくて行けませんでした(´・_・`)
【DAY 3】Open Space Technology
OST初体験だったので、とても刺激的でした!
1セッション20分と短く、話足りなかったり、もっと考えてみたいと思う機会が多かったです。Next Action が出せるまで煮詰められませんでしたが、同じような悩みを抱えている方々と、問題を深堀りできました。
※モチベーションについて語るセッションがあったので、議論したかったのですが、何処でやっているか分からなかった…
【DAY 3】NEXT→ACTION
まったくスクラムを知らない状態から、企業内にスクラムを広めるまでのお話が聞けました。DAY 1の「牛」の話を具体的にしたような、アンサーセッションのようにも感じました。ひとつひとつの出来事や感情がとても赤裸々で、初心者の自分にも胸が熱くなる思いでした。
参加の後に
参加前に持っていた疑問に対して、「こうすればOK!」のような、クリティカルな考えは、もちろん分かったわけではありません。もともとそんな都合のいいことを考えたわけでは無いのですがw
ただ、スクラム的な考え方と現状の業務を照らし合わせることで、「ここから始めてみよう」という道は見えてきたのかなと思います。具体的には以下のようにNext Actionを考えてみています。
1、振り返りを身のあるものにしたい
→Outcomeを意識して、予測と結果が比較できるようにしてみる
2、チームのモチベーションを高めたい
→「場」の熱量を高める方法を考えてみる
→チームでやっていくことの前に、個人のWILL(やりたいこと)を確かめてみる
最後に
この記事を書いていても痛感したのですが、まだまだ「言語化」というところが上手くできません。スクラムを学んでいくと、アレコレと順序立てて説明していたことが、スッと1つの共通言語で収まることがあり、自分も早くその領域に追いつきたいと思いました。
RSGT 2021のチケットは既に購入DONEなので、今回よりも更に学びの多い機会にしていきたいと思います!!
運営してくださった皆さん、発表者の皆さん、そして会場でお話してくださった始めましての皆さん、本当にありがとうございました。