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企画のスタート146

 1992年を迎えた頃のお話です。新チャレンジドラマ「悪女(わる)」のスタート話をしてますが、その制作会社キティフィルム鈴木聡プロデューサーは「YAWARA!」も一緒に制作してるので、単純にお会いする回数が倍になってたり。いやホントよく会って会話してるので、情報交換しまくりで結局アニメもドラマもお世話になるのですが。今回はドラマ企画のスタートと並行して、放送が続いている「YAWARA!」の主題歌のお話です。ここ2年、1年に1曲のペースで衣替えをしてきたOPとEDですが、番組のヒットにより各所からの引き合いも多くなってきてました。
 それ以上に前にお話ししたように、番組の継続についての論議も煮詰まりさすがに結論の時期が迫ってきてて。原作の進行に対してほぼ1年後にアニメにできてれば良いのですが、それが追いついてきちゃいます。アニメの制作進行の方が原作よりも早いんですね。さらに1989年10月の番組スタート時、ここまで続くのがまさに夢だった、リアルなバルセロナオリンピックそのものも視野に入ってきてます。放送はそのオリンピックまではしなくちゃだし、終わった直後の9月まで、という判断が色濃くなってきます。
 ならば最後の2クール(半年)はもう一度主題歌を変えようという動きに。鈴木プロデューサーと吟味していっていくつもの引き合い案の中から、OPは番組最初の功労者、永井真理子さんにもう一度お願いする。EDは制作会社キティフィルムが本来持っている音楽活動部門があり、番組を熟知しているそこのスタッフにお願いする。最初がキティ所属の姫乃樹リカさんだったので、両方最初に戻る、この2案を採用して準備に入ります。ちなみにこの音楽チームはカタチを変えドラマについてもお世話になることになるのですが。写真は「YAWARA!」単行本16巻の書影です。

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