![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/38623804/rectangle_large_type_2_106b3b099174d6733f3ecc2b34967f98.png?width=1200)
負けるな女の子!(企画のスタート137)
「YAWARA!」3つ目の主題歌のお話になります。1991年春過ぎには視聴者や原作ファンみなさまの応援もあって、放送が3年目を迎える事が暗黙上の了解というか、手応えとして現実化してきました。正式には制作会社との覚書延長など、契約を結ぶ行為が先なのですが、実際のアニメ制作作業はその締結を待っていてはどうにもなりません。というわけでいろんな作業を新規及び継続していくのですが、とにかく新主題歌です。主人公猪熊柔の成長にしたがって、1年目は永井真理子さん、2年目は今井美樹さんにお願いした主題歌、さあ今度はどんな感じにしようかと、まずはキティフィルムの鈴木聡プロデューサーと語り合います。ビールを飲みながらのこーゆー会話が、一番楽しく一番大切なコトだった気がしてます。
三葉女子短大女子柔道部の団体戦の後は、バルセロナオリンピックの前哨戦とも言える、ユーゴスラビア世界選手権へと物語は進んでいきます。その後に見えるのは柔の大学卒業そして就職というひとりの女性の成長コース。3年目の主題歌のメッセージテーマはココかな、と。そこでどんなアーティストが良いか、ときたひろこ監督も交えていろいろ話し合い、直接交渉に出向いたのが原由子さんでした。
今も音楽界のトップを走るサザンオールスターズ紅一点の彼女は、それまでも何曲もソロ活動をされてます。その時もハードル高い直接アタックにもかかわらず番組に興味を持っていただき、なんとオリジナル楽曲制作をしてもらえるということに。で、いわゆる仕事ができるオトナの女性イメージを、この後の猪熊柔に重ねてもらえませんか、とOPの楽曲制作依頼をしたのです。一度ご本人にもご挨拶させていただきそんなお話をしたところ、のちに提出された楽曲は「負けるな女の子!」。
「ミ・ソ・ラ 美空〜♫」の歌い出しで、言ってみればこの作品の原点を見透したかのような歌詞世界に、さすがだなあと思わせられたのは良い思い出です。1991年11月に8インチシングルCDとしてリリースされ、カップリングにはED曲「少女時代」が。このED曲についてはまた。写真はネットで探した「負けるな女の子!」が収録されてるアルバムジャケットです。