アイミタガイ
結論から言ってすごく観て良かったと思えた「アイミタガイ」。良い映画、と話題になっていましたが、なるほど納得。「アイミタガイ=相見互い」とは、ボクの解釈では「あなたとわたしはおたがいさまなのでつながってる」くらいの意味かなあ。で、この映画、偶然にも某映画会社の重鎮知人と同じスクリーンの前でバッタリ。映画終演後、これまた偶然に来ていた原作作品出版社の重鎮に紹介してもらったりして、それもこれも「アイミタガイ」なのかもな、と感じたりして。脚本に佐々部清さんの名前がありました。以下の文章と写真は作品公式サイトから。
『ウェディングプランナーとして働く梓(黒木華)のもとに、ある日突然届いたのは、親友の叶海(藤間爽子)が命を落としたという知らせだった。交際相手の澄人(中村蒼)との結婚に踏み出せず、生前の叶海と交わしていたトーク画面に、変わらずメッセージを送り続ける。同じ頃、叶海の両親の朋子(西田尚美)と優作(田口トモロヲ)は、とある児童養護施設から娘宛てのカードを受け取っていた。そして遺品のスマホには、溜まっていたメッセージの存在を知らせる新たな通知も。
一方、金婚式を担当することになった梓は、叔母の紹介でピアノ演奏を頼みに行ったこみち(草笛光子)の家で中学時代の記憶をふいに思い出す。叶海と二人で聴いたピアノの音色。大事なときに背中を押してくれたのはいつも叶海だった。梓は思わず送る。「叶海がいないと前に進めないよ」。その瞬間、読まれるはずのない送信済みのメッセージに一斉に既読がついて…。』
もう現代人にとって必要不可欠な「ライン」が上手に使われています。既読システムも含めてラインがストーリー進行のカナメと言ってもよく。ライン文章に登場人物の心情がストレートに伝わってきて、それらがちゃんとからみあう快感があります。まさに「アイミタガイ」です。ただそーゆー人間関係映画だけに、フィクション部分であるその接点が、ちょっと荒っぽく見えてしまうトコもありましたが。
とはいえ舞台となってるのが三重県桑名市。最近そこ出身の友人もいたりして、聖地巡礼もしたくなった、ボクにとっていろいろストライクな映画でした。
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