【自然素材にした我が家〜あれから15年〜】 Vol.1_無垢フローリング
2008年28歳の時、娘の誕生をきっかけに、横浜市に築4年の中古マンションを購入し、床材を無垢フローリングに、壁・天井を珪藻土にしました。
当時、自然素材を提案するリノベーション会社に勤めていたこともあり、自社オリジナルの自然素材建材をセレクトし、自分で現場監理して仕上げました。
15年経過した無垢フローリング
フローリングはカバ材の自然オイル塗装仕上げ。
スッキリとした木目が特徴でインテリアにも馴染みやすい木材です。
無垢フローリングについては、お手入れの面で懸念する方もいると思いますが、我が家の状況を在りのままに伝えます。
メンテナンスについて
オイル塗装仕上げの無垢フローリングのメンテナンスは、年1回のワックスがけが推奨ということで、入居してから3年目までは、ちゃんと年1回ワックスがけしていました。家具を移動し、養生し、表面を紙やすりで整え、全体的にワックスを染み込ませるという、実際にやってみると結構大変な作業です。ワックスが乾くまでは丸1日かかるので、子どもがいる状態では生活にも支障が出ます。
4年目からは全くメンテナンスできず・・
3年目には2人目の子どもが誕生し、それから我が家は全くメンテナンスができなくなってしまいました。3歳となった長女はごっこ遊びにハマり、ハイハイし始めた息子は日に日に活発になり、、、我が家の床には遊具・玩具・絵本が溢れる状況で、、、とてもワックスがけできる状態ではなくなってしまいました。子どもたちが小学校の高学年になるまでの数年間は全くのノーメンテで、近年でこそ掃き出し窓付近の日当たりが強いところだけ、不定期でワックスがけしているような状況です。そんな我が家の現在の床。
人によって感じ方は異なると思いますが、メンテナンスが少なくても床の状態は悪くないように思っています。ところどころ傷や汚れもありますが、経年美化で、味わいが出てきて家にも馴染んでいる印象を持っています。
一方で、掃き出し窓付近の日当たりが強いところは、乾燥し、パサついて、白っぽくなっている印象です。触ってみても少しザラザラします。
人が歩くところは人肌にも触れ、状態はキープしやすいですが、日当たりが強いところ・水周り付近の汚れやすいところは部分的にでも定期的にメンテナンスした方が良い状態をキープしやすいと思います。
息子部屋をつくるためリフォーム
2年前、息子が中学校に進学することもあり、子ども部屋と主寝室をリフォームしました。(子どもの成長の早さに驚きです)
beforeの仕様
リノベーション会社在籍中は、お客さまに提案する商品は自宅で試し、オススメする商品の使用感を正直に伝えたいという思いもあり、3部屋ある居室の内、2部屋は試験的に以下の仕様にしてみました。
・1部屋は、和モダンテイスト
床仕様:中央に琉球畳+四方に無垢フローリングのタモ材
当時はこのスタイルがけっこう流行っていました(懐かしい!)
・主寝室は、ホテルライクなモダンテイスト
床仕様:100%ウールカーペット
カーペットは高級感も出て使用感も良かった(無垢材より掃除が大変)
琉球畳やカーペットにはそれぞれメリット・デメリットもあるので、使用感には個人差があると思いますが、長い目で見るとフローリングの方が生活するには良いと思いました。カーペットが好きな方は、フローリングの上にステキなラグを敷くのも良いと思います。
今回の床の仕様は・・・
今回は、リビングダイニングのフローリング材と樹種を揃え、同じカバ材にしました。ただ、今回の仕様はメンテナンスのことを考慮し、自然オイル塗装ではなく、ウレタン塗装にしました。
昔のウレタン塗装はツヤが強く、触った感じは木材の呼吸を止めている感じであまり好きではありませんでしたが、近年のウレタン塗装はツヤも抑えられ、触った質感もかなり良くなっています。商品を購入する際にはショールームにも行き、実物もチェックしました。我が家はこんな感じです!
15年前のフローリングと比べても、しっとりした感じが分かるのではないでしょうか!2年間ノーメンテナンスですが、良い状態がずっとキープされています。木目の美しさに日々うっとりします!
リフォームの在宅工事の大変さと面白さ、その他の内装の仕様については、また別のnoteで書きますので、ぜひご覧いただけると嬉しいです。
無垢フローリングについて
無垢フローリングに興味はあるけど、手入れが心配という方でもこのウレタン塗装の仕様であればオススメです。私自身、自然素材については熟知している方だと思いますが、素材感・メンテナンス性のバランスが取れた良い商品だと思います。
また、住みながらの経年美化・味わいを楽しみたい人には、最低限のメンテナンスは必要ですが、オイル塗装の無垢フローリングにチャレンジしてみるのも良いと思います。写真では分かりにくいですが、一つ一つの傷や汚れも家族の思い出として愛着のある味わい深さがあります。
本来はしっかりメンテナンスすることをもっと伝えるべきかもしれませんが、、、現実問題として全くメンテナンスできない環境・時期があっても、無垢材の良さは十分に感じられるので、15年経った我が家のリアルを知ってもらい参考になったら嬉しいです。
さあ、納得できる『最適な住まい』を手に入れましょう!
SUVACO株式会社 会田敦史
https://suvaco.jp/