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父からの手紙 from 地球のどこか-43
7/8 サース・フェー②
7/8(月)6:30 起床 天気:晴れ 9:00
ホテルを出発しポスト
(スイスのバス・ステーション)まで
半額カードを買いに行ったが
サース・グルント(宿泊している街)
のポストでは販売しておらず
サース・フェーのポストで購入可能とのこと。
サース・フェーへは
バーガー・カードがあればフリー
と教えてくれた。
バーガー・カードとは
サース・グルントを含む
サース・フェー近辺のホテル宿泊者に
発行されるカードのことで
ホテルの鍵と一緒に受付窓口に
おいてあったのだが
実は今までどんな特典があるのか
良く判っていなかった。
今日はツェルマットに
車で行く予定だったが
急遽予定を変更し
バスでサース・フェーへ行くことにした。
車を一旦ホテルの駐車場に
置きに行ってから
9:47のサース・フェー行きのバスに乗車。
![](https://assets.st-note.com/img/1688467157571-8p66OA6Hof.jpg?width=1200)
10分くらいでサース・フェーに到着。
ここのポストで半額カードを購入。
半額カードは外国人のみ購入可能で
購入にはパスポートの提示が必要だ。
半額カードも手に入ったので
ゴンドラに乗ってアラリン展望台へ行く事に。
ゴンドラ乗り場は
サース・フェーの街はずれにある。
チケット売り場で
先程買った半額カードを提示したところ
バーガー・カードはあるか?と聞かれ
慌ててポケットから出して提示すると
30%引きだと言う。
確かにガイドブックには
登山電車は割引率が50%ではないと書いてあった。
バーガー・カードだけでも30%引きなので
今のところ半額カードの恩恵はない。
アラリンまでのチケットを買って
ゴンドラに乗ろうとキョロキョロしていたら
買い物かごをさげたおばさんがドイツ語で
「どこへ行きたいのだ」と聞いてきた(多分)
ので地図の上を指差しながら
「アラリン」というと山の上のほうを指差し
「乗り場はあっちだ」と教えてくれた(多分)ので
「ダンケシェーン」とお礼を言って山を登り始めた。
同じ坂道を大勢の人が登って行くので
間違いなさそうだと思い
10分ほど登ってから
「待てよ?普通はキップを売っている場所の
近くに乗り場があるよな。なんか変だ」
と思い引き返して
先程のチケット売り場の傍の
自動改札を通過しようとするが
ゲートは一向に開かない。
そうこうしている内に
係員が飛んできてチケットを見て
アラリンの乗り場は
10分ほど歩いた先にあると教えてくれた。
おばさんの言ったことに間違いはなかった。
「おばさんゴメン」。
先程の坂道を変な考えを起こさず
もう一度登るとゴンドラ乗り場が見えてきた。
こんどこそはと自動改札機に
チケットを通すがまたもやゲートは開かない。
窓口に行って状況を話すと
まずバーガー・カードを通し
その後購入したチケットを通すのだという。
再び自動改札機。
やっぱりダメだ。
またもや窓口に行くと
「ゲートを飛び越えろ」
とドイツ語で言っている(多分)。
再び自動改札機。
自動改札機のまわりに
我らと同じ自動改札機を通過できない人たちが
困っているので
「窓口の係員が飛び越えろと言っていた」
と言ってお母さんはバーの下をくぐり抜ける。
お父さんはバーを跨いで通過。
後続のおばさんは苦労して下をくぐった。
その後ろのおじさんは
ゆうゆうと右の扉を手であけて
ゆっくり歩いて来たではないか。
ちゃんと別の扉があるんだ。
全員爆笑。
![](https://assets.st-note.com/img/1688465737596-16etikOJCE.jpg?width=1200)
ゴンドラから見る氷河は見事、圧巻。
シャモニーで見た氷河より
断然近くで見ることができる。
![](https://assets.st-note.com/img/1688466081811-q2dzIYBC1W.jpg?width=1200)
アラリン展望台までは
更にゴンドラから登山電車に乗り換える。
![](https://assets.st-note.com/img/1688465588902-INxpzUxdcJ.jpg?width=1200)
お母さん「どっちの窓が景色がいいかな?」
「さっき氷河は右に見えてたから右でしょ」
電車は発車しひたすらトンネルを進み
ついに終点までトンネルの壁しか見えなかった。
アラリン展望台は標高3500m、
まわりは雪で覆われている。
少し歩いただけで息が切れる。
ここでお昼を食べた後雪の中をウォーキング。
![](https://assets.st-note.com/img/1688466691083-BPW13cFEku.jpg?width=1200)
雪が降り始めたので
展望台まで引き返し登山電車、
ゴンドラを乗り継いで下山。
帰りはお花畑の中を歩きながら
サース・フェーの街まで戻る。
途中すれ違ったおじさんが
お母さんのリュックにぶら下げてある
ビートルズのテディベア(イギリスで購入)
を指差して「これと同じのがいるよ」
と教えてくれた(多分)。
よく見るとマーモット(後でマーモットと判明)
が3匹お花畑の中で餌を探し回っている。
お母さんは歓声をあげながら
「ダンケシェーン」。
![](https://assets.st-note.com/img/1688467482410-a1VrL195S6.jpg?width=1200)
16:47のバスでサース・グルントへ。
サース・グルントのスーパーで
食料を買ってホテルに戻る。