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月報Okishima Life 2024.5 5/15タツベ放込み開始 軍艦島

長きに渡る沖曳きが明けて

長きに渡る今シーズンの沖曳きが終わり、ひと段落。朝は久しぶりの朝ランから始まった。1カ月ぶり以上の同じコースだけど、随分と季節が進んだもんだ。
GW期間はこの仕事替え期間にやるべき事をこなしながら平穏な暮らしに戻りつつ、毎年恒例の春の大祭を満喫した。

Let'sセルフ船上塗装!

自船は元々の持ち主さんがとても丁寧に使われていたので、使用から数十年経っていてもまだまだ現役。ただどうしても部分的なメンテナンスは出てきてしまう。そんな中、今回は船の床部分の塗装がかなり剥げていて、この仕事替えのタイミング(荷物が載っていない)にしか出来ないので、自分で塗ることに。
予定よりもかなり派手な色になってしまったが、これはこれで良い。残った塗料で魚を泳がせた。

心機一転気持ちいいっ!!

5/15タツベ放り込み開始5/17上げ始め

道具の載せ替えを終え、5/15に3セット放り込み、5/17に上げ始めた。少しはエビが獲れ始めたとは聞いていたが初日にしては期待以上
ということで、昨年に比べタツベの数を増やし(950個→約1150個)、本格的に今シーズンのタツベがスタートした。

マジックアワー

低水温だからか、パっとしない日々

初日から4日ほどは調子良かったものの、日に日に獲れが減り、5月終盤には出漁を一日おきにしたいくらいまでに落ちこんでいた
今年の不漁が頭をよぎり不安にもなりがちだが、まだこれから出てくることを信じたい。

水深最浅は流されないようにご注意を

かなりの浅場だとエビがポロポロ入ったので、攻めに攻めてタツベを仕掛けていた。そんな頃、台風未満程度の強風が吹く日が続いた。
台風時はタツベが流されてしまう危険性があるものの、これくらいの風だと影響はないだろうと安心しっきっていた。が、案の定、端の方から真ん中にかけて引っ張られたかのように流されていた。

ゴテゴテになったタツベを回収できるところまで何とか回収したが、まさか湖底にあれだけの数、あれだけの重さのタツベを沈ませておいて流されてしまうとは思いもしていなかったので、今後の予報は先の先まで見越し、余裕をもって仕掛ける場所は慎重に考えるようにしよう。
今回でどの程度の水深から影響を受けるか大体わかったので良かった。

今シーズンはタツベ以外も試みる

これからの時期は隙間の時間で出来る漁もあったりする。例えば、ウナギの延縄漁テナガエビのタツベなど。スジエビ一択では安心しきれない今、いろんな漁法を組合わせられるように、自分の仕事として身に付けておきたい。なので、今シーズンはスジエビのタツベをあくまでメインとして、時間があり次第、他の漁法も試みる予定
ちなみに、習得済みの漁と同じようなモノであれば、一度乗せてもらえば大体理解はできる。スジエビのタツベは習得済みで、テナガのタツベは一度経験済み!延縄漁も二度ほど経験済みなので、近々時間を作ってやっていきたい。

テナガエビのタツベ

秘密道具

やればやるほど工夫をするべき部分が見えてくる。昨シーズンのタツベを振り返り、2つの秘密道具を準備した。その名も「オオタニさん」「ガチャコン!!」。活躍してくれることを大いに期待する。

軍艦島

タツベ開始までの間にふらっと長崎へ行ってきた。海が荒れる中ではあったが、最大の目的であった軍艦島へ上陸。実際に自分の目で見て肌で感じるものは想像以上だった。
最盛期は5000人以上住んでいた島民が0人になると、こうも変り果てるんだなと。

町から人の営みがなくなるのは特に島だからではないと思うが、自分は島で暮らしているから、より身近に感じた。ここに暮らしていた人たちや、ゆかりがある人にとっては沢山の面影があるだろうが、その人たちにそれはどう映っているのか、とても気になった。

僕は、沖島でも琵琶湖漁業でも地元でも同じだが、持続的な景色の中で、沢山の面影が残っていてほしいなと思う。(今の景色に昔の面影もあるといった感じ。)

ちなみに僕が沖曳きを持続的に続けていくために今一番必要なものは、(同じ浜で最低でもあと2、3人の)若い沖曳き仲間
これだけ揃えば沖曳きだけでなく、複数人での漁法やその他諸々アクションの幅が拡がるので、より今の景色が残せる希望が持てるだろうな。

今回はここまで

さて、今期のタツベが始まったが、昨年以上の結果は必ず残したい。今年はスジエビを獲りにいきますっ!

では!

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