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月報Okishima Life 2022.3 魚の○○は食べられる⁉むしろ、美味しかった...!

春の便りがやってきました

3月に入り、出漁時は未だ寒いが、3カワ(網を投入する回数の単位)ほど網を入れた辺りから次第に暖かくなってくる日がぽつぽつと出てきました。沖合いで感じる春、なんて気持ちがいいんでしょうか。これだけで1日が満たされた気分になります。

さて、ついに研修も3年目に突入し、具体的にモノゴトを進めていかないといけないフェーズに入ってきました。今の現状をどこまでもっていけるか(自分一人で出来る話ではないので、そこは調整しつつ)が今年の大題。

乗り始めた2年前には左も右も分かっていなかったですが、今は現状を把握しています。これから湖魚と共に4月後半にかけて浅瀬へ向かい始めます。

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恒例の植林事業からスタート

見習い初めから毎年参加させて頂いている植林事業に今年も参加させて頂きました。『初心に戻れる』と共に『森を守ることで琵琶湖を守ることにも繋る』ことを改めて考えさせてもらえるので、ありがたいです。

子どもさんからご高齢の方々まで沢山の参加者に感謝です。

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タモ網作りに挑戦!

何でもまずはやってみなくては!ということで、沖島では皆さんけっこう手作りされているタモ網を、研修外の時間で一度作ってみることに。

材料はこちら

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網の手直しの時に出てきた網の端切れやまだ使える糸くず、そして家にあったヨレヨレのハンガー。とりあえず、形さえできたらOKという事で。

さっそくイメージ通りに縫っていく。ここまでは想定通り順当。側面の完成。

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そして、(すでに縫い始めているが)底部分に差し掛かる。中々難しそうだと思っていたが意外とあっさりできた。

完成!

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いい感じ!

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もうこれでタモ網はセルフで作ったり、補修したりできそうです。


初めて堅田へ漁具を仕入れに行きました

最近は、今後使用する漁具を少しずつ揃えていっています。先月は沖島の漁師さんがよくお世話になっている網屋さんに沖島までもってきて頂いたのですが、今回のお店は直接伺わせて頂くことに。そもそも滋賀県に釣具店ではなく漁具店があるのが自分の中ではけっこう驚きで(今まで知らなかっただけ、、)、どんなお店だろうか?と、ワクワクしながら、いざ堅田へ。

さっそく行ってみると、正面にバンっと『漁具店』。琵琶湖もすぐそこの立地で、まさに琵琶湖のほとりの漁具店!さっそく入ってみることに。

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奥さんが切り盛りされているのですが、網から針、糸など普段よく見かけてるものから見たことのない漁具までいろいろと置かれていて、眺めているだけで楽しい。

セロハンテープ台には『Fisherman's shop Hashimoto』。かっこいい!

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とにかくご丁寧にいろいろ教えてくださった奥さん。下の写真は、糸の種類別の特徴を教えて下さった時の。

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その他にもいろいろと話を聞く中で、漁具店の立場としての諸々を感じました。漁師が縮小すれば、漁具店も然り。漁師は漁師の事だけではなく、関わる全てのコト・ヒトも考えていかないといけないんだと。

今後も、お世話になることは間違いないので、いいお付き合いをさせて頂ければと思います。

僕の普段の仕事場には、沢山の人の想いがのっかっている。そう想いながら引き続き丁寧にやっていきたいですね。

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僕の仕事場の普段の足場と多数のロープたち。これを仕立てて下さる職人さんがおられないと沖引き網漁は出来ません。感謝です。


今月の湖魚料理たち!

二ゴロの○○を頂く

いきなりですが、これなんだと思いますか?

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正解は浮き袋です!

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実は食べられるんですよ!っと教えて頂いて、少し頂いてみたら想像以上に美味しくてびっくり。というか、個人的にはこのコリコリ食感がかなり好きなので身より好きかもですねー。頂けるところは出来る限り頂く。ぜひ、食べてみてください!

ちなみに、身をカツにして頂いたら美味しかったです。

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巨大ブラックを捌く

ブラック獲れたからいるか?と連絡がきたので急行したところ、

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重さ2キロ超、大きさ50up

自分史上一番大きかった(かも)ですね!

さっそく切り分ける

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めちゃくちゃ綺麗な白身

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一見琵琶湖の魚だとは思えないような分厚さ!

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子持ちでした

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4つに仕込んだのですがすごい量(醤油麹漬け、ぶつ切り、熟成、塩麹漬け)少しずつ頂く事に。

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これは熟成させた刺身です。旨味がかなり凝縮されたのを、断面が物語っています...!

そして、アラはアラ汁にしたのですが、冷めた際、鯉と同様のプルプル感がすごかった。コラーゲンですかね?

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4日5日かけて、じっくり堪能させて頂きました。ごちそうさまです!

ちなみに醤油&塩麹は、自分で作りました。(と言っても、頂いた麹と他材料を混ぜただけですが)

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漬けて焼くと、旨味や身の柔らかさがUP。

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そして、味がしっかりついているので、これを塗るだけで十分。

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瓶の中で発酵していく過程を眺めているのはおもしろいし、使いやすく万能で、意外と簡単に出来たので、ぜひ作ってみてください!麹職人さんに感謝です。

そして今月の極めつけは、ウグイの子まみれマシのマシマシ丼

ウグイは琵琶湖の魚の中でもけっこう好きな魚種。とても深みがあり、この時期の脂の乗り方は最高。脂が乗っているのにあっさり食べやすい。

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2匹手に入ったので捌いてみたら、

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魚卵が詰まっていたので、

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醤油漬けに。

ちなみに身はこんな感じです。すごい脂が乗ってる感。

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醤油漬け&綺麗な身ということで迷わず漬け丼に。これでもか!と、醤油漬けを乗っけて乗っけて、漁師ならではの贅沢丼。

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圧倒的なめちゃうまでした!ごちそうさまでした。

過去の沖島を知るということ

沖島にいると、何十年前もの沖島を語って下さる方が沢山おられます。60代、70代、80代、90代と、年代別で聞く話がまた違っておもしろい!

そんな中で、沖島の過去にお詳しく、日頃からよくお話を聞かせて下さる80代の方にホンミチで久々にバッタリお会いし、またまたいろいろと聞かせて頂きました。

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数日後、うちの宿泊者の方とお知り合いらしく、話をしてあげたいという事で、わざわざ資料を持参してお話に来て下さりました。

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こういった資料がまたとても貴重なもので、今では想像もつかないような写真まであったりします。

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こちらは数十年前の左義長。島の子供たちらしき子が沢山写っていたり、島の人たちの割合が今と比べて多そうだったり。

こういった資料は残っている限りいつまでも見れると思いますが、当時の事情を聞けるのは今だけ。なので、聞けるうちに沢山の貴重なお話を聞いておきたいと思います。

今回はここまで!

ついに今年度が終わり、来年度が始まります。

沖島小の6年生たちは島外での日常が始まり、

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(沖島ならではの卒業式の日の通船)

漁師も春の漁へと移り変わっていきます。

散歩していても、気持ちの良い風になっていたり。

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桜は間近だったり。

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季節の変わり目が肌で感じとれて、ワクワクしてきますね。来月はこのワクワク感をバネに、突っ走っていきたいなと思います!

では、また!

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