見出し画像

ティック・タム・チーさんのお話

埼玉県本庄市にある大恩寺の住職であるティック・タム・チーさんのお話を伺った。
このお寺はベトナム寺院ともいわれ、技能実習生など日本に住むベトナム人を支援する。
お寺さんというと、先祖や亡くなられた方の供養をするところと思われますが、生ている方の問題に取り組み、食事支援、日本で亡くなられた場合にはお骨をベトナムに送り届けるなど駆け込み寺として機能している。
ベトナムの少数民族の方々は貧しくて、家族を養うために留学生制度を使って日本にやって来たが問題が多い!というところは考えが一致した。

ハザンやTa Xua山の製茶をみていて、モン族やザオ族の方々の生活を貧しいと言ってしまうことに抵抗を感じていた。金銭的には貧しいが、都会にはないものをたくさん持っているからだ。
しかし実際、タム・チーさんが言い切ったように、確かに貧しい。西双版納の農家さんとぜんぜん違う。
ただし貧しいとか豊かさは幸せとか不幸とイコールではない。

少数民族の方々のお茶をお金に変える際は、少々気を遣った方がよい。
私が関わるとこで、何かを大きく変化させるようなことをしたくない。少し幸せになってもらえたら嬉しい。
つまり、大きな買い物はしない。いただくからには金銭でお返しをする。いただいたお茶はきちんとテイスティングしてフィードバックする。
このスタンスでいくことを確認した。

2024.9.3

いいなと思ったら応援しよう!