理想の英語の授業を考える Part2 英語力を伸ばす
こんにちは、すうじょうです。最近、時間があまりないので、エッセイやひとりごとばかり書いています。今回は、以前のPart1 学び始めの続編です。前回は、小学生までの英語の授業について考えたので、今回は中学生編です。これは、あくまで私個人の意見で他にもいろいろな意見があっていいと思います。また、私は教師ではないので、元生徒の大人からの意見であることを注意してください。
英語力を向上させる教育を
次に、小学校での英語教育を前提とする中学生の際に必要な英語教育を考えます。ちなみにここでの前提とする能力は、基礎的な日常会話を聞いて理解できるとともに話したり、書いてコミュニケーションができることです。また、絵本等の簡単な英文なら読める能力がある。英単語は、日常レベルだが、自分の考えを簡単な英語で表現することができる。このようなことをすでに終了しているものとします。
ここでは、小学生の時と異なり、英語を好きにするというのを目標とするのではなく、より実践的な英語を身に付けられるようにすることを目的とします。なので、一部の生徒は苦手意識を持つ可能性がありますが、それは学問という特性上仕方のないことだとします。まず、私の考えた小学生の英語授業では明確に表現や文法を覚えさせる意図はありませんでしたが、ここからは少し本格的になります。まず、小学生の時に出てきたような文を例として、パターンプラクティスで自然と文法を理解した文が頭に思い浮かぶ、言えるように学習していきます。パターンプラクティスとは、文法を文のパターンを通して身につけるという方法です。具体例から文法を知り、例を基に別の文を組み立てるということですね。その文法カリキュラムは以下のようにするのがいいと私は思います。
動詞(be動詞、一般動詞)
5文型の概要
☆疑問文(5W1H)とその応答
肯定文(普通の文)とその否定文
命令文とその用法
☆三単現(三人称単数現在形)のs
現在進行形
☆助動詞can
☆可算名詞、不可算名詞
☆代名詞とその用法(人称代名詞を含む)
形容詞と副詞
☆動詞の過去形とその不規則変化の活用
単純過去の文
過去進行形
☆be going to, willと未来表現
☆動名詞とその用法
☆不定詞とその用法
☆助動詞should, must, may, shall
形容詞と副詞の比較級・最上級
☆比較表現を使った文
There is 構文
☆接続詞とその利用例
☆受動態(受け身)とその例
☆現在完了とその用法
☆分詞とその利用例
間接疑問とその例
☆関係代名詞とその利用例
参考 中学校英語学習サイト
このカリキュラムは現行のものとほぼ同じで、☆を付けた単元は私が特に大事だと思っている部分です。そして、注意しなくてはいけないのは、単に暗記する方向に持っていかないことです。まず、教える際は、会話でも使える例文を掲出し、そこから文法的な解説をします。そのときにくれぐれも文法用語の暗記やその見分けを重視しないようにするべきだと思います。名詞的用法だとか形容詞用法などではなく、カタマリで名詞扱いされる、形容詞扱いされるなどと優しめの言葉で説明することを心掛け、実際に生徒が使えるように文法を教えた後に会話アクティビティを挟むのが有効だと思います。また、各文法要項の表現を使った和訳、英訳問題やライティングに取り組むとなおいいと思います。
そして、ある程度習った後に復習としてそれらの表現を含むリスニング問題や文章問題を解くといいと思います。そして、小学校の時と同様にアクティビティを入れるとより4技能が身に付き、英語力の向上に貢献できるのではないかと思います。例えば、さきほどの会話アクティビティや英語で書かれた子ども用の小説を読んだり、CSのディズニーチャンネルであるようなコメディドラマを視聴して、その感想を生徒同士で言いあったり感想文を英語で書いたりするのもよいかと思います。そして、単語と熟語は海外で暮らす日常でよく目にするようなものを中心に覚えさせるのを目標とします。
小学生の時に書いたのと同様に少し高度な劇(コメディドラマの真似など)をしてみてもいいかもしれません。
全体的には、小学生の時の活発な4技能向けアクティビティの方針を踏襲しつつ、単語・表現の暗記と文法の学習を入れました。現在の英語の時間数だと足りないかもしれないので、それは増やして(何を減らすかという問題はおいておくとして)対応すれば可能ではないかと思います。そして、高校でのより高度で学術的(文語的)な文法と読解・解釈へとつなげるつもりで考えてみました。
今回は、比較的短く終わりましたが、理想の英語の授業を考える2つ目の記事で、中学校で英語力を伸ばす教育について考えました。そのうち、この続編として高校生編を書くつもりです。では。