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理想の英語の授業を考える Part4 学問として英語を学ぶ

こんにちは、これが92本目の記事となったすうじょうです。さて、今回はなんと8月末から9月初めにかけて書いていた「ひとりごと」の理想の英語授業を考えるシリーズの続編を約1か月ぶりに書きたいと思います。もともと、これは続編を書くつもりでしたが、延期に延期を重ね今日まで伸びてしまいました。前回までで、高校生までの英語の授業について考えたので、今回は大学生・社会人編その1(今回すべて書くと異常に長くなるから)です。これは、あくまで私個人の意見で他にもいろいろな意見があっていいと思います。また、私は教師ではないので、元生徒の大人からの意見であることを注意してください。

理想の英語授業について、ここまでの記事は以下にのせておきます。

ここまでの内容についてまとめる

さて、本題に入る前に覚えていないあるいは読んでいない方向けにPart3までの内容をまとめます。ここは、読み飛ばしてもらっても構いません

まず、前提として私が考える英語習得に必要な能力は、4技能(リスニング、リーディング、ライティング、スピーキング)の基礎+文法+単語・表現(語彙)だと思います。第二言語の学習には文法が必要だと考えていますが、それさえあればスピーキングが完璧にできるかというとそれは無理だと思っています。口語的な表現や単語の持つ微妙なニュアンスを、実際に練習しながら学んでいくべきだと思っています。また、自身の表現力を鍛えるために1つの事柄をより多くの表現で言い換えられる能力も必要だと思っています。

最初に学び始めの段階では、主に小学校の話になりますが、英語が苦手・嫌いにならず、好きになってくれる、苦手意識を持たれない教育方法が必要になると思います。教わる人の中にはその後の人生で英語が必要とされない人もいるでしょうが、そんな人でも英語を楽しんで、将来娯楽として英語を楽しめるようにするべきだと思っています。そして、単語・表現の丸暗記、文法の暗記を強制する空気を作らないことが必要だと思っています。覚えることを強制すると、楽しくなくなるからです。理想としては、授業の回数を重ねていくと自然と身についていることです。

次に、上の英語教育を前提とする中学生の際に必要な英語教育を考えます。ここでの前提は、基礎的な日常会話を聞いて理解できるとともに話したり、書いてコミュニケーションができることです。また、絵本等の簡単な英文なら読める能力がある。英単語は、日常レベルだが、自分の考えを簡単な英語で表現することができることとしました。ここでは、より実践的な英語を身に付けられるようにすることを目的とします。なので、一部の生徒は苦手意識を持つ可能性がありますが、それは学問という特性上仕方のないことだとします。英文をパターンプラクティスで自然と文法を理解した文が頭に思い浮かぶ、言えるように学習していきます。パターンプラクティスとは、文法を文のパターンを通して身につけるという方法です。具体例から文法を知り、例を基に別の文を組み立てるということです。教える際は、会話でも使える例文を掲出し、そこから文法的な解説をします。そのときに文法用語の暗記やその見分けを重視しないようにするべきだと思います。そして、実際に生徒が使えるように工夫して文法を教えた後に会話アクティビティを挟むのが有効だと思います。単語と熟語は海外で暮らす日常でよく目にするようなものを中心に覚えさせるのを目標とします。

次に、中学までの基礎的な英語教育を前提とする高校生の際に必要な英語教育を考えます。ここでの前提は、英語における基本的な語彙をある程度完成しており、文法に関しても一定程度理解できる。そして、英語の4技能(リーディング、リスニング、ライティング、スピーキング)の基本的な能力があることです。もし、文法の完成度が不十分であったとしても高校で学びなおすことが可能なので、語彙を主に要求することにします。目標は、学術的な英文を読むために必要な能力やある程度高度な会話やコミュニケーションを可能にすることです。なので、工夫を施しても一部の生徒は苦手意識を持つ可能性がありますが、ある程度仕方のないことだとします。ここでは、中学の時に習った文法事項の復習と新しい文法の学習を同時に進めていきます。やり方は、中学の時に書いたようにパターンプラクティスで自然と文法を理解した文が頭に思い浮かぶ、言えるように学習していきます。そして、単に暗記する方向に持っていかないように、汎用的な例文を掲出し、そこから文法的な解説をします。文法の後は、入試向けに英文解釈を入れます。また、各文法要項の表現を使った和訳、英訳問題や入試問題に取り組みます。また、4技能強化のために外部試験である英検、GTEC、TOEICなどを活用して練習して鍛えていくのがベストだと思います。

英語を専門に学ぶ

次から、高校までのやや高度な英語教育を前提とする大学生・社会人の際に必要な英語教育を考えます。しかし、一口にそういったとしても色々あります。なので、今回から数回に分けて文系(英語専攻)、理系(英語利用)、社会人と考えていく予定です。そのうち、今回は文系で英語専攻の方対象に大学の教育で必要なことを考えます。ここでの前提は、文系ですから、文法について理解し、かつそれを使うことができる。簡単な小説、学術的な文章は読める。リスニングも基本的にできる。ライティングは、自分の意見や感想を述べることができる程度。スピーキングでは、簡単なプレゼンを英語ででき、基本的な会話はおおよそ習得している。これらとします。読むとかなり厳しめに感じるかもしれませんが、これはここまで私が考えた理想の英語授業の上での話であることを一応言っておきます。理想なので、現実問題としては将来できるであろうこととして考えています。

ここでは、目標は英語で書かれた文学作品や文系的な論文を理解できて、英語の歴史的な背景について知っている、高度なコミュニケーションができることを目標とします。ちなみに、私は理系の人間なので以下の内容は勝手にこんな感じかなと妄想した内容であることを言っておきます。現実的にはありえませんが、基本的にここでの学生は英語が好きで意欲があるものだとします。文法の学習は高校の内容の復習に加えて、その歴史的背景や変遷、日本語との語学的な違いに注目して学んでいきます。文法等のカリキュラムの一部は以下のようにするのを私は想定しています。

高校の文法の概要
時制のイメージ
前置詞の活用
基本動詞の活用
法助動詞
仮定法
英語と日本語の世界観
文法・語法・単語の変遷
イギリスとアメリカの文法的違い
文学の中の英語
研究発表における英語
論文の中の英語
生成文法
認知言語

このカリキュラムは文系が英語を完全に学問の対象として学ぶときに何を学ぶのかを自身の経験も照らし合わせながら想像しました。ここで、教えるのは最初の部分は講師でも問題ないと思いますが、それ以降は教授レベルの方でないと知識がなく不可能だと考えています。また、内容もかなりきつく学習は容易に進まないと思っています。しかし、それは学問としてある種当然だと考えています。高校までの教育のように軽い気持ちではダメだと思っています。また、高校までで書いた内容と反しますが、文法用語等を暗記して説明できるようにならなければいけないと考えます。英語を専門に学んでいるのですから、それは当然の流れだと考えています。そして、論文や発表に対応できるように語句を大幅に強化する必要があると思います。専門的で学術的な単語やかたい表現・言い回しを知っておく必要があります。また、有名な文学小説を楽しめるようにするのも目的の一つです。文法の歴史的変遷や各地域差についても知るべきだとしています。また、研究対象として生成意味論や認知意味論についてもそれぞれ基礎的な部分だけ触れておくとよいと考えています。そういう私は理系なので、ほとんどそこは知らない領域ですが・・・

そして、これ以外で4技能については生徒が独自で取り組むか、大学側が機会を用意するべきだと考えています。また、外部試験である英検、TOEICを活用して練習して鍛えていくのがベストだと思います。また、TOEIC満点に近づくような人はさらに高いレベルでの習得を目指し、TOEFLの学習および受験をしていけばよいと思っています。他にも試験として様々なものがありますが、それについては各自の判断でやるべきだと考えています。大人ですから・・・また、日々の世界の時事問題について、会話・英作アクティビティを自分で行うことも練習になると思います。また、英字新聞を読む、海外ニュースを見る、TEDTalkや有名なスピーチを見るというのもある程度語彙や能力をつければ可能だと思います。

大学で英語を専門とする学生の授業を考えるときは、全体として、専門的に英語を学び教養あるグローバルな人間を育てることを考えました。将来、海外で働くことのできるような人材育成も一応目的に含んでいます。そして、単語・表現の暗記や文法が特に大変だと思います。かなり強化する必要がありますから。まあ、このくらい大学に行くならばやらないとという考えのもと組み立てました。はたしてこのカリキュラムの場合、大学の学びと遊び、恋愛を両立できるのだろうかと勝手に不安を感じます。

今回は、前回までのまとめを含めた全文は約4000字と過去一の量になったと思います。もし、全文読んだ方は本当に読んでくださりありがとうございます。そして、お疲れ様です。しかし、後半だけならば私のいつもの量なのではと思っています。理想の英語の授業を考える4つ目の記事で、大学で英語を専攻する教育について考えました。この続編として理系大学生について書く予定です。では。

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