私は本が読めない。(でも本屋に行くのは好き)
コツコツと継続することが、昔から苦手だ。
初志貫徹!みたいな、貫き通す系の根性は今も変わらずにない。
人生の大半は、中途半端な人間を長らくやっているハンパもんのプロ。
本に関してもそう。手元にある本のうち何冊読み切っただろう?
いつも途中で読まなくなる。
飽きるとは違うんだけど、続かない。
数ページ読んで、ちょっと休憩…の後のね、読書再開!ボタンが私にはない。
日々の生活の中で、なかなか読書に気が向かない。
忘れた頃に、「あの本途中だったな」って思い出して、また数ページ読んだら眠くなって休憩。というか、休止。
そうこうしてると、本屋さんで気になって買ってきた新しい本には手をつける。
途中だった本は忘れられて…。
そんな繰り返し。
だから、いろんな本にしおりがはさまってるし、しおりはいつも足りてない。
図書室は異空間
小学生の頃、図書室は好きな場所だった。
本の匂いとシンッと張り詰めた空気が、同じ校内でも異質な空間でワクワクできた。
低学年の頃は、本は読む方の人間だったと思う。
かいけつゾロリや、こまったさん、アーノルド・ローベルなどなど。
シリーズものは全部読みたかったし、本を読むことを楽しめていた。
小学4年生にもなると、そろそろ児童書がレベルアップしてくる。
文字は小さくなるし、ページ数も格段に増加。
その頃から、
図書室では意気揚々と借りた本を結局は開くことなく、もしくは数ページで読み飽きて返却してしまうことが多くなっていた。
(ズッコケ三人組やモモ、星の王子さまなどなど、読み切れなかった作品は多い。)
そうやって部屋の一角に、とりあえず積まれた本は、返却日のギリギリまで放置され、読まれることなく図書室の定位置に戻っていくだけ。
あぁ、ごめんよ。
本に失礼なことをしてしまっているという、罪悪感はあったけれど…。
中学生から25才くらいまでは、全く本を読まなくなった。興味も全く無くなっていた。
やって来た読書欲
久々に本読み楽しいな期がおとずれたのは、25才を過ぎたころ。
当時ハマっていた俳優の石田卓也さんつながりで、『夜のピクニック』という映画を鑑賞。
なんとなく原作の小説を読んでみたこときっかけで。
作者は、かの直木賞作家の恩田陸さん。
彼女はミステリー系の作品が多いのだが、『夜のピクニック』に関しては、高校生の青春って感じの異作。
一度映像で見てるからか、すんなり読めたのかしら。
あっという間に読み切った。
久々におとずれた、本への清々しい気持ちを胸に、古本屋さんで恩田陸作品を買い占める。
読書に読書を重ね、当たり前に本を最後まで読むあの日々は、今思い返しても本当に楽しかった。
理瀬シリーズ、寝る間を惜しんで読んだな。
それからというもの
読書はなかなかはかどらずに、今日に至る。
(でもまぁ、無読書時代に比べたら、読むようにはなった。)
電車に乗る時に、小説を1冊持ちこむけれど、睡眠欲が勝る。
家ではスマホばかりをいじる。
もったいない人生。
読書をしない、活字を読まない弊害が、ご覧のとおりの、無知で語彙力の無さなわけで。←読書をしないせいにしています。
本屋は好き
大きい本屋さんをウロウロするのが好き。
ジャンル別に並ぶ本のタイトルを追うだけでも気づきがあるし、興味のアンテナが広がっていような感覚。
ページを開かずとも、本を手に取らなくとも。
視界にたくさんの本があり、予想外な本が目に飛び込み惹きつけられてしまうワクワク感。
いろんな人が1人をまとい、他人との境界線が色濃く見えるのもおもしろい。
1人が当たり前。その空気が心を落ち着けてくれているのだろうか。
本に囲まれる空間とは、そこにいる自分を好きになれて、意義のあるひとときに変えてしまう。
だから、本屋さんに行ってしまうのだろう。
「本=読むこと」という概念に圧迫されて生きて来たけれど
本との付き合い方は、「読む」だけじゃなくていいのかもしれない。
文字をあえて追わない。
ページをめくって紙とインクの匂いを感じる。
紙の質感を楽しむ。
ジャケ買いもOK。
途中で飽きてもいい
いろんな感性を使って楽しめれば、それが私にとって本と向き合うこととする。
コツコツは、楽しまないと続かないし。
本を好きでいられているわけだし、途切れ途切れでも付き合いたい。
それに、無読書時代があったからこそ、文字を読む行為自体に尊さを見出せていると思う。
1ページでも、「読めている私、偉いぞ!」って肯定感を高めていこう。
とは言え、
「趣味は読書です」って言いたい。
たくさん本読んで、ちゃんとアウトプットができる人生にしたい。
なりたい自分になるのだ!少しずつ。
p.s.
note執筆して思ったけどさ。
スマホだとしんどい!目がめっちゃ疲れる!
文字打ったり切り取ったり操作するのが地味にしんどい。
次は絶対パソコンで書くって決めた。
脱mac bookの持ち腐れ歴5年!