【深部腱反射】
深部腱反射は「神経の状態をチェックする」のに必須の検査です。
ハンマー(打腱器)を使って、各筋肉の端をたたいて反射をチェックします。
反射の状態により問題がおこっているのが
中枢神経系なのか、末梢神経系なのか、それとも神経の働き自体がパワーダウンしているのか、
を探ることができます。
消失(-)反応なし
減弱(±)筋の収縮あり
正常(+)筋の収縮に伴い関節運動がみられる
亢進(2+)正常よりも大きな関節運動がみられる
中等度亢進(3+)筋腱移行部をたたいても関節運動がみられる
高度亢進(4+)筋腹をたたいても関節運動がみられる
参考:『極める・究める・運動器疾患』より
注意点としては
①反射は個人で差が大きい
②年齢によって差が大きい
ですので、比較対象をどこにもっていくのかがとても大切です。
「私と比べて・・・」なんて間違ってもしてはいけません。笑
必ず左右差を比較すること。長期的に担当できる場合は経過チェックとしても。
私は鍼灸・あん摩マッサージ指圧師なので、
まずは「この患者さんは病院で精密検査を受けてもらう必要があるか?」
この視点でお体の状態を見ていきます。
深部腱反射をチェックしたとき、左右差がありかつ亢進傾向の場合は即病院へ行ってもらいます。
なぜなら中枢神経(脳やせき髄のルートのどこか)に問題があるサインだからです。
ところで、先輩に「手首に力が入ってると(打腱器)初心者丸出しだからな」と言われました。
打腱器がすっぽ抜けない程度にゆるーくもって、かるーく「ポンっ」とあてるのがポイントです。強すぎると痛いので注意。
ということで、来月は打腱器月間にします。
(患者さん、ご協力お願いいたします)