M-1 1回戦 めぞん
8月1日 日曜日
シダックス カルチャーホール
今年の夏は、やたらと気温が高くていやになる。
夏らしいと言えばそうなのだが、夕方の、少し風が吹いて涼しい時間が待ち遠しい。
M-1は、いつも決勝をテレビで観るだけで、1回戦から、しかも会場に行くことになるとは思ってもいなかった。
それに、チケットを取れなかった人、地方に住んでいて来られない人がたくさんいる中で、お笑いにハマって間もない自分が行くのは少々気が引けた。でも、こんな機会はないし、“せめて見届けたい”と思う。
会場に着くと、見るからにお笑いに精通していて、あまり笑わなそうな人が10数人いた。複数人で来る人はほとんどいない。
緊張するから後ろに座ろうと思ったが、整理番号の早い人たちがいい場所を取っていて、仕方なく下手側の前がよく見える席に座った。
下手側は、ツッコミの原さんの顔がよく見える。前日に「プレッシャー与えます!」なんてふざけたことを言ったが、こっちもドキドキして堪らなかった。
めぞんは、Cブロックの最後。
出番が近づくとソワソワして、前髪を直して、初めて神保町の劇場に行ったあの日のような感覚さえあった。
ネタはメンヘラ。吉野さんは“ピカピカ革靴”を忘れて、まさかのスニーカーで出てきた。いつも出てくる瞬間からおもしろいのだが、さすがに「忘れた、もしくはなくしたな」と勘付いて、まずそこで笑った。
会場はしっかりとウケていて、保護者目線の自分は本当に安心した。2人の緊張はものすごく伝わってきたから、あとは審査員の作家さんに響けと願うばかり。
結果がインスタグラムの配信で発表され、イヤホンがなかった自分は、同じめぞんファンの方のコメントを見て心の中でガッツポーズをした。
1回戦、通過。
配信のコメント欄も、Twitterのタイムラインも、結果発表直後の吉野さんのインスタライブのコメント欄も、「1回戦 通過 おめでとう!」がたくさん並んだ。
ここで私は、「まだ完全には喜びませんよ!」とコメント。ひとまず通過して安心、の段階だから、意地でも「おめでとう」は言わなかった。
神保町では当たり前にファンがいて、絶対に何があっても笑ってくれる人がいる。でも、M-1はそうではない。それを痛感できたのは、自分にとって、とてもいい経験だった。応援するのも、より一層、身が入る。
そんなことは言うのだけど、やっぱりめぞんのファンであるから、やさしい目で見てしまう部分はあるし、許容範囲はガバガバだ。
めぞんのおふたりへ。
10月の2回戦まで、神保町でたくさん鍛えましょう。
私も、ファンとしてもっと鍛えます。
今日は、お疲れ様でした。
1回戦通過、やったー!
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