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何者でもない僕たちは

7 MEN 侍 主演舞台「MASSARA」見てきました。数公演しか見れていないのですが人の感想を見てると、物語の感じ取り方が変わりそうだったので、ある程度ネタバレなしで見たのですが割とそれで正解だったかなと。

とりあえず「鉄は熱いうちに打て」ということで早め早めに感想文を提出。と思っていたら夏のツアーのやつを同時進行で書き上げていたので2024の夏を思い出したいよ。という方はぜひ。(まだ書きあがっていません)

あらすじはいったん飛ばしで

私のこの、舞台を見てとりあえず一番伝えたいのは「何物でもない僕たちは何になれるんだろう」ということだと伝えたいのかではなく、「何者でもない僕たちなら何者にもなれる」ニュアンスがほぼ一緒だけど後者の方が、ちょっとだけ未来に向かっていて、前向きに終わったのがいいかなと思ったのです。
私の初観劇した回は夏のオーラスが終わった後だったので、前半で見た人と後半で見た人で感想が変わってくるかなと思いました。

個人的にはAct ONEより、「何物でもない僕たちは何になれるんだろう」というのを受け取ってしまったのですが、そこの終わりへの持っていき方も全然違うなと思った。Act ONEは「けど俺たちはステージを続けるだけだ」というふうに割と現状は変わってなかったりする。MASSARAも現状が変わっているかと言われればそうではないんだけどね。

各パート回想シーンは色鮮やかなのに対して病室のシーンは白一色しかないのは、ケイの色盲を表している説はあながち間違いではないかなと。そこに、ダンの持ってきた花やタカのドリンク、リョウタロウのバンドのチラシで色づけていくのは、まっさらの世界が色づいていくのを表していると思った。

そして、各個人のフューチャーソング例えばダンやタカのパートステージや無所の衣装は鮮やかな色合いとなっている。けどそうなると、ケイのパートの無所は色あざやかな服装なのが気になるんだよね。けど、過去パートの色鮮やかさは、ケイの「5人と出会って、僕の世界は色づいた」というのを表しているのかな。

MASSARAで色がないパートといえば、病室のシーンと病室を抜け出すシーンだと思ったんだけど、リョウタロウとハルキのシーンはグレーで、割と色がない世界だった。
それに反して、ダンとタカ、カズトのシーンは割と色がある世界だと思った。ダンは進みたい未来でもないけど、そこにやりがいを感じてるから色づいている。タカは、恋をすることで世界が色づいている。カズトは何者かになるために勉強をすることで色づいてんのかな。

リョウタロウは夢を諦めて会社に就職して、ハルキはふわっとした理由で入社して、やりたいこともないまま働いている。何者かになりたかった2人が何者にもなれなかった、白色でも、カラフルな配色でもない、それがグレーの理由なのかと思った。ハルキは自分の色を探していたんだよね。

急な自分語りで申し訳ないんだけど、大学生の私は、ハルキとリョウタロウのシーンをみて、社会って結局、同じような服装を着てだれがしても変わらないような仕事をすることで回っているんだなと思った。まあ、薄々気づいてはいたけど。
何者かになるために大学に入学したはずなのに、結局自分もグレースーツをきて普通のOLになるのかなって思うと、悲しくなった。今回の一番の鬱パートというか、考えさせられた部分はここです。

勿論いらない仕事なんて存在なんてなくて、いらない役職なんてないはずだけど、じゃあそれが果たして自分である意味はあるのか、これは自分の未来が定まっていない学生の視点であるから言えることで、きっと社会人になって観てみたら全然違う感想になるんだろうな。その時の自分がハルキみたいになっているのか、考えたらドキッとする。

ダンは何者かになりたかったけど、家庭の事情でやめた。きっと、野球を続けたかったんだ。だから、何になりたい?という質問に「そういうの考えるのやめたわ」これも一種の逃げだし、カズトの「そこに考えるまでもなっていない」は、自分の立場的に何にな)るかもわからないまま歩いていると思っているのかな、敷かれたレールを歩いてきた人だから。
敷かれたレールを歩いてきた人は、最後に自分で決めるときに何をすればいいか分からないんだよね、今まで決断をしたことがないから。
そういうことを踏まえての「そこに考えるまでもなっていない」だと思う。

カズトは何者かになるために勉強を続けていて、けど、大学院まで行くことに対して「まだ勉強してる、この歳で」って言っていたことが気になった。ダンの職場に行った時も「勉強し続けているけどこれが将来何に役に立つんだーって感じ」って言っていた。これ大学生がめっちゃ感じていることだと思う。周りには就職している子もいるのに、自分は勉強して、何になるために勉強しているんだろうってなる。
ある程度専門的なことを勉強していると、将来の選択肢をひろげるために勉強しているはずなのに、自分の将来を狭めているような感覚になる。学部を決めたときも、自分はこういう系統の仕事に就きたいんだ!って思って入学していたはずなのにね。いろんな人に出会って、意見って変わりますよね。
それこそ、OBとかに聞いても意外と仕事でやりがいを感じている人って少ないんだよね。自分はこの事実を知った時に、「まあそうだよね」って思う気持ちと「自分は、やりがいを感じて働くために勉強していて」…………………………
永遠ループになります。大人になりたくないよ~

皆さんの今回の舞台を見ての感想聞きたいーーーー
マシュマロ置いときます。教えてくれいあ…

特に、学生のみんなはこのシーン見てどう思ったのか、社会人の皆さんはどう思ったのか聞きたいよ。社会人の皆さんは割とハルキに共感するのかな

考察は自分の無知をさらすだけになりそうなので、ここでやめときます。
そして、もし今後の侍について不安がある人はMASSARAのパンフレットを読んでみてほしい。2500円で、不安はなくなると思うよ。自分は、これ読んでも何かあったら、サイコパス集団と呼ぶと決めています。はい。

今年の夏はいろんなことがあって楽しかったな。あれもこれも7 MEN 侍がいたからだよ、ということを伝えるために今年もやりますか…………………………大賞を………………………………

追記
きっとこの舞台を社会人になって見てみたら、この感想文も「馬鹿らし笑」ってなると思うんだけどね。5年後くらいにMASSARAを見て、「あの時はスピってたな〜」って言ってるのかな、それとも「気持ちは変わらないな」ってなってるのかな。見る世代で、考えることが変わる舞台めちゃくちゃ良いです。とりあえず5年後くらいまでは7 MEN 侍の皆さんでよろしくお願いします。

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