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DODGEと宗教

たくましい雄羊のエンブレム。久しぶりに会う友人との待ち合わせ場所に現れたのは黒塗りのDODGE(ダッジ)。いかつくて、カッコいい。

早速、助手席に乗り込んで、ひとしきり雑談をした後、相談があるとのことで聞くと、友人の母親がある宗教の信者であることは聞いていたが、ついに100万円のお布施をしたとのこと。子どもと孫、家族や親族、そして世の中の幸せを願って。

いかがわしい宗教ではないし、たまに信者で集まってイキイキと活動していて元気の源になっている。壺とかを買わされたわけではなく自発的なことではあるが、お金に余裕があるわけでもないし今後、エスカレートしないか…

母に何と話して、どうするべきだろうか?と。

私にはあまり信仰心がないので、1つ質問をした。「母親は嬉しそうに、または幸せそうに話していたか?」「そうだったね。」

じゃー決まりだ。「良かったね。」と話しかけてあげるべきだ。「自分の幸せを願ってくれて、ありがとう。」とも。

例えば、このダッジを買った時、「何で燃費も悪い、こんなバカ高い車を買ったんだ!」と怒られたらどんな気持ち。昔から憧れの車だったかもしれない。

もう一つ、移動とか機能だけ考えれば中古の車でも、国産の軽でも良いわけで、あえてDODGEに乗るのは、夢を叶えられるようになった自分へのご褒美だったり、自分の嗜好を満たす大切な買い物のはず。その満足を得るために、中古車などの差額で言えば100万円を超すお金を「ダッジ教」に払ってるのと一緒。「俺もダッジに乗れてうれしいし、俺にカッコイイと言われてお前も鼻が高いだろう。」

みんなを幸せにしている。

お母さんも同じく幸せにしている。だから、お布施をしたことが良かったと認めてあげる。感謝してあげる。そしたら、100万円以上の幸せを感じられるだろう。

ただ、借金したり、他人のお金に手をつけたりしてまで、のめり込まないようには注意したい。それはDODGEの2台目を家計や家族もかえりみず買わないか、俺がお前を心配しているように。

ということで、家まで送ってもらい、スッキリした様子で帰って行きましたとさ。


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