ウェーバーの法則

 2つの刺激を区別できる最小の刺激強度差である、弁別閾は一定の刺激として表現されるのではなく、基準となる刺激量の変化に比例することを示した法則.

$${⊿I(difference threshold)/I(stimulus)=K(constant)}$$

の式で表された.このとき、Kは感覚のモダリティごとに異なる定数で、ウェーバー比と呼ばれる.

 例えば、100gの重さの知覚における弁別閾が10gだったとすると、このとき予測される500gの重さの知覚における弁別閾は、上記の式から、

$${⊿I(difference threshold)=10}$$

 $${I(stimulus)=100}$$

$${K=⊿I(difference threshold)/I(stimulus)=10/100=0.1}$$

ゆえに、500gのときは$${⊿I=0.1×500=50}$$

ただ、この法則は近似的にしか成り立たない.

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