1つのミッション、3つの習慣。
前回は7つのミッションの存在を定義した。
ミッションを認識することは、問題解決の過程で最も重要なステップの1つであるが、それだけではいつまでたっても「解決」することはできない。
次に必要なのは問題の本質をとらえ、そこにアプローチする行動を起こすことだ。問題の根幹に何があるのか、それはなぜ問題になってしまうのか、どうすれば処理できるのか、こういった観点から問題を解決する、あるいはあらかじめ発生することを防ぐことが必要である。
そこで私は、「習慣」の力を借りることにした。
習慣とは「意識を呼び出すことなく、ほとんど考えずにする行動」である。抽象的・本質的な問題を意識的にとらえようとする試みを実践する過程で「意識を呼び出すことのない行動」に頼るとはなんとも皮肉なものである。
しかし、私たちは自分のすべての行動を意識的に行うことはできない。脳科学の分野では無意識下の行動が95%を占めるといわれたりもする。とにかく自分の行動すべてを自覚的に律することができる人間はそういない。であれば無意識下に選択する行動をコントロールしようと試みるのは自然なことのはずだ。
1. 健康に関する問題の解決策
➀ 生活習慣の見直しを行う
食事、運動、睡眠など、日々のルーティンに取り入れやすい改善方法を見つけ、少しずつ取り組む。
② ストレスマネジメントを習慣化する
日常の中で瞑想や深呼吸、リラクゼーションを行い、ストレスを小まめに解消する。
➂ メンタルケアの手段を身に付ける
自己肯定感を高める自己認識法やカウンセリングなど、精神面でのサポート手段を取り入れる。
2. 経済的な問題の解決策
➀ 支出管理を徹底し、予算を組む
収入と支出のバランスを考え、貯蓄目標を明確にして、無駄な出費を減らすための予算を立てる。
② 収入源を増やすためのスキルアップをする
副業や資格取得を通して、新たな収入源を作ることで経済的安定を図る。
➂ 将来に備えた資産運用を始める
貯蓄だけでなく、投資信託や保険など、リスク管理と将来の資産形成を目的とした運用を行う。
3. 対人関係に関する問題の解決策
➀ 自己と他者の価値観を尊重する
自分の価値観を明確にし、相手の考えを受け入れる姿勢を持つことで、信頼関係を築く。
② 良好なコミュニケーションスキルを磨く
相手を理解するために傾聴の技術を高め、適切な表現力や伝え方を身につける。
➂ 感情を適切にコントロールする方法を学ぶ
怒りや悲しみを上手に扱い、冷静な判断を保つことで、健全な人間関係を維持する。
4. キャリアと仕事に関する問題の解決策
➀ キャリアの目標を具体的に設定する
長期と短期の目標を設定し、それに沿った行動計画を立てることで、キャリアの道筋を明確にする。
② スキルアップと自己投資を欠かさない
資格取得や専門知識の勉強など、成長のための投資をし、キャリアに直結する力を身につける。
➂ 仕事の価値観や優先順位を再評価する
自分にとって仕事がどういう意味を持つかを考え、ワークライフバランスや働きがいの基準を明確にする。
5. 自己実現と成長に関する問題の解決策
➀ 自分の価値観やビジョンを言語化する
自己分析を通じて、自分の使命や価値観を言語化し、それに基づいて人生の方向性を定める。
② 小さな目標設定で成長を感じる
大きな目標を達成するために、小さなステップに分けて目標を設定し、達成感を積み重ねる。
➂ フィードバックを受け取り改善する
周囲からのフィードバックを積極的に取り入れ、成長の機会と捉えて自己改善に活用する。
6. 時間と生産性に関する問題
➀ 優先順位を明確にして時間配分を工夫する
やるべきことを優先順位に沿って整理し、重要なことから先に取り組むようにする。
② 生産性を高めるためにリズムを整える
休憩や運動を取り入れたリズムのある生活を作り、集中力を維持できる環境を整える。
➂ 先延ばし癖を克服する仕組みを作る
期限を設けたり、細分化してすぐに取り組めるタスクにするなど、行動に移しやすい仕組みを作る。
7. 外部環境や時代の変化に関する問題の解決策
➀ 情報の取捨選択力を磨く
情報過多に対応するために、信頼性のある情報源を選び、本質的な情報に集中する。
② 適応力を高めるために変化を受け入れる心構えを持つ
新しい環境や技術に対する抵抗を減らし、柔軟に対応できる思考法を身につける。
➂ 社会的影響を前向きに捉え、自分にできる行動を見つける
環境問題や経済不安に対し、節約やボランティアなど、自分が貢献できる行動を探し実践する。