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リバーサルフィルム PROVIA 100Fで高尾山の紅葉を撮ってきた

こんにちは。フィルムカメラのワタナベ(@sutougen)です。

11月の中旬、高尾山まで行ってきました。目的はもちろん紅葉を撮ること。平日の昼間に取れた休みを使った1人だけのフォト登山です。

山での撮影は未経験だったのですが、やってみると結構楽しかった。いや、かなりかな。写真はもとより、広大な自然の中を歩く心地良さにすっかり魅せられてしまいました。

この日のカメラは2台。Leica M3とHasselblad 500C/Mです。

ライカにはリバーサルフィルムのPROVIA 100Fを、ハッセルにはPRO160NSを装填。ブローニーの方はまだ現像が終わっていないので、このnoteはPROVIA編になります。

ツイートにある通り最近は電車の中でフィルムを装填しています。これで少し早く家を出られます。時短は大事。

Leica M3で撮る高尾山

この日最初の1枚は高尾山に向かう列車から。

山に着いてから撮影を始めるつもりだったけどテンションが上がってつい。郊外に向かう電車は景色がどんどん開けていくので爽快ですね。青白い朝の光もいい。

京王線・高尾山口駅に到着。駅のホームからでもこの景色。これから始まるフォト登山に期待が膨らみます。

あ、そうだ。このnoteの写真はすべてCarl ZeissのPlanar T* 2/50 ZMで撮影しています。単焦点なのでズームを使った構図の整理が出来ません。上の写真でもオリジナルは余計なモノが写り込んでいたのでトリミングしています。

それでもこの写りです。もともとの解像度が高いリバーサルの恩恵ですね。

駅を出たらまずは参道へ。平日とはいえ紅葉シーズン、結構な人出です。カメラを構えても意図しない人がどんどん入ってきてしまいます。

参道沿いには川が流れていて、モミジやイチョウといったこの季節らしい樹木が。いい具合にイチョウの葉が落ちていたので撮ってみる。

ケーブルカーを使わずに登ってみる

ここからいざ登山道へ。

高尾山は山のふもとからケーブルカーが出ています。これに乗れば15分ほどで中腹まで行けるのですが、この日は混雑のため30分待ち。紅葉シーズンは高尾山が一年でもっとも混雑するのでたいていこのくらい待つようです。

ぼくもケーブルカーを諦め、ふもとから「一号路」ルートを歩きます。

この登りが思いのほかキツイ。まわりの人もハァハァ言ってます。

鬱蒼と生い茂る木々。

苔生す断面。これはプラナーの開放ですね。リバーサルの性能もあいまって立体感がすごい。

さらに登っていくと、登山道にも少しずつ光が差しこむように。

写真もぐんと明るくなる。木の葉の隙間から漏れ出た光で玉ボケが出来ました。

高度が上がると真っ赤に色づいた木も増えてきました。PROVIAでこれなら、より高彩度と言われるVelviaならどうなっちゃうんだろう。「風景はVelvia」とよく聞きますし、いずれ試してみたいフィルムです。

そして、スタートから30分ほど登ったところで...

ようやく見晴らし良いエリアに到着。ここは金比羅台園地という小さな展望台で、視界がよければ新宿まで見えるそうです(この日はちょっと霞んでました)。これでどのあたりまで見えているのだろうか。

ケーブルカーの高尾山駅へ

展望台からしばらく行くと登山道も一気に賑わってきます。

ケーブルカーの終着点、高尾山駅です。乗ってきた人たちが徒歩組と合流する地点です。ほとんどの人にとって高尾登山はここが始まりですね。

駅前の広場には土産物や飲食店が。ぼくはといえば、ここまでの登山で相当なエネルギーを使ったようでピントを合わせる能力が激サガリです。

休憩しながらお団子を食べ、これまでの道のりと山頂の風景に思いを馳せます。そして、決意しました。

「下山しよう」

だってケーブルカー組にはスタートでも、こちらはここまで1時間も山を登ってるんです。しかもフィルムカメラを2つも持って。それに中腹でこの混雑なら頂上はもっと混んでいるかもしれない。いかに景色が良かろうとも混んでいたなら興ざめです。

体力だって今はまだ余裕があるけど、頂上まで行けば消耗度は高まる。時間だってかかるし。きょうは夕方までには家に帰って保育園に娘たちを迎えに行かなきゃならない。

そもそも高尾山と自宅は電車で1時間の距離。来ようと思えばまたいつでも来れる。家族と来たっていいし、もう少し人出が落ち着いたころに1人で来てもいい。

一度下山を検討すると都合の良い言い訳がスラスラと出てきます。

とにかく、今回の登山はここまで。カメラに入っているフィルムを撮りきったら下山することにしました。

これが今回の一番高い場所からの写真。これだけ撮れればじゅうぶんでしょう。

都合2時間弱、ちょうどいい登山でした。

登りに1時間、写真を撮りつつ30分休憩して下りはリフトで15分。都合2時間弱の登山でした。これでも登山の爽快感はじゅうぶん味わえますし、疲れすぎないのもいいですね。

フィルムも自然な色再現のPROVIAは自分の撮り方に合っているように感じました。風景ばかりを撮るわけではないですし、万能という意味でも、迷ったらPROVIAなんでしょうね(ちなみにコダックのリバーサルの発色は以下のnoteにまとめました)

参照:今はなきリバーサル。Kodak ELITE CHROMEで撮る

ハッセルもきょうと同じ景色ばっかり撮ったような気がしますが、どうなんだろう。中判で撮る風景写真がどんなものか、自分でも楽しみです。こうご期待。

追記:ハッセルブラッドで撮った方はこちらです


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