計れ
田んぼって水を入れるのに20~30センチほどのセキがある。別の場所にも水を抜くセキがある。
水が漏れださないように板でセキをして、その周辺を土で固める。セキの部分だけコンクリートで作った小さい水門みたいなのが埋め込まれてる。水門には筋が入っていて、その筋にスライド式で板を入れる。セキで水田を水浸しにしたり、泥沼みたいにしたり、乾燥させたり、作業工程によって水の量を調節する。毎年使うので、一見ゴミの板クズにしか見えない板を使う。
寿命が何年かまでは把握していないけれど、もうボロボロになるまで使う。田んぼをやってない時期は外してどっかの倉庫に閉まう。そのまま畦に放置されているような場合もある。セキのサイズに規格がないから、どの板がどこの田んぼで使ったか分からなくなってしまうから、畦に放置や水が抜けた後とりあえず噛ましておいて放置というのも多い。
板は一枚じゃなく、大きめの板から棒に近い形状の板を複数入れたりして微調整するので、新しい物をいちいち用意するよりも、去年や一昨年と成功している大きさの板を流用する方が安全なわけである。とはいえ朽ちてくる。そしたら新しいの作ればいいんだけれども、板のサイズを計らない。目分量で作ったり、現場に板とノコギリを持って行って作ろうとする。規格が無いんで何センチとか分からないから。
でも俺は言いたい。古い板の長さ計れよ。溝の幅計れよ。軽トラにスケール積んどるやんけ。その程度は大した手間ちゃうやろ。長さを計っておけば家に帰れば電気が使えて丸鋸でブーンやんけ。ミリ単位のズレは全然許容範囲やぞ?