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【戦い続けるアクションフィギュア】リボルテックヤマグチ No.031 OVA版ゲッター1

・これだけ買っておけ!最後の"決定版"

時は2024年、ハイクオリティ・アクションフィギュア全盛の時代。あらゆる企業が可動フィギュアを発売し、あらゆるキャラクターが立体化されている。物価は軒並み高いが、クオリティも高い。

※このゲッター1は本記事の主役ではないが、傑作だ。

往年の人気タイトルからは満を持して決定版となる傑作が発売されることも多く、上記画像の「POSE+METAL HEAT ゲッター1」もその最たる例だ。その体型からは考えられないくらいよく動くし、質感や手触りもいい。税抜定価25,000円に見合う逸品である。ゲッターロボの可動フィギュアは星の数ほどあるが、『世界最後の日』デザインならこれさえ持っておけばいい!と断言できる。

そんなゲッター1のアクションフィギュアの歴史を語る上で外せない品が存在する。

・あえて今、リボルテックだ!

「久しぶりだなァ!」

リボルテックヤマグチ No.031 OVA版ゲッター1
2007年7月15日発売
定価 1995円(税込)

後にリニューアル版も作られたが、「031」は初期の方。

全身可動、統一フォーマット、均一価格。アクションフィギュアの普及を推し進めた海洋堂の一大シリーズ「リボルテックヤマグチ」のゲッター1である。

軽い作品解説もあるため、フィギュアをきっかけにアニメに触れるユーザーにも優しい。

スタイリッシュな色使いのパッケージには、この製品とリボルテックシリーズ全体のコンセプトがぎっしり記述されている。
原型師:山口勝久氏の作家性をアピールしつつも、リボルバージョイントという統一規格関節ユニットを用いた工業製品的なアプローチも両立する、極めて野心的な試みと言えるだろう。

色々すごいことが書いてある。

原型師の腕前、関節規格の設計に加えて、貪欲で勢いのあるラインナップ(※しかも毎月2種ずつ新作が発売されていた!)や当時の製造コストの安さが重なったことでリボルテックは爆発的な人気シリーズとなった。
当時フィギュア系ブログを巡回していた頃は「リボルテックを持っていない人はいない」と思わせるほどの存在感であった。

内容物一覧。右側の黒い物体がディスプレイスタンドだ。

基本的にどの製品にもディスプレイスタンドが付属するのも嬉しいポイント。ひとつ買ったらすぐ遊んで飾れる環境が整っている点も、アクションフィギュアの普及に一役買ったのではないだろうか。

・アクションこそリボルテックの真髄!

ここからは細かい説明は省く。リボルテックのゲッター1がどれほど動くのか、その目で確かめてほしい!

・ここから買っていけ!最初の"意欲作"

記事執筆時点で既に発売後17年もの年月が経過しているが、ケレン味溢れるアクションポーズを実現する可動の楽しさは今なお健在。劇中デザイン再現度と造形アレンジのオリジナリティの狭間に位置する挑戦的なコンセプトは、むしろ時代が進歩してこそ際立つ。
また、シンプルな構造のおかげで経年劣化の影響も薄く、仮に関節が壊れたとしてもリボルバージョイント箇所なら簡単に修繕できる。再評価に値する、現役のアクションフィギュアである。

完璧な最新決定版だけでは満足できないのが人の性。

POSE+が終着点ならば、リボルテックは始発点。可動ギミックに込められた情熱とこだわりを最も手軽に体感できる道を拓いた「はじまりの一品」と言えよう。
どんなジャンルであれ、長年収集を続けて"決定版"にたどり着いた時、歴史を振り返ってみると過去の品々にも新しい価値や面白さの発見が生まれるかもしれない。リボルテックのゲッター1も、きっとそこにいるはずだ。



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