2024.10.2
スマホのアラームが鳴った。
朝だ。
起きたくない。
20分ぐらいなら寝ても大丈夫か と二度寝する。
また目を覚ます。
あちゃ〜、1時間寝てんじゃん。
今日1限から講義あんのよ?
ゆっくりと活動を始める。
間に合えばよいのだ、間に合えば。
大学に着いた。
20分の余裕を持って。
まだ寝れたな と思いながら講義が始まるまで時間を潰す。
講義が始まったが聞く気がなさすぎてほぼBGMだ。
芸人になるから必要ないのさっ と脳内にセンターマイクと相方を用意してネタを考え始める。
テーマはクイズ。
使いつくされたであろうこのテーマでまだ見たことないネタを作ろうと模索する。
クイズみたいな感じで途中ただの雑学言うのおもろいかな?
〇〇ですが〜っていうひっかけみたいな感じで話は変わりますが〜ってやったらおもろいかな?
弱い。
やはり自分はボケが弱すぎる。
でも脳内でこのネタをするとウケている。
自分が考えるネタは自分のツッコミで笑いになるスタイルばかりだ。
ボケる力が欲しい!おもろくなりたい!あぁもう!
形になっただけのネタを脳内で披露し、相方に もういいよ とツッコんだところで講義も終わった。
午後からはバイト。
毎日ばかみたいな量出荷してるけど本当に売れてんの? といつも思う。
作業中、お気に入りの社員さんにいじられてツッコミで笑いをとってまた作業にもどる。
笑わせれば勝負はこちらの勝ちだ。
今のところ負けたことはない。
バイトが終わり家に着きばぁちゃんに電話をかける。
今日はばぁちゃんの誕生日だ。
電話をかけるとばぁちゃんが「ありがとう、よぉ覚えとったね〜」と言った。
ん~、正直覚えてはない。
いつかのタイミングでスマホに誕生日を登録したから分かっただけだ。
アバウトにしか歳を覚えてなかったから「何歳なったん?」と聞いてみた。
今年80やって。
ほんとあの人歳の割に元気だよ。
あと30年は生きるんちゃう?
そう思ってしまうほどあの人が亡くなる姿を想像できない。
死にそうになりながら毎日生きているから、何十年先のことなんて想像つかんし想像する余裕もない。
だけど、もし自分が80になるときがきたらボケることもなく元気すぎるぐらい元気なばぁちゃんみたいになれたらなと思った。