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意味ある? サステナブランドが本気で考える、「脱プラスチックな取り組み」の必要性と効果
こんにちは。
SGDsな取り組みに、気軽に参加できる商品を創るブランド、SUTENAIです。楽天で30週連続1位をとった、開いて洗えるストローなどを販売しております。
そんな我々のようなブランドが、日々問われる疑問。
それは…
「脱プラスチックって意味あるの?」
これです。
確かに、ストローが紙ストローになったり、レジ袋が有料化したり。
しかも元環境大臣まで、「レジ袋有料化はエコではない。意識がかわることが大事。」と発言をしたりで、懐疑的になるお気持ちはよくわかります…。
脱プラスチックは本当に必要なのか?
本質的に環境のためになる活動ってどのようなものなのか?
そこで、サステナブルブランドを自称する我々が、調査してみました。
脱プラのメリット① ゴミの総量を減らす
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プラスチック製品の中には使い捨てを前提とし、ゴミとして捨てられるものがたくさんあります。
具体的には、世界のプラスチックの生産量のうち、ペットボトルやレジ袋、食品トレーやストローなど一度利用されただけで捨てられてしまう使い捨て用途が大きい、容器、包装、袋などのパッケージが36%と最も多い※のです。
※ 出典:UNEP (2018). SINGLE-USE PLASTICS
その中でも象徴的だったのが、レジ袋の有料化ではないでしょうか?
セブンイレブンの発表では、8ヶ月間で約8000トンのレジ袋削減。また、ドラッグストアのトモズは、1年間でレジ袋を約3600万枚削減したと発表しました。
このように、プラスチックの生産量の多くを占める使い捨て前提のプラスチックゴミを大幅に削減することができるのは、脱プラのメリットといえます。
脱プラのメリット② 温暖化への影響
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プラスチック製品は前述の通り生産時の36%が使い捨て前提で作られており、またプラスチックゴミの46%はその使い捨て前提でつくられたものであるという調査結果が出ています。
つまり、使い捨て前提であれば、プラスチック製品を「作り続ける」ことが必要となります。
地球温暖化の要因となっているのは、二酸化炭素やメタン、フロンガスなどの温室効果ガスであることは、皆様もご存知かと思います。
では、プラスチックと地球温暖化はどのように関係しているのでしょうか?
関係その① 製造過程
プラスチックの原料は石油です。当然製造過程において燃料起源で発生する二酸化炭素を排出します。
プラスチックの製造量はこの50年の間に24倍以上にも増えており、使い捨て前提で利用し続ければ、今後も増え続け、二酸化炭素を大量に放出し続けます。
事実年々その排出量は増加傾向にあり、2012年で3億9000万トンだったものが2050年に2,800億トンにまで、増加するのではという推計もあるくらいです。
関係その② ゴミ
プラスチックはそれ自体から温室効果ガスを排出します。太陽光にさらされるとメタンとエチレンを放出するのです。
ですので、適切に処理されず海などに流れ着いたプラスチックごみは、生態系を侵すだけではなく、地球温暖化にも影響を与えます。
関係その③ リサイクルしても温室効果ガスを排出?
当然、使い捨て前提で作られたプラスチックごみの多くは燃えるゴミとして処理されるので、二酸化炭素の排出に影響します。
しかし、それだけではありません。
きちんと分別をされ、リサイクルに回されたはずのプラスチックごみからも温室効果ガスが排出されるのです。
どういうことでしょうか?
日本でのプラスチックごみのリサイクル率は84%ととても高いです。しかしそのうち、56%がやはり燃やされているのです。
どういうことかというと、ゴミを燃やした際に発生するエネルギーを発電にまわしているため、これをサーマルリサイクルと言われており、これもリサイクルとしてカウントされているのです。
リサイクルという言葉がついているからといって、必ずしも環境への影響がないとはいえないのです。
やはりこういった観点からも、使い捨て前提でのプラスチックの総量を減らし、温室効果ガスの排出量を減らすことは意味がありそうです。
脱プラのメリット③ 海洋流出の歯止め
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前述のとおり、海洋流出に限らず、放置されたプラスチックごみはそれだけで温室効果ガスを排出します。
しかし、適切に処理されなかったゴミとしてのプラスチックがもたらす環境への影響はそれだけれはありません。
そういったゴミの多くは最終的に海へ流れ着きます。その時の被害もまた甚大です。
影響① 生きものへの影響
海へたどり着いたゴミは、魚類、海鳥、海洋哺乳動物、ウミガメなど約700種もの生物を傷つけ、死に追いやっています。中でも92%がプラスチックの影響によるものです。
そして、海へ流れ出たプラスチックごみはやがて分解され、5mm以下のマイクロプラスチックになります。
このマイクロプラスチックは数百年間以上、自然界に残り続けると言われており、ゴミが増えれば増えるほど、海へは汚され続けていくのです。
影響② 人体への影響
こういった微細なマイクロプラスチックは当然魚などの、我々が口にする生き物の体の中にも取り込まれます。
そして、その魚を食べる動物もそのマイクロプラスチックを取り込むことになり、食物連鎖の中でプラスチックがさまざまな生物の中に取り込まれていきます。
もちろん、人間も例外ではありません。
魚などの食べ物はもちろん、食塩にも含まれている可能性が指摘されており、人体への影響も懸念されているのです。
脱プラのメリット④ 間接的寄付効果
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レジ袋が有料化したことにより、企業はそこで収益を上がる形になりました。これを環境団体などに寄付する動きが活発です。
2022年4月からの「プラスチック資源循環促進法」の運用開始により、ストロー・スプーンなどいままでお店で当たり前のように提供されていた使い捨てプラスチック製品の有料化がスタートします。
こういった流れから、そこで生まれた収益を企業が寄付する動きは加速するのではないでしょうか?
また、SUTENAIも微力ながら、売上の一部を寄付しておりますので、その事例もご紹介いたします。
①AEONの例
大規模商業施設を展開するAEONでは、1991年から買い物袋持参運動に取り組んでおり、2020年度の年間レジ袋削減枚数は約29億4038万枚となったとのことです。
一方、レジ袋を必要とする方に販売したレジ袋の収益の一部は以下のように寄付に当てられているようです。
レジ袋を必要とされるお客さまには、バイオマス素材※2を配合したレジ袋を有料で提供しており、その収益金を毎年、地域の自治体や団体に寄付し、環境保全活動に役立てていただいています。
2020年度の寄付合計は約1億8,062万円、2007年からの累計は約10億2223万円となりました。
https://www.aeon.info/wp-content/uploads/news/pdf/2021/06/210607R_1.pdf
②セブンイレブンの例
セブンイレブンでは、2020年7月から2021年2月までで、レジ袋を購入した方の収益は5億6500万円になったと発表しています。
この収益は、環境保護団体に寄付されたり、店頭でプラゴミを回収するBOXの設置費用にされているようです。
現在、レジ袋を辞退されるお客様の割合は約75%となっており、約8,000tのプラスチック削減※1に繋がりました。
また、2020年7月から2021年2月までのレジ袋代金における「本部収益相当額」※2は約5億6,500万円となり、環境負荷低減のための取り組みとしてセブン‐イレブン店舗に設置するペットボトル回収機の設置費や、一部「セブン‐イレブン記念財団」に寄付し、未来世代とともに清掃活動等にあたる為の資金として広く役立てさせていただきます。
https://www.7andi.com/company/news/release/202103231300.html
③SUTENAIの例
微力ながら我々SUTENAIも、シリコンストローの売上の1%をWWFさまに寄付しています。
SUTENAIというブランドを通じて、エコな取り組みに「購入して使う」という形で関われるだけでなく、その売上から環境に関するさまざまな取り組みにそのお金が使われ、貢献できる仕組みになっています。
脱プラを疑問視する声① 代替品のコスト
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使い捨て前提の代替品として注目を浴びたのが、紙ストローです。
みなさんの中にも、プラスチックストローの代わりに、紙ストローが出てき経験をされた方もいるのではないでしょうか?
ここで疑問視されているのが、本当に紙はエコなのかということです。
問題① 生成にかかるコスト
実は紙で何かを作るには、プラスチックの4倍*のエネルギーを必要とするそうです。
*参考:環境比較 プラスチック、紙、 布バッグ
http://www.niassembly.gov.uk/globalassets/documents/raise/publications/2011/environment/3611.pdf
また、紙の原料となる木を必要とし、森林伐採による環境問題や生き物の生態系への影響など、問題もはらんでいます。
問題② 輸送コスト
さらに、紙はプラスチック以上に輸送コストがかかります。単純に重く、かさばるため輸送時に使われるエネルギーがプラスチックより大きいのです。
例えば紙袋とプラ袋の輸送時にかかるエネルギーを比較すると、紙袋はプラ袋の7倍ものエネルギーを消費すると言われています。
使い捨てない前提では?
しかし、これらの問題の起因となっているのが「使い捨て前提の代替品」を求めていることにあります。
たとえ、10倍の輸送コストがかかるものであっても、使い捨てではない代替品を100回使えば、総量は1/10になります。
我々のSUTENAIシリコンストローは開いて洗えるだけでなく、半永久的につかうことができ、表面に施されたよごれがつきにくい防塵加工も1000回程度までもちます。
1回の生成・輸送コストが高くとも、使い捨て前提でなく、何度も使うことで地球環境に優しい取り組みになるのです。
脱プラを疑問視する声② リサイクルの意味
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リサイクルに回せば、エコなのではという意見もあると思います。しかし、このリサイクルも必ずしも地球環境に良いとは限らないのです。
日本でのプラスチックのリサイクル率は?
日本発表のプラスチックのリサイクル率は84%で、世界的に見てもかなり高いです。
「え?であれば、日本でこれ以上がんばる必要があるの?」と思われるかもしれません。
しかし、ここでみなさまがイメージされる「リサイクル」とは、プラスチックを何かしらの形で分解し、再利用するイメージではないでしょうか?
しかし、日本でのリサイクルの定義では一般の人からすると違和感を感じるものもあるのです。
サーマルリサイクル
実はリサイクルに回されるプラスチックのうち56%が、「燃やされている」のです。
燃やされているのにも関わらず「リサイクル」とはどういう意味なのでしょうか? 実はプラスチックごみを燃やした熱を回収し、エネルギーに転換する仕組みを「サーマルリサイク」といいいます。
いわゆる「ゴミ発電」です。
しかし、海外ではこういった技術はあるものの、リサイクルとしてはカウントされません。
きちんと違う製品に生まれ変わることを「リサイクル」と読んでおり、この世界基準から外れたリサイクルの概念も、疑問視する声を生み出す原因ではないでしょうか?
結局脱プラって意味があるの?
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さて、さまざまな角度から「脱プラスチック」についての情報をまとめてきました。みなさまは、「脱プラスチック」の必要性に関してどのように感じたでしょうか?
我々が考える本質的な「サステナビリティ(持続可能性)」についての考え方はこうです。
「脱プラスチックではなく、脱使い捨て」
これこそが、本質的な解決になるのではないでしょうか?
使い捨てを前提としている以上、どこかで代替のエネルギーを消費し、「どちらが効率的か?」「どちらが地球環境に優しいか?」という議論になります。
そもそも「ゴミの総量を減らす」ためにどうすればよいかを考えることが、目先のスローガンではなく本質的なサステナビリティを生み出す考えています。
地球のために気軽にできること
しかしながら、これだけ便利になった消費社会において「いきなり使い捨てをやめる」というのも、現実的には大変なことです。
ですので、我々はすこしでも簡単にそういった活動に取り組めるプロダクトを開発するブランドです。
使い捨てをせず、何度も洗って使うには「簡単」に洗える必要があります。その中でも、洗いにくく、衛生面での心配をしなくていはけないのが「ストロー」です。
中まで洗えているか心配
細いブラシで毎回洗うのは面倒
食洗機では中はきれいにならない
など、プラスチックストローがさまざまな店舗で削減されていく中で、気軽にマイストローを持ちにくい原因がこちらです…。
そんな中我々は「開いて洗えて、何度でも使える」ストローを開発しました。もちろん食洗機でも洗えます。
よければ以下の詳細を見てみてくださいね。
商品情報
◯ SUTENAIシリコンストロー
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セット数:3本入り
希望小売価格:900円(税抜)
▼開いて洗う様子
原材料:シリコーンゴム
耐熱温度:220℃(食洗機・煮沸消毒もOK)
サイズ:直径9mm/長さ220mm
使用上の注意:◯ ストロー以外の用途には使用しないでください。 ◯ 直火に当てたり、火のそばには置かないでください。 ◯ 極端に熱い飲み物には使用しないでください。 ◯ 初めてご使用になる場合は必ず中性洗剤で洗浄をしてからご使用ください。 ◯ ご使用後は洗剤を使用し、スポンジで洗い、洗浄後は充分に水気を拭き取ってから保管してください。
◯ WEBでもお買い求めいただけます!!
・楽天
https://item.rakuten.co.jp/porty66/sutenai-straw/
・amazon
https://www.amazon.co.jp/dp/B081CQ6SR6
SUTENAIとのコラボプロジェクト ×(with)SUTENAI
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SUTENAIでは、SUTENAIの理念に共感いただき、脱プラスティックストローの世の中を目指すために、SUTENAIと一緒にコラボレーション商品を開発していただける企業さまを募集しております。
ご興味の有る企業様は下記のリンクからお問い合わせをお願いいたします。
https://forms.gle/cnUvWHb6VdsM3YZL7
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