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かわいくて、おしゃれで、幸せ!な気持ちになれる-「レイチェルのおいしい旅レシピ」

今回はNHKで放映されているTV番組「レイチェルのおいしい旅レシピ」について書きます。BBCで制作された番組の日本語版で、フードライター・料理人のレイチェル・クーさんが出演されています。

一目見た時からレイチェルさんにくぎ付けで、元気がない時に不意にレイチェルさんの番組を見たくなります。紹介されたレシピを一度も作ったことがないので落第生かもと思うのですが、なぜ料理は必要最低限しかしない私がこの番組を楽しみにしているのかについて考えてみました。

1.番組内容について

NHKのこのページでは以下のように紹介されています。

この番組について
料理とアートを愛するレイチェルは、ヨーロッパ各国へ食の冒険に繰り出します。イタリア・スペイン・スウェーデン・フランス・トルコなどで各地の食文化や人々と出会い、それをもとに斬新なレシピを生み出します。レイチェルはこんなことを言います。「料理は絵に似ています。食材は色。料理人がその色を組み合わせて、傑作を作る」。ロンドンのレイチェルのアパートに招かれた友達は、毎回レイチェルの作るユニークな「作品」を堪能します。「旅」を持ち帰り、「料理」から「旅」を想像させるレイチェル。その独創性をお楽しみください!(2014年イギリスBBC制作の日本語版)

また、「レイチェル・クーによる超カワイイ料理ショー。新たなレシピを求めてヨーロッパを巡る食の冒険!」とも説明してあり、まさしくレイチェルさんにかかると料理はショーみたいに、旅行は冒険みたいになる気がします。わくわく度とその楽しさが増しているような。

2.色々ないろ

この番組で楽しみにしているのは、レイチェルさんの服装と色とりどりの食材や料理です。レイチェルさんは毎回おしゃれで、派手にはならずに鮮やかな色の服を着こなしています。キュート!という言葉がこれほど似合う方も珍しいのではと思います。

料理の彩りや盛り付けも毎回素敵で、本当においしそう!最初から最後まで、色とりどりで楽しめます。

3.テンポの良さ

料理上手な人は手際が良いので、作っている様子を見るのが好きなのですが、この番組は一連の流れもリズミカルです。まず各地での食事をレイチェルさんが見て食べて→それをもとに新レシピを作って→それを友達にふるまう、という展開なのですが、一つ一つの印象的なエピソードが、短く、トントントントン、といった感じで紹介されていきます。

そのエピソードはレイチェルさんが料理人の人たちと談笑していたり、おいしい!と嬉しそうだったり、ざくざくと包丁で刻んだり、さーっと友達に作った料理をさしだしたり、どれも明るくて楽しい場面です。このことも見ていると元気になる理由の一つかな、と思っています。

4.好奇心

レイチェルさんは料理に関する探究心がすごく、新しいレシピを紹介する時もとっても楽しそうです。訪れた土地にあった食材を見る時も生き生きしていて、すごく料理や食べることが好きなんだなーと伝わってきます。料理だけではなく、とにかく好奇心が旺盛な方なのかなとも思います。

5.料理をしない人への気遣い

料理をしない人に料理をしてほしい!という気遣いを感じることがあり、それは料理を好きな方が共通して感じることなのかもしれません。レイチェルさんもこのインタビューで「英国ではテイクアウェイや電子レンジでチンするだけのお料理が多くなっています、若い世代の人たちが忙しいのはわかるけれど、やっぱり“自分で料理をすること”をおろそかにしてはいけないと思うの。」と仰っています。

番組でも○○という野菜がなかったら代わりにこれを使ってね、と説明されています。4月に再放送されていた「レイチェルのおうちごはん」では更にその気遣いが随所にあって、「この道具は便利だけどなければ○○してね」、「フードプロセッサーがなくても手を使えば大丈夫!」などなど、料理の敷居を低くしようという気遣いを感じました。

この材料は火が通りにくいから先に入れます、など補足があるのも私のように料理の基本を知らない人にとっては参考になります。レイチェルさんのレシピは作らなくても、自分で料理する時に「あ、これは煮えにくそうだから先にいれとこう。」など思い出すのです。

6.リア充だけど・・・

料理上手で、可愛くて、社交的なレイチェルさんは、私とは正反対です。全てがフォトジェニック!映えまくりでリア充ってこういう人なのかなと思ったります。

通常、こんなキラキラした人を見ると落ち込んだり、私ももっと料理頑張らないと!とか、おしゃれしないと!とか思うのですが、そういう焦りよりひたすら見る楽しさが勝ります。それは考えてみると理由が2つある気がします。
1つは、この番組を成立させるのに、レイチェルさん含め関係者がどれほど努力しているかが分かるからです。どんなにキレイで才能豊かな人でも、新しい土地を取材してレシピを作って・・・というのは大変です。

特にこの番組は旅行部分だけでも30分作れそうなのに、旅行と料理の部分のハイライトをギュッと30分に盛り込んでいるので、放送時間のわりに時間と手間がかかっているのではと思うのです。それでも笑顔と気さくな態度を絶やさずにいるレイチェルさんから、努力や精神的、身体的な強さを感じて尊敬しています。

もう1つは、当たり前ですが、演出されていると分かっているからです。楽しそうな会話、きれいに焼きあがる料理・・・それらは一番良い場面を繋ぎ合わせているだけで、本当は大変な部分もあるはず。ごく小規模の取材なのにとても手間がかかったことがあるので、きれいな1枚の写真の裏の苦労をつい想像してしまいます。
こう考えると、未成年の時にこの番組を見ると、また違った印象を受けたのかもしれません。

7.終わりに

毎回楽しい気持ちをくれるレイチェルさんの番組の再放送が今後も続けばいいなーと思っています。NHK+で1週間以内であれば何回も見れるのでとても嬉しいです。

前回書いた通り、今は乳製品と小麦製品を控えているので、番組を見て、「食べたい、でも食べれない・・・」と思うこともあります。(特にチーズが!!とろけているチーズがたまりません。。。)

ただ、もしレイチェルさんが今の私と同じ立場だったら、意気揚々と食べられる材料だけで美味しいレシピを考えんじゃないかな、と思ったりもするのです。「小麦粉を使わなくてもこんなにおいしく出来ちゃった!」なんてお茶目に言う姿が浮かんだりして。余談ですが、「おうちごはん」の最終回ではグルテンフリーレシピも公開されていて、美味しそうでした。

私は凝った料理は作りませんが、今まで食べてなかったフォーや米粉で料理をすると、新たな発見があります。料理が面倒くさい時もあるのですが、そんな時はレイチェルさんの番組を見て、生活を自分で楽しくしていく活力をもらっています。

現在は結婚されてスウェーデンで暮らされているというレイチェルさん。楽しさはそのままで、彼女の料理の方法や食材が変化をしていく様子をこれからも楽しみにしています。

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