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角野さんの魔法にかかる -映画「カラフルな魔女」と講演会の感想

今回は、作家・角野栄子さんの映画「カラフルな魔女」についてです。

映画が本当に素敵で、幸せな気持ちでいたら、角野さんの講演会があると聞きまして!運よく会場で参加し、更に角野さんの魅力に元気になりました。

映画と講演会の感想を書きます。


1.映画「カラフルな魔女」とは?

「魔女の宅急便」で知られる児童文学作家・角野栄子さんのドキュメンタリー映画です。

「魔女の宅急便」の作者として知られ、88歳になった今でも現役の児童文学作家として精力的に執筆に励む角野栄子さん。そのユーモアと想像力で、実に260冊を超える作品を世に送り出してきました。

長く愛される物語を生み出してきただけでなく、近年は、そのおしゃれなライフスタイルや人生観にも注目が集まっています。鎌倉の自宅ではテーマカラーである「いちご色」に囲まれ、カラフルな眼鏡とワンピースがトレードマーク。「自分にとって気持ちがいいもの」をモットーに、遊ぶように暮らし、遊ぶように書き、毎日を心地よく暮らしています。本作は、そんな角野さんを4年間にわたって撮影し、創作活動の裏側が収録された貴重なドキュメンタリー映画です。

映画『カラフルな魔女 ~角野栄子の物語が生まれる暮らし~』公式サイト (kadokawa.co.jp)

2.映画の感想

とにかく、終始幸せになれる映画でした。その理由を考えてみると角野さんが魅力的だからです。
角野さんは、好奇心旺盛で、ユーモアがあって、機嫌よく毎日を暮らされています。自分で工夫されているからだと思います。

生きていれば、嫌なこともある。成功すれば、更に面倒も増えるでしょう。でもそれを表に出さず、自分に気持ちが良い方に集中していらっしゃるように思えました。

角野さんは容姿端麗でいらっしゃるし、作家として大成功されているので、自分とは違うと感じていました。ただ「気持ちよく暮らせるよう、工夫をする」ことは真似できるなあと気づきました。

もちろん、角野さんのカラフルな暮らしが画面にキレイに映りだされるので目が楽しかったです。

また、ブラジル時代の恩人のルイジンニョさんと、62年ぶりに会う結末もドキドキ、そして感動でした。

被写体の魅力がありながら、映画としてもとても見ごたえがありました。

3.講演会

この映画の初日舞台挨拶に角野さんがいらっしゃったと知り、もっと早くから知っていれば!と悔しかったです。

映画関連でイベントないかなあと調べていたら、昨日3月2日NHK文化センターで公開記念講座があると知り、急いで応募しました。
生の角野さんにお会いできて本当に感動しました・・・。

※余談ですが、3月3日現在、会場申し込みは申し込みを締めきっていますが、オンラインの方の申し込みは「窓口にてお問合せ下さい」となっています。
もしかしたら、見逃し配信期間に間に合えばオンデマンド視聴できる可能性もあるかも?と個人的に思うので、気になる方はご確認ください。

4.講演会の感想

映画通り、素敵な角野さんが目の前にいらっしゃって、感動しました。
当日のお洋服は、緑。以下Xで投稿されています。靴下には猫ちゃんが!

お話の内容は、生活からお仕事のことから幅広く、興味深かったです。私は特に書くことについて印象に残ったので、少し書きます。
(すべてをメモにしきれなかったので、お話された言葉通りではない点もあるかと思います。ご了承ください。()にあるのは、話から私が感じとった意味です。)

・戦争中は同じ考えが国民に強制されていたので、戦後は自分で自分の思うように生きたいと思った。ただこれは孤独だし、難しい生き方だとも思う。

・(お話は)書きなおすたびに発見があるし、冒険がある。

・(お話の展開をがらっと)左から右に変えることがある。自分でも「いいかげんね」と(一瞬?)思ったりもするけれど、自分の体からきていて、人に書いてもらうんではなくて自分で書くから、いいかげんではない、と思う。

・(書く上で)ひらめきは信用しない。毎日続けて、身体の中に積みあがっていく、それで勝負をすることが大切。

5.おわりに

角野さんはチャーミングですが、とても強くて、真面目な方だとも感じています。私もそんな風に生きたいと思い、映画や講演会に行ったのですが、頭で考えすぎず感情を大切にする、すぐに結果を求めず、まず継続してみる、という大切さを感じました。

今やるか迷っていることがあったのですが、講演会後にやる気をもらって、それに必要な道具を一そろい買いました。そして今日の朝、試しにやってみました。

角野さんを見習って、機嫌よく暮らしながら、誠実にお仕事に向き合っていこう、と強く思っています。

6.追記

講座の様子が、以下のNHKのページに掲載されていました。