妄想が進み過ぎる曲③ -‘The History of Wrong Guys’ (ミュージカル‘Kinky Boots’より)
今回は妄想が進み過ぎて何度も聴いてしまう曲、第3回目です。曲はミュージカル‘Kinky Boots’の‘The History of Wrong Guys’(「間違いだらけの恋の歴史」)です。
タイトルからして不穏で素敵ですが、元気のない時にも思わず笑ってしまう大好きな曲です。Spotifyで最近のヘビロテ1位になっているのですが、その魅力を探ってみます。
といいつつ、私は‘Kinky Boots’はミュージカルを見たことがなく、映画で見ただけの知識です。また英語もざっくり理解です。どうぞご了承下さいませー。
1.何故妄想が進むのか
過去2回は以下2曲をご紹介しました。「望み薄・片思い系」と勝手に分類しています。
同じカテゴリで他にも好きな曲はたくさんあるのですが、別の妄想が進むカテゴリとして、「ラブコメ系」があります。その一つがこの’The History of Wrong Guys’です。
このカテゴリの曲で妄想が進みまくるのは、自身の乏しい経験ではなく、テレビや本からこれまで得た恋愛にまつわるエトセトラが効いているからだと思います。主人公(女性)に「わーかーるー!」と共感したり、「いやいやいや、極端過ぎる・・・」と呆れたり、友達と話してる気持ちになるのです。
2.作品紹介
ミュージカル‘Kinky Boots’の作品の紹介は以下です。
’The History of Wrong Guys’は靴工場で働くローレンという女の人が、工場を引き継いだチャーリーを好きになっちゃったかも!とわたわたする曲です。ローレンが可愛いんですホント・・・。ということで好きな所をいくつか紹介します。
英語の歌詞は以下に載っています。タイトルで検索すると日本語訳をしてくださっている方もいらっしゃいます。
好きな所①ときめく心と理性のぶれ幅が楽しい
最初から最後まで切なさとときめきがちりばめられて、「ああ、少女漫画っぽい・・・だいすき」と頬が緩みます。現実がどうであれ、こういう展開はいつになっても楽しいです。
最初の歌詞は以下です。
ざっくり理解ですが、ローレンは「やだ、(チャーリーのこと)好きになっちゃったかも!うそ、やめてよ。でもどきどきする・・・これって恋な気が・・・えー・・・」と苦悩した後、「ま、いっか」と不敵に言い放ちます。
その後は「女って間違った選択を繰り返すものよね。」と冷静に自嘲しつつ、「昔はさえなかったのに、今は素敵に見える。」とか言ってしまいます。
そこでチャーリーをどんどん気になっている自分に気づき「あああ」とまた悩みつつ、’ Another chapter in the history of wrong guys’、「間違った恋の新たな1ページだわ~。」と思う・・・みたいな気持ちの揺れが続いて楽しいのです。
今のチャーリーを褒めつつ、昔は「あー!!」っみたいな(ダメな)感じだったのに、とか失礼な発言がちょいちょい挟まれるのも正直で笑っちゃいます。
ちなみに’Wrong’は’Right’(結婚相手として理想的)の反対の意味と理解しています。英語の授業でMr. Right(=理想の相手)という言い方を知った時のことを思い出しました・・・。
好きな所②ガールズトーク感を楽しめる
女友達と恋バナをしている感じで、つい真面目に応答したくなったりします。
例えば曲の中盤で、チャーリーに彼女がいることが分かり、更にローラは悩みます。
ここは「何でフリーじゃない時に限って男っていい感じなの?!」という感じですが、これに対して「いやさ、さえない『あー』の状態の時に魅力に気づかなきゃいけなかったのよ・・・。彼女が出来て自信と幸せに満ちた後では遅いのよ・・こういうのも先見の明が必要よね・・・」みたいに思ってしまって、自分でも何を偉そうにと苦笑いしてしまいました。
ちなみに以下がローレンの男性黒歴史です。「一緒にいると不安になる」とか「私よりママが好き」とか、私まで「あああ」と叫びたくなりました・・。
3.舞台の様子
DVDが手に入らず、ミュージカルの舞台が見れなくて残念なのですが、以下のページから少しだけ様子が分かります。彼女がいると分かる瞬間で終わっています・・・。
くるくるコミカルな動きで面白いなーと思っていたら、2016年の日本公演の時のローレン役のソニンさんの以下ブログに、動きが指定されていると書いてありました。演じるほうは大変そうです。
4.終わりに
ざっくりとした訳とイメージで恐縮でしたが、大好きな曲について語れて満足です。ここでネタバレは控えたく、彼女の恋の結末が気になる方は、検索して下さいませ。
ローレンの俯瞰する感じ、悲観しながらも明るい感じが何とも癖になって、これからもリピートすると思います。いつか舞台を見たいなーというのが密かな目標です。