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時に過激な、やばくない人達- ’Freakonomics’(ヤバい経済学)ポッドキャスト

今回は、良く聞いているポッドキャスト番組、’Freakonomics’(ヤバい経済学)についてです。
過去記事でもとりあげたことがあるのですが、この番組で有料のメンバーシップが始まったので、それについても書きます。


1.'Freakonomics'とは?

2005年に大学教授のスティーヴン・D・レヴィットさんと、ジャーナリストだったスティーヴン・J・ダブナーさんが書いた本『ヤバい経済学』(原題:Freakonomics)です。この本では経済学で日常生活を分析した結果が書かれており、それのポッドキャスト版を聞いています。

2.'Plus membership program'とは?

今年9月から始まり、メンバーになると1週間に1回のボーナスエピソードを聞くことが出来ます。月額700円、年額6000円です。

これまで広告費でこのポッドキャストを運営していたようですが、この有名人も出てくるし、経営にお金がかかるのではと余計な心配をしていました。

今回、メンバーシップが始まって、収益が安定すると思い、安心しました。

3-1.この頃面白いと思ったテーマ①「1人よりも2人が良い?」

このポッドキャストは英語のリスニング力強化のために聞いています。ただ本当に内容が面白いです。

例えば、以下の2つのエピソード。
まず、「親は1人よりも、2人の方が良いか?」をテーマに1本作られ、その後、「CEOは1人よりも、2人の方が良いか?」のテーマが語られます。

親が1人か2人のどちらが良いか、はとてもセンシティブなテーマなので、なかなか日本で取り上げづらいのでは、と思っていました。もちろんその家族が「良い」かどうかなんて、個人的な話ですし。
ただある観点からそれを話し合い、そこで出た議論をもって、CEOという別のテーマに移るのがすごく面白かったです。

Freakonomicsは論理を重視しているので、感情論や常識とされていることをいったん脇に置いている気がします。そこで新たな気づきがあるのです。

3-2.この頃面白いと思ったテーマ②「上手に失敗する方法?」

’How to Suceed at Failing’をテーマに4つのエピソードが作られました。
「失敗は避けられない」ので、ではどう上手に失敗するか、について話されます。失敗が許されない、医療についても取り上げられ、この番組の真剣さが伝わってきました。

その中で紹介した「失敗した」人の話が、プラスメンバーシップ用に振るエピソード公開されたのですが、これがまた面白かったです。

題して、「完璧なラーメンを求めて」。
スクリプトを確認できてなくて内容があいまいですが、このTravis Thulさんという人はインスタントラーメンメーカーを市販しようとし、失敗したようです。

ただこのTravisさんがなぜラーメンメーカーを作ろうと思ったかのくだりや(24時間勤務の職場で、お腹がすいたのでコーヒーメーカーでインスタントラーメンを作ろうとしたそう・・・)、それに対するダブナーさんの絶妙なツッコミ(「コーヒーメーカーでラーメンを食べるの大変そうだけど、どンな風に食べたの?」など)が面白くて、聞いてて何度も笑ってしまいました。

最初は失礼ながら「くだらない・・・」と思っていました。ただTravisさんの情熱的な話を聞いていると、美味しいトーストを作ることに特化したトースターもあるし、実は需要があるのかも、とも思えてきました。

またダブナーさんはおかしなところに突っ込むけれど、このチャレンジを面白いと思っていることが伝わって、それも好ましかったです。

4.おわりに

このポッドキャストを聞くと、自分を縛っていたものに気づき、より自由な考えをできる気がしています。

’How to Suceed at Failing’の冒頭で、ダブナーさんが先生から教えられた“Be bad; but don’t be boring.”(訳が難しいですが、『悪くあれ、退屈に甘んじるな』という感じでしょうか。)という言葉が出てきます。意味は、「『悪く』なるリスクをとることは望ましい。なぜならそれが物事をよくする唯一の方法だから」とのことです。

確かに何か違うことをすると、悪く思われたり、失敗したりします。ただその失敗から新たな気づきが生まれ、改善されることもあります。

このポッドキャスト自体も、過激な議論を取り上げ、社会をより良くしようとしているのかなと思います。
これからも聞き続けていきたいです。

ご参考:以下、”Be bad”の説明部分です。

I once had a wise teacher, and he had a wise teacher, and she had a wise teacher … and that teacher had a mantra. It went like this: “Be bad; but don’t be boring.” I should say, these were acting teachers — but I think the lesson applies anywhere. The idea is that when you’re trying to create something, or accomplish something, it’s tempting to stick to the boring, the tried-and-true, the riskless path. That’s how much we fear failing. But the point of the mantra is that it’s better to take a chance, to risk being bad — because that’s the only way you’ll actually make something good.

How to Succeed at Failing, Part 1: The Chain of Events - Freakonomics