休む練習~会社のために休む~
0.今回の記事を届けたい人
❶有給休暇が取りづらい会社等に勤めている人
❷有給休暇取得率がずっと変わらない会社の経営者の皆さん
です。結論は、
有給休暇取得率の向上は、新規採用の際に会社の魅力になるので、「会社の魅力向上」のために有休を取得しよう!
です。それでは、解説しますね。
1.大学生が会社について最も知りたいこと
「大学生がこれから働く上で最も知っておきたい知識」について茨城労働局が行ったアンケート調査の結果は以下のようです。
(平成27年3月に厚生労働省茨城労働局発表。茨城県内8大学の学生1,059 名に無記名のアンケート調査を実施。921 名から回答)
第1位が「労働時間」で、第2が「休日」、第3位が「社会保険制度」、第4位に「残業」、第5位が「有給休暇・各種休業」、第6位が「賃金」です。つまり、大学生が知りたいのは「賃金」よりも「時間」です。
次に、男女別に見た結果は以下の通り。
「有給休暇」の順位を男女別にみると、男子学生では第6位に対して、女子学生では、「残業」や「賃金」を上まわって、第4位になっています。女子学生の「有休休暇」に対する関心の高さがうかがえます。
また、以下のサイトでも「就活で企業選びをする際に特に重視している条件」として、休暇や福利厚生など自分らしく働ける条件の会社を選んでいるようです。
2.会社の魅力として有給休暇取得率を高める
上記のように、大学生が知りたいのは、「賃金」よりも「時間」なのです。要は、ブラックかそうでないかということです。
そこで、「アフターコロナ」を見据えて、経営者の皆さんに求められるのは、会社の魅力として「有給休暇の日数だけでなく、取得率も会社の魅力の一つにする」ということです。
これによって、休める雰囲気かそうでないかという会社の雰囲気も学生には分かります。
また今の学生は人生100年時代を生きることから、スキルアップなどの「リカレント教育」や新しいアイデアや柔軟な発想を生むような活動に取り組む意味でも休暇は大切になっています。
特に新しいアイデアを社員に求める場合、会議や研修よりも特別休暇で各自、様々な活動に取り組んだ方が、斬新なアイデアが出ると思われます。
それと同時に、社員の皆さんにもできるだけ有休を取得して、取得率を高め、会社の魅力を高める必要があると思います。
また、「有休をとってもやることがない」ではなく、興味のある講演会やセミナーに積極的に参加して自分の知識やスキルを高め、できれば会社に還元しましょう!
3.まとめ
以上のように、有給休暇取得率の高さは会社の魅力になるし、長い目で見れば、社員にとっても会社にとってもメリットがあります。
さて、以前公開しました「休む練習」の記事の中で、有給休暇の取得をためらう理由として、「みんなに迷惑がかかるから」「後で多忙になるから」がありました。
有給休暇をとって、自分のスキルアップや視野を広げれば、みんなが新しいアイデアが出なくて困っているときに、助けてあげることができるかもしれません。
パソコンのスキルなど効率よく仕事をすることを学べば、休むことでたまった仕事をテキパキとこなせるかもしれせん。
休むことで会社に貢献できることがあるのです。ということで、本日の「休む練習」は、
会社のため(会社の魅力向上のため)に有給休暇を取得しましょう!
でした。もちろん、みんなにできるだけ迷惑が掛からない時期を選び、休む日が分かった時点ですぐ連絡することも大事なマナーですね。
以上、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!