片づけで人生が変わるのは「すでに『ある』もの」に目を向ける練習になるから説
今回のテーマは、「片づけ」と「人生」の結びつき。両者には「つながり」があるようだが、明確に説明するのが難しい。そこにミッシングリンクがある。その「見えないつながり」を探る。
今回は、自分に「ない」ものに目をむけていた思考が、片づけによって、自分に「ある」ものに目を向ける思考に変わり、その結果、自分にある才能や資質が活かされることで「人生」が変わるという説をご紹介。
1.自分に「ない」ものに目を向ける思考
自分にないものに目を向ける思考とは、自分には欠けている部分があり、それを補うことに目を向ける考え方である。
例えると、テストで80点だった答案の丸がついている正解だった部分には目もくれず、間違った部分に注目し、それらを直して100点を目指す考え方。より良い成績を求める思考である。
しかし、実生活ではどうだろうか。自分に欠けている部分を補うために、社会人としての100点を目指して、知識や技術を補おうとしたり、良いとされているモノを次々と買ったりする。
良い行動のように思うが、この「ない」思考には2つのデメリットがある。
「ない」思考は、基準が世の中なので、流行に左右されたり、新しいものがでると次々と買ってしまい、モノが増える。また、苦手な部分を補うことに一生懸命になるあまり、自分の良さをさらに意識しなくなる。
2.自分に「ある」ものに目を向ける思考
一方、自分に「ある」ものに目を向ける思考はどうだろうか。自分の良さや自分にあるものに注目しながら生きる生き方。
先ほどのテストで言うと、正解だった80点の部分を大切にする考え方。不正解だったところに注目せず、自分のよいところを伸ばそうと努力する。苦手な部分は得意な人にまかせるくらいの気持ち。
もちろんテストに関していうと、苦手部分を残している限り、テストの点数は伸びないが、生活面では、次のメリットがある。
「ある」思考は、自分基準である。自分のよい面に注目し、自分の良さを大切にする。また、自分が良いと思うモノだけを買い、自分が持っているモノを把握し、大切にする。
3.片付けは「ある」ものに目を向ける練習
上記で見たように、「ない」思考より「ある」思考の方が、テストでは負けるかもしれないが、生活面では良さそうだ。
その「ある」ものに目を向ける思考に転換してくれるのが、片づけである。
片づけは、使うものと使わないモノをひとつずつ確認しながら区別していく作業。モノが多ければ、それだけ時間かかる。
しかし、片づけを通じて行っていることは、
である。つまり、片づけは、自分が所有しているモノを把握し、それらに目を向ける練習となっている。
そして、片づけが終わった後、今度はモノではなく、生き方のレベルで自分に「ある」ものに注目し、自分にとって不必要なことはしないようになる。
つまり、具体的なモノから抽象的な生き方へと「ある」ものに目を向ける思考が移行していく。
これによって、人生に対する向き合い方が変わる。他人基準による苦手な事ではなく、自分基準で、自分にある良さや自分がやりたいことなどに向き合いながら生きるので、より充実した人生になる。
4.自分にあるギフト(才能)を活かす生き方へ
ギフトとは、あなたに生まれつき備わっている才能や資質のこと。Keikoさんによれば、「さほどがんばらなくても自然にできてしまうもの」のこと。
その例として10個あるが、まとめると次の7つ。
上記を見ると、ギフトは小さいころから持っているものや自己流でもできてしまうもの、周りの人から頼まれて感謝されるものなど、自分に備わっているものである。つまり、「ある」もの。
自分にあるものは、無理なくできるし、長時間やっても疲れないので、自然に上達していく。無理なくできるので、本人は才能だと思わないが、周りの人から頼りにされるということは、まさにギフトである。
5.まとめ
以上のように、片づけをする過程で、モノのレベルで「自分にあるもの」に目を向ける練習を繰り返し行う。その練習によって、今度は、生き方までも「自分にあるもの思考」になり、自分のギフトに目を向ける生き方に変わる。そのことで、人生が変わるのである。
これが「片づけの魔法」の正体の1つである。
1つの説だが、ガッテンいただけただろうか?
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