ココロカガヤキ人生100年⑨「この夢と共に生きてよかった」と思える生き方
今回、あなたにお伝えしたいことは、夢を持つのは「実現するため」だけではなく、「夢を追いかけることで、自分の成長を実感し、この夢と共に生きてよかったと思うため」だということです。
もちろん、夢が実現したらうれしいですよね。でも、最終目標は、そこではないのです。解説します。
1.「叶う夢だから心に宿る」
望月俊孝さんの著書に「幸せの法則」があり、40個の幸せになる法則が紹介されています。その最後の40番目がこの「叶う夢だから心に宿る」です。
また、福島正伸さんの「『夢』が『現実』に変わる言葉」の最初のページに「夢しか実現しない」と書いてあります。
このお二人の言葉は、夢が「叶う」「実現する」という励ましの言葉として、私のココロの中に残っています。
しかし、少し苦しいのです。
2.夢をもつと苦しい理由
夢をもつと苦しいのは、「夢と現実の差」を見るからです。つまり、
・実現したという結果が得られていない。
・また、その「差」を埋め合わせるために、努力がまだまだ必要だと思ってしまう。
phaさんも、「しないことリスト」の中の第4章「人生をラクにする期待しないリスト」の中で、次のように言っています。
「自分一人の頭の中で理想や思い込みを膨らませすぎると、理想と現実のギャップで苦しくなる。だから、できるだけ正確に現実を認識して、妄想を膨らませすぎないようにしよう。」(P156引用)
期待しないで、できるだけ諦めるようにすれば、生きるのがラクになるとアドバイスしています。妄想、つまり大きな夢をもたない方がよいということでしょうか。
望月さんの言葉にもあるように、叶いそうな夢だから心に宿ったのに、苦しいからといって夢をあきらめるのは、少しもったいないような気がします。
さて、夢に対してどう向き合えばよいのでしょうか?
3.「夢」とは幸せになること
ヒントをくれたのが、藤沢晃治さんの「夢を実現する技術」。藤沢さんは、次のように言っています。
仮に万が一、最終的に夢に手が届かなかったとしても、夢を追いかけただけで、あなたはすでに十分な報酬を得たことになるのです。(P9引用)
なるほど、と思いました。夢に向かって、ワクワクした気持ちで挑戦し、経験し、自分が成長する。それだけでもすでに十分な「報酬」を得て、自分にプラスになっているということです。
さらに、夢について次のように説明しています。
・夢というのは、本人が幸せになるということであって、必ずしも他人の目から見て派手な大成功を収めるということではありません。
・その人の人生が本人にとって楽しければ、夢を達成したことになる。
(P22引用)
自分なりに解釈すると、人の数だけ夢があるけど、それぞれの夢の先には、幸せがある。
しかし、夢をもって楽しく生きていて、すでに幸せであれば、夢の先にあると思っていたものが手元にある、つまり夢が達成しているということです。
4.まとめ
夢をもつことが苦しく感じるのは、夢がまだ叶っていなくて、夢と現実との差が大きく、努力が足りてないと感じるからです。
「実現したかどうか」や「夢と現実の差」に焦点を当てるのではなく、夢を追いかけただけで「報酬」がもらえている、プラスになっていると考える。
人生100年時代の夢との付き合い方は、以下のように提案します。
❶夢というのは、本人が幸せになるということ。
❷自分にとって人生が楽しければ、夢を達成したことになる。
夢が実現しなくて残念な人生だったと思わずに、夢をもち、自分の成長を実感し、「この夢と共に生きてよかった」「人生、楽しかった!」と思う生き方を人生100年時代に選択してみては、いかがでしょうか。
以上、あなたのココロにカガヤキを。ココロカガヤキ研究所でした。
(参考文献)