SCIENCEFICTION TOUR2024 @宮城セキスイハイムスーパーアリーナ 7.31
⚠️ネタバレを含みますので、ご注意ください⚠️
時系列になっています。
ライブ中のレポをお求めの方は目次をタップして飛んでみてください*_ _)
開催決定
ツアー開催を知った時から、ボルテージはMAXを優に超えていた。当たるか当たらないか以前に、自分が宇多田ヒカルさんと会えている場面が想像できなかった。そんな自分に容赦なく「当選」の文字が降りかかってきたのは、それからもう間もなくしてから。この時既に心が破綻した感覚があった。”ヒカルさんと対面したら、自分の実態が消えてなくなってしまうかもしれない”と危惧するほど、恐怖と似た喜びが全身を包んだのを今でもはっきりと覚えている。
当日 開演前の様子
ヒッキーとお揃いのカンケンバックとホカオネオネの靴を身に付けて参戦した自分。ツアーTやマフラータオルなども装備し、宇多田さんに包まれながら開場まで過ごした。余談だが、会場付近で空にカメラをかざすとご当地くまちゃんが出現するVR、一日中反応してくれなかったのは何故だろう🧸☁
開場
余命宣告まであと数分となる中、あまりの非現実さに浮つく心をなだめきれずにいた。が、時間は刻一刻と刻まれていき、タイムリミットまで心臓の鼓動を抑えることに注力する他なかった。
♫タイム・リミットに怯えているようじゃ
頼れないよ〜
と宇多田さんもおっしゃっているので、なんとか平常心を装って過ごしていた。
プロローグ
入場者がほぼ居なくなったあたりで、波紋音のようなSEが流れ始め、次第にその音量が肥大していった。そして暗転。ステージには複数の長方形スクリーンがそびえ立っており、砂嵐に似た音と映像が演出される。ザラザラと瞬く映像。轟音が響き渡ったのち、再び暗転。同時に音もパタリと止む。
そして、ピアノの単音とともに、一筋の光が直線的に空間を照らす。ぽん、、ぽん、、と、優しい音色とともに乳白色の光が灯される。この時の明滅は、まるでホタルのようだった。やがてピアノの単音は憂いを帯びたメロディーとなり、空間を包んでいく。
徐々に暗闇が明けていき、中央部にかすかに人影が見えた。彼女だ。宇多田ヒカルさんだ。確かにそう、すぐそこにいる。大好きな方を初めて目の前にした時、”信じられない”という感覚は毎回付きものだったが、今回の場合は何かが違った。確信がない、実感が持てない、という言葉にはどこか現実世界でのニュアンスが含まれているが、今回ばかりは「幻影」と言うのが一番近い感覚だったように思う。純白の衣装に身を包んだ彼女は、まるで神話の女神(アフロディーテ)を思わせた。
1.time will tell
……………‼️!!!!!!!!!!!?!?!?!?(人生終了のお知らせ)。完全に意表を突かれ、心が、精神が崩れ落ちた感覚があった。この曲を一発目にもってくるなどと予想出来た人は果たしていたのか。
time will tellは、私が闇のどん底に陥っていた時にそばで寄り添ってくれた曲の一つだった。思い出補正ってあまり良い意味で使われないけど、その出来事を経てこそ輝くものってなんて美しいだろうと改めて思った瞬間だった。照明や演出は派手なものではなく、それが歌詞と彼女の存在をより引き立たせてていた。
2.Letters
あ、あぁあ、、、、、、、、(やばいこれ最後まで持つのか?)(私の魂が)。Lettersは、当時の歌声・声質だと”孤独感”や”祈り”を強く感じていたが、今現在のヒッキーが奏でると”包容力”が大部分を占めているように感じた。子供の立場から母へ向けた曲は、やがて彼女が母親となることでこんなにも響きが変わって聴こえるのかと、メッセージ性の違いに驚く。
3.Wait&See〜リスク〜
少しバラード調アレンジだったかな??序盤、ポケットに片手を入れて歌唱していたヒカルさん。カッコよすぎましたね。。
んでもって「アクセル」の言い方が当時と全く変わってなくて感動しちゃった。。「アクセrr」って感じ大好きなのよね。。
「♫信じたりしないで」からバンドアレンジ追加。ヒッキーはここまで終始中央で歌唱していたが、このタイミングでステージ端まで移動。この曲、めちゃくちゃキーが高いから少し歌いづらそうに感じてしまったけど、「キーが高すぎるなら下げてもいいよ」って歌詞を歌っている彼女にハッとさせられた。ニコニコで歌っていたから尚更に。
他のアーティストが曲をカバーしたりして本人以外の歌唱になると、歌の持つ力って良くも悪くも変化すると思う。けど、本人が歌っている限りはキーが変わったところで根本的な力は不変なんだなって、そう気付かされた気がする。
4.In My Room
だーーーーーーー。。。え、大丈夫?わたしのライフ。。ここに来てこれくるとは思わないじゃんよ宇多田さん。。大衆(一般的)にウケるセトリならもっとあるかもしれないけど、今回のライブはちょくちょくオタク心をくすぐる(というかえぐり出す)選曲ありまくりで心臓持ちませんね。。でもあれだけ売れたアルバムの中の1曲だし、一般的にも有名なのかしら…?
長方形のスクリーンは「Automatic」 のジャケ写を連想させる青色の枠が東映されていた。間奏でのサポメンがかっくいい。「探してるの?」の歌い方、当時よりcuteみがマシマシで、ニヤケながら堪能させていただきました。特に「る」がキュートだった。終わり方はハードストップ(急にピタッと止まること)で、これまた痺れた。
MC.1
5.光(Re-Recording)
彼女の名前がそのままタイトルになっているこの曲。リレコーディングver.はオリジナルと比べて悲哀さが増しているように聴こえた。
「光を打て」では手銃を作って撃つ👉🏻ジェスチャー、「仮面を取れ」では片手で顔半分を覆いながらガッッと仮面を剥がす🎭🖐🏻ジェスチャーがあった。このヒカルさんが本当に格好良くて、さっきのMCをしていた人と同一人物だなんて、意識しないとそう思えないくらいとっても素晴らしいパフォーマンスだった。
6.For You
「真夜中に」から間髪入れずにFor Youのイントロが(ちょっと被さってたかも?)。スクリーンは何分割かされたように、長方形の中に四角形が映し出される。例えるならブラウン管テレビが積み上げられた感じ📺。
イントロでギターのベン・パーカーが手拍子を煽る。ベンはこの曲に限らず、あらゆる曲でノリのお手本を示してくれていた。
そして2番は歌わずにCメロへ。「♫For You~」では観客が腕振りをしてレスポンス。
原キーで歌唱するには難しい曲だったと思うけど、そのままで歌うという選択をしてくれてありがとうヒッキー。
7.DISTANCE(m-flo remix)
本格的に崩れ落ちた。あのイントロが流れた瞬間は、今回のライブで一番鮮明に記憶しているかもしれない。そのくらい大好きで大切で愛しているこの曲を、ライブで聴けちゃうの…………???(信じられない)(気持ち的に気絶)という中、イントロが一旦止まる。「え゙ッッッッ?!まさか思わせぶりですか?!SEで入れただけなの?!そんなまさか、流石の宇多田さんでもそんなドSなことをwww」と思ったのも束の間、気づいてしまいました。これはremixバージョンだということに。
本当にドSだったのはこっちの方で、あーやべーこれは本格的に命日になるなと悟りました。
正直なところ、個人的に今回のライブで一番湧いた曲だったかもしれない。DISTANCEってライブで演奏したのいつが最後だったんだろう?DISTANCEってだけでも卒倒ものだが、今回remixだったんだぜ………???しかもライブアレンジが最っっっ高すぎて。これもうDISTANCE三段活用できちゃいますね?
ノーマル:DISTANCE
しっとり:FINAL DISTANCE
アゲ:DISTANCE(m-flo remix)
そんな分かりきったこと書くなって?スミマセン!!
…これに加えて新たに、今回ライブで演った音源を製品化希望します。いやぁ、周年アルバムに入ってなかったからさぁ、ライブで聴けるなんて選択肢になかったんですよ、、、こういう選曲ぶっ込んでくるヒカルパイセン、ほんと好きっす。
BPMアゲアゲ効果もあり、ヒッキーもめっちゃアゲアゲノリノリで歌ってらっしゃった。
♫途切れないように〜、から、ステージ端に移動し始める。ここから更にグルーヴ感が増し、会場の一体感も更に大きくなっていく。
♫少しならしてみてもいいよ♫ の間、音数(音の厚み?)が少なくなり、サビでまた音の厚みが復活!!!!
♫ひとつにはなれない♫ では「☝🏻」とジェスチャーしながら。
間奏で”♪ DISTANCE ♪”、”♪ I wanna be with ♪” って歌ってたヒッキーめちゃくちゃ可愛かったぁぁぁ。。片手を横に広げて、子供がやるようなブーーーーンって飛行機のマネするみたいな動き(伝われ)もしてて、ほんっっとうに愛おしくてたまりませんでした。。
この曲をセトリに入れてくれてありがとう。またいつの日か聴けますように✩⡱
皆もこの機会に改めて聴いてみようぜ(^_-)-☆
8.traveling(Re-Recording)
前曲でのテンション感を保ったまま、これまたテンションぶち上げイントロがあぁぁぁ!!!!!観客も拍手喝采👏🏻。「一緒に歌って踊ろう!」とヒッキーのコール。
♫金曜の午後♫は、宮城公演では2日ともアレンジなしだったのかな?埼玉公演では ♫木曜日の午後♫ ってアレンジしてたみたい。い、いいなぁ。。
宇「タクシーもすぐつかまる」→👉🏻🎤
客「飛び乗る!」
宇「不景気で困ります」→👉🏻🎤
客「閉めます!!」
ってやりとり、楽しすぎた。
♫風にまたぎ〜、から、ヒッキーは身体をウェーブさせたダンスをしていた。妖艶かつ美しい、しなやかな動きに魅了される。
サビでは再びコールアンドレスポンスが。
宇「春の夜の夢の如し」👉🏻🎤
客「traveling!」
宇「君を~」👉🏻🎤
客「traveling!」
宇「乗せて~」
かなり最高潮に盛り上がった曲となった。
終始、赤色基調の照明が会場を照らし、お祭り・お祝いムードというのにピッタリな雰囲気だった。
終盤にかけて中央ステージ(花道)へ移動し、MCへ。
MC.2
実はさ、こん時のMCでさ、宇多田さんと対面したんですよね。(?)
もし、宇多田さんの目線を直線で見える化して浮かび上がらせたら、絶っっっっっっ対にその直線上に私がいたと思うんです。目が合ったとは感じなかったけど、目線の先にはいたの絶対に。あぁ!なんて幸せな勘違い!!🫨
9.First Love
何かの黄金比に属しているとしか思えないあのイントロが響く。なんて美しいピアノの旋律。そこに被さるヒッキーの歌声。
ここは、彼女と同じ空間にいるこの瞬間は、私にとって極楽浄土と等しかった。25年以上の時を経て紡がれてきたこの曲。15歳の少女と41歳の女性が歌う、それぞれの意味・感じ方・伝え方を考える時、以前彼女が発言したこの言葉が浮かんでくる。
宇多田哲学講習、入会させていただきます。
そんな聡明で慈悲深いヒカルさんだからこそ生み出せる、言葉や曲・歌詞の数々。そこに至るまでの過程を汲み取れるような、というのもおこがましいが、そう感じた一曲だった。
10.Beautiful World
前曲での暗転後、イントロが流れる。神聖な雰囲気を含有する曲のトップの位置に君臨するであろうこの2曲を立て続けにやるなんて、やはりドSすぎる。こちらのライフ、ゼロです。
宇「どんな場所でもいいよ~」👉🏻🎤
客「Beautiful World!」
宇「迷わず君だけを見つめている~」👉🏻🎤
客「Beautiful boy!」
ここでも観客へマイクを向けていたヒッキー。
やはり極楽浄土で天女が舞歌ってているようにしか見えない。天界に舞い降りた”ミューズ”で間違いないだろう。
MC.3
11.COLORS
ほぅ!!そう来たか!!私自身とても励まされてきた曲だったので、今回こうしてヒッキーが”頑張ろうってなれるように”と思って歌ってくれたことがとても嬉しかった。スクリーンはショッキングピンクで彩られ、ミラーボールが回転する様子を思わせる演出が。
ヒッキーはよく、ハイトーンボイスを出す時に顔をしかめるが、今回のライブでも何回もその表情を見せてくれた。”していた”というのが本来使う表現なのだが、顔をしかめる彼女が大好きなので”見せてくれてありがとう”という気持ちになる。
12.ぼくはくま
まってまってまってまってまってま、、、、、、、、。本当にやるの?ぁあぁぁああぁぁ、、、、、、、、。となりながら、悶え死にそうな心を必死に保つ。前奏があったからまだ心の準備ができたものの、もしいきなり「♫ぼくはくま♫」と歌われた暁には。。そういうことですね。
今のヒッキーが歌うと、その歌声が持つ包容力の力が大きく作用しすぎて”あ、もうこの人になら、私の全てを委ねてしまってもいいや”と直感的に感じてしまう。
「♫ぼくはくま~」では、頭の上にグー✊🏻でクマの耳を作っていた。その時、リズムに合わせて”テコっテコっ”と歩く様子も相まって、「可愛い」の一言で片付けてはいけない可愛さが放たれていた。
「♫夜は、『おやすみまくらさん』」では、片手で”おやすみポーズ”を作り、
「♫朝は、『おはようまくらさん』」では、片目をこするジェスチャー。色んなジェスチャーを多用しながら歌っていく。
でも一番に特筆すべきなのは間奏部分。ステージ中央にはピアノが置かれており、間奏に入るとヒッキーがピアノを奏でた。間奏にちょうどピッタリ間に合うようにステージ端から移動するヒッキー。さすがです。間奏でヒッキーの語りがあるのは皆さんご存知ですよね。
この語りは音源通り、当時のヒッキーの声が使用される。ここが、なんとも素敵な瞬間だった。当時の彼女の声に、今の彼女のピアノの音色が調和する。鍵盤を弾く彼女は微笑んでいた。なんて美しい空間なんだろう。ウットリしてとろけそうだった。
同じ立ち位置としている「パクチーの唄」もいつか聴かせてね🥹
13.Keep Tryin’
まじか⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️この曲いっちゃいます⁉️ライブで聴きたかった曲だぁぁぁ…というか、密かに大好きな曲だったから、まさかのまさかだったよ。。DISTANCEでも然り、今回のアルバムに入れてないシングル曲もやってくれて本当に本当にありがとうという気持ちです( ; ; )( ; ; )( ; ; )( ; ; )観客はあんま湧いてなかったけど!笑
そこまで有名じゃないんですかね??巷での知名度がよくわかってません
…にしてもまさか、Keep Tryin’を今の彼女の歌声で聴けるとはね。。なんて贅沢なんだ。。聴き比べて思ったのは、今の歌声は柔和な響きが増してるってこと。音源の方は勇気づける時やパワーをもらいたい時にピッタリだし、今の歌声からは労りやなだめを感じる。
サビではヒッキーとベンが手振りの催促。リズムに合わせて腕を左右に振る。時たま腰に手を当ててポーズをとるヒッキー。
ラスサビ前、ヒッキーがこう言っていた。
そして、「♫少年はいつまでも~」からのサポメンがめちゃくちゃカッコ良かった。ドラムは裏打ちで、グルーヴ感マシマシなアレンジ。
この曲中、ずーーーっと手を振り続けてくれたヒッキー。ありがとう。
14.Kiss & Cry
どっひゃーーーーーーーーー。。。まじでえぐいな(あまりの連続攻撃に遂に語彙力消失)。つよつよイケイケ姉貴な宇多田さんを観れちゃうよ!!!!!Kiss&Cryって、travelingとAutomaticに続く、ライブで盛り上がるナンバーじゃない??
2番のBメロ部分。
音源では「♫お兄ちゃんのインターネット」
ライブでは「♫娘さんのリストカット」
ライブでこう変わると知ってはいたものの、生で聴く破壊力を侮っていた。ヒカル姉さん、一生着いて行きまっせ。
最後のフェイクも、一生に一度は生で聴きたいと願望していただけあって、こちらも破壊力がえげつなかった。本当にかっこいい。
15.誰かの願いが叶うころ
こ、この曲もやっちゃうのね。。!!??不意打ち食らった。派手な照明やバンドアレンジはなく、しっとりと歌い上げていく。ここまでの曲を振り返ると、SCIENCEFICTIONに収録されている曲が大半を占めるように展開する訳ではなく、絶妙な塩梅でのセットリストになっていて感嘆した。
そして、この曲がライブ前半後半の区切りになったみたいだ。ここまでのセトリは大体、時系列を辿るような曲順となっている。過去から未来へ辿るように曲が続く。ここからは、近年に発表された曲がほとんどになる。
映像
ここで、衣装チェンジと共に、スクリーンにアニメーション映像の投影が行われた。
16.BADモード
虹色🌈のカラフルなドレスに身を包んだヒッキーが登場!!!イントロから歌い出しにかけて、中央部の円形リフター?ポップアップ?で上へ上がっていくヒッキー。ステージの傍には、手掴み式で身体を支える用の棒が。ひゃーーー、こんな高いところまで上がるのに命綱なしって大丈夫かいな?!とハラハラ。
間奏から歌い出しにかけてリフターが下がる。ダンシングミュージックのような雰囲気へと変わり、そのリズムち合わせてヒッキーも踊る。
MC.4
17.あなた
18.花束を君に
19.何色でもない花
20.One Last Kiss
ここから怒涛の名バラード攻撃。バラードとは言っても、リズム編成が醍醐味の曲ばかり。
しっとりめの曲でも熱は冷めることがなく、むしろ20曲目で会場は再びヒートアップする。
エヴァンゲリオンでヒッキーを好きになった身としては、Beautiful WorldとOne Last Kissを聴けて感慨深かった。
ところで、Gold〜また逢う日まで〜
をライブで演奏するとばかり思ってて、やらないんかーーい!となった同志はおりますか?
21.君に夢中
イントロで会場がさらに湧く。会場中のみんなが貴女に夢中だよ…と思いながら拝聴。歌い終わり、「ありがとう〜!またね!」と言ってあっさり目に舞台袖へとはけていった。
暗転。
アンコールの手拍子が鳴り響く。
5分ほどして、再びヒッキーが現れる。
衣装チェンジをし、タンクトップ&トップスと同じ色味のストレートパンツで登場。(妖艶)
アンコール
22.Electricity
ワームホールのような照明の演出がなされ、これまでの楽曲で使用されていなかったパーカッションが加わる。セトリの流れでは”近年の曲”という同じ類だが、上記の演出で世界観が何度か変容した。
「君」「あなた」「you」
この二人称が歌われる時、私たち一人一人を思って語りかけてくれているように感じた。
「君と僕」「僕ら」「私たち」「us」
これらも同様に。不特定多数になげかけるのではなく、一人一人と私、というように歌ってくれていたと思う。
「♫ I just wanna celebrate with you」
私もずっと同じ気持ちだった。ヒカルさんと同じ空間を、同じ時間を、こうして共に過ごせたことが本当に誇りです。幸せです。
おめでとうというお祝いはもちろん、ありがとうという感謝の気持ちも心いっぱいに溢れてくる。
23.Automatic(2024 Mix)
素晴らしきあのイントロ。全身の鳥肌が出没してきたような感覚がした。泣いた。さらにはステージ中央に、MVに出てくるあの黄色い椅子が。身体中の水分が排出されてしまう。あーーーーーーーー。。。
ヒッキーは歌い出しで椅子から立ち上がり、ステージ上を頻繁に行ったり来たり。
「♫ it's automatic」
DVDなどを観て後から知ったことだが、ここでリズムに合わせて腕を振るのが通例らしい。そんな前知識はなかったのに、自分の腕は無意識に動いていた。これにはちょっとビビった。
この歌詞は頻繁に出てくるので、その度みんなで腕を振るのがとっても楽しかった。
アウトロのギターソロ、とてつもなくカッコよかったなぁ。ベン、イカしてるぅ!!!
「ほんとありがとう!」「ありがとう☺️」
と、何度も何度も感謝の言葉を口にしていた。
そして、お辞儀もとっっっても丁寧で。
多方面に向かって1回1回、深く長くお辞儀していた。なんて美しい方だろうと改めて思う。
「バンドに熱い拍手をもう一度お願いします!」
と言い、再びお辞儀をしに移動する。
手を振り、熱い拍手を送るお客さんたち。
そう言って、ライブが終演した。
現実感がないって、この感覚のためにあった言葉なんだ、きっと。
数日経った今でも浮遊感は消えず、亜空間をずっと漂っている気分だ。
ヒッキー、ライブをしてくれて、私たちに会いに来てくれて、本当にありがとう。
生でヒッキーの人間性や歌声に触れて、彼女の円熟さに感嘆してばかりだった。
あなたのことが好きな自分を、とても誇りに思っています。宇多田ヒカルさんに出逢えて幸せです。
じゃあねヒッキー。
また逢う日まで!!!
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