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SCIENCEFICTION TOUR2024 @宮城セキスイハイムスーパーアリーナ 7.31
開催決定
ツアー開催を知った時から、ボルテージはMAXを優に超えていた。当たるか当たらないか以前に、自分が宇多田ヒカルさんと会えている場面が想像できなかった。そんな自分に容赦なく「当選」の文字が降りかかってきたのは、それからもう間もなくしてから。この時既に心が破綻した感覚があった。”宇多田さんと対面したら、自分の実態が消えてなくなってしまうかもしれない”と危惧するほど、恐怖と似た喜びが全身を包んだのを今でもはっきりと覚えている。
当日 開演前の様子
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綾鷹枠で当選した人はここで受け取るみたい。
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”BOHEMIAN SUMMER 2000”の時のサイン。
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ここを散策していたら、リハと思わしき音漏れが聴こえた。
ヒッキーとお揃いの「カンケンバック」と「ホカオネオネ」の靴を身に付けて参戦した。ツアーTやマフラータオルなども装備し、宇多田さんに包まれながら開場まで過ごしていた。
余談だけど、会場付近で空にカメラをかざすとご当地くまちゃんが出現するVR、一日中反応してくれなかったんです。山奥だからか?と思ったけど、スタッフや周りの方はフツーに出現してたからなぁ。くまちゃん〜なんでなの〜悔しい~。。。
開場
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余命宣告まであと数分となる中、あまりの非現実さに浮つく心をなだめきれずにいた。が、時間は刻一刻と刻まれていき、タイムリミットまで心臓の鼓動を抑えることに注力する他なかった。
♫タイム・リミットに怯えているようじゃ
頼れないよ〜
と宇多田さんもおっしゃっているので、なんとか平常心を装って過ごしていた。
プロローグ
入場者がほぼ居なくなったあたりで、波紋音のようなSEが流れ始め、次第にその音量が肥大していった。そして暗転。ステージには複数の長方形スクリーンがそびえ立っており、砂嵐に似た音と映像が演出される。ザラザラと瞬く映像。轟音が響き渡ったのち、再び暗転。同時に音もパタリと止む。
そして、ピアノの単音とともに、一筋の光が直線的に空間を照らす。ぽん、、ぽん、、と、優しい音色とともに乳白色の光が灯される。この時の明滅は、まるでホタルのようだった。やがてピアノの単音は憂いを帯びたメロディーとなり、空間を包んでいく。
徐々に暗闇が明けていき、中央部にかすかな人影が見えた。
あ、彼女だ、宇多田ヒカルさんだ。
確かにそう、すぐそこにいる。
大好きな方を初めて目の前にした時、「信じられない」という感覚が身体中にざわめくのは毎度お決まりではあったが、今回の場合は何かが違った。どんな言葉で表現すればよいだよろう。「確信がない」、「実感が持てない」という言葉にはどこか現実みを帯びたニュアンスが含まれているが、今回ばかりは「幻影」と言うのが一番近い感覚だったように思う。
純白の衣装に身を包んでいた彼女は、神話の女神を彷彿とさせた。
1.time will tell
……………‼️!!!!!!!!!!!?!?!?!?(人生終了のお知らせ)。完全に意表を突かれ、心が、精神が崩れ落ちた感覚があった。この曲を一発目にもってくるなどと予想出来た人は果たしていたのか。
「time will tell」は、私が闇のどん底に陥っていた時にそばで寄り添ってくれた曲の一つだった。初手から体内の水分を持っていかれた。むせび泣くほどの大号泣をした。この曲と共にある記憶が、見事に涙腺刺激に相乗してくれたようだ。"思い出補正"という言葉はあまり良い意味で使われないが、思い出を回想してこそ輝くものはなんて美しいのだろうと改めて強く感じた瞬間だった。照明や演出は派手なものではなく、それが歌詞と彼女の存在をより引き立たせてていた。
2.Letters
あぁあ、、、、、、、、(やばいこれ最後まで持つのか?私の魂が)。
Lettersは、当時の歌声・声質だと「孤独感」や「祈り」の要素を強く感じさせるが、今現在のヒッキーが奏でると「包容力」が大部分を占めているように感じる。子供の立場から母へ向けた曲は、彼女が母親となることでこんなにも響きが変わって聴こえるのかと、響の違いに驚かされた。
3.Wait&See〜リスク〜
少しバラード調アレンジだったかな。序盤、ポケットに片手を入れて歌唱していた宇多田さん。カッコよすぎましたね。。
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んでもって「アクセル」の言い方が当時と全く変わってなくて感動しちゃいました。。「アクセrr」って歌い方が大好きなんすよ。。
「♫信じたりしないで」からバンドが参加。
ヒッキーはここまで終始中央で歌唱していたが、このタイミングでステージ端まで移動した。この曲、めちゃくちゃキーが高いので少し歌いづらそうだなと感じてしまったのが本音だけれど、「キーが高すぎるなら下げてもいいよ」って歌詞を歌っている彼女にハッとさせられた。ニコニコの笑顔で歌っていたから尚更に。
曲のカバーをすると、歌の持つ力って良くも悪くも変化すると思う。けど、本人が歌っている限りはキーが変わろうと変わるまいと根本的な力は不変なんだなって、そう気付かされた気がする。
4.In My Room
だーーーーーーー。。。え、大丈夫?わたしの命の灯火。。ここに来てこれくるとは思わないじゃんよ宇多田さん。。
大衆(一般的)にウケるセトリならもっとあるかもしれないけど、今回のライブはちょくちょくオタク心をくすぐる(というかえぐり出す)選曲ありまくりで心臓もちません。。でもあれだけ売れたアルバムの中の1曲だし、もしかして一般的にも有名だったりするのかしら…?
長方形のスクリーンは「Automatic」 のジャケ写を連想させる青色の枠が投影されていた。間奏でのサポメンがかっくいい。
「♬探してるの?」の歌い方は、当時よりcuteみマシマシで、ニヤケながら堪能させていただきました。特段「る」がキュートだった。終わり方はハードストップ(急にピタッと止まる)で、これまた痺れた。
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MC.1
宇「……改めてみんなこんばんは〜!」
客「👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻」
宇「今日は、暑い中集まってくれて、ほんとありがとう☺️楽しんでる〜〜?!いぇーい!」
客「👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻」
宇「でね、知ってる人もいると思うんだけど、撮影はオッケーなんだけど、あんまり高く上げすぎちゃったりすると後ろの人が見えなくなっちゃうし、ずーっと撮ってると身体動かなくなっちゃって、私もバンドも”あれ?大丈夫かな、みんな楽しんでるかな?”って不安になっちゃうから、撮りたいことは撮って、あとは一緒に楽しめたらいいなって思います!」
客「👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻」
宇「あ、そうだ、あと水分補給も忘れずに!私も忘れずにするから、みんなも水分とってね☺️」
(グッズのタンブラーで飲むヒッキー)(可愛い)
宇「よし、じゃあそんな感じで、よろしくお願いします!」
5.光(Re-Recording)
彼女の名前がそのままタイトルになっているこの曲。
リレコーディングver.はオリジナルと比べて悲哀さが増しているように聴こえた。
「♬光を打て」では手銃を作って撃つ👉🏻ジェスチャー。
「♬仮面を取れ」では片手で顔半分を覆いながらガッッと仮面を剥がす🎭🖐🏻ジェスチャーがあった。これらのジェスチャーは過去のライブから変わっていない。この時のヒカルさんが本当に格好良くて、さっきのMCをしていた人と同一人物だなんて、意識しないとそう思えないくらいとっても素晴らしいパフォーマンスだった。
6.For You
「♬真夜中に」から間髪入れずに「For You」のイントロが(ちょっと被さってたかも?)。スクリーンには、何分割かされた長方形の中に四角形が映し出される。例えるならブラウン管テレビが積み上げられた感じ。
イントロでギターのベン・パーカーが手拍子を煽る。ベンはこの曲に限らず、あらゆる曲でノリのお手本を示してくれていた。
そして2番は歌わずにCメロへ。「♫For You~」では観客が腕振りをしてレスポンス。
原キーで歌唱するには大変な曲だったかもしれないけど、原キーで歌うという選択をしてくれてありがとうヒッキー。
7.DISTANCE(m-flo remix)
本格的に崩れ落ちた。
あのイントロが流れた瞬間は、今回のライブで最も鮮明に記憶しているかもしれない。そうなってしまうくらい大好きで大切で愛しているこの曲を、ライブで聴けちゃうの…………???(信じられない)(気絶の疑似体験)という中、イントロが一旦止まる。
「え゙ッッッッ?!まさか思わせぶりですか?!SEで入れただけなの?!そんなまさか、流石の宇多田さんでもそんなドSなことする?!www」と思ったのも束の間、気づいてしまいました。これはremixバージョンだということに。気づくの遅っっっ❗️
本当にドSだったのはこっちの方で、これは本格的に命日になるなと悟りました。
正直なところ、個人的に今回のライブで一番湧いた曲だったかもしれない。DISTANCEってライブで演奏したのいつが最後だったんだろう?DISTANCEってだけでも卒倒ものだけど、今回はremixだぜ………???そんでもってライブアレンジが最っっっ高すぎて。
いやぁ、周年アルバムに入ってなかったからさぁ、ライブで聴けるなんて選択肢になかったんです、、、こういう選曲ぶっ込んでくるヒカルパイセン、ほんと好きっす。
BPMアゲアゲ効果もあってか、ヒッキーもめっちゃアゲアゲノリノリで歌ってました。
「♫途切れないように」
からステージ端に移動し始める。ここから更にグルーヴ感が増し、会場の一体感も更に大きくなっていく。
「♫少しならしてみてもいいよ」
の間、音数(音の厚み?)が少なくなり、サビでまた音の厚みが復活!!!!
「♫ひとつにはなれない」
では「☝🏻」とジェスチャーしながら。
間奏で「♪ DISTANCE 」、「♪ I wanna be with」と歌っていたヒッキー、本当にかわいらしかった。片手を横に広げて、子供が飛行機の真似する時の”ブーーーーン”って動き(伝われ)もしてて、ほんっっとうに愛おしくてたまりませんでした。
この曲をセトリに入れてくれてありがとう。
またいつの日か聴けますように✩⡱
皆もこの機会に改めて聴こうぜっ(^_-)-☆
8.traveling(Re-Recording)
前曲でのテンション感を保ったまま、これまたテンションぶち上げイントロが!!!!!観客も拍手喝采。「一緒に歌って踊ろう!」とヒッキーがコール。
「♫金曜の午後」は、宮城公演初日もアレンジなしだったのかな?埼玉公演では 「♫木曜日の午後」 ってアレンジしてたみたい。い、いいなぁ。。
宇「タクシーもすぐつかまる」👉🏻🎤
客「飛び乗る!」
宇「不景気で困ります」👉🏻🎤
客「閉めます!!」
ってやりとり、楽しすぎた。
「♫風にまたぎ」
から、ヒッキーは身体をウェーブさせたダンスをしていた。妖艶かつ美しい、しなやかな動きに魅了される。サビでは再びコールアンドレスポンスが。
宇「春の夜の夢の如し」👉🏻🎤
客「traveling!」
宇「君を~」👉🏻🎤
客「traveling!」
宇「乗せて~」
かなり最高潮な盛り上がりを見せた曲となった。
終始、赤色基調の照明が会場を照らし、お祭り・お祝いムードというのにピッタリな雰囲気だった。
終盤にかけて中央ステージ(花道)へ移動し、MCへ。
MC.2
宇「あっつくなってきちゃった…!」
(ジャケットを脱ぎ、スタッフさんへ渡す)
客「Fu~~~~~~~~~~~~!!!!👏🏻👏🏻👏🏻」
宇「ここでやるの…18年振り…??なんだよね!」
客「👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻」
宇「ありがとう☺️あれ、18年振りってことはもしかして、18年前にここでのライブに来てたよって人いる…?いるのかな…??」
客「✋🏻✋🏻」(思ったよりも手が挙がる)
宇「え〜〜!すごい!ごめんね18年間も留守にしちゃって…!」
宇「じゃあ、ここにいる人達の中で、地元だよ、宮城に住んでるよって人~…?」
客「✋🏻✋🏻✋🏻✋🏻」(4割?くらい手が挙がる)
宇「お〜!そっかそっか、じゃあ県外から来てくれた人〜…??」
客「✋🏻✋🏻✋🏻✋🏻✋🏻✋🏻」(半数以上?手が挙がる)
宇「わ〜〜!ありがと〜!東北の各地から集まってくれたんだ…!あ!もちろん東北じゃない人もいると思うけど!(笑) あれ、東北以外から来てくれた人いる??」
客「北海道から来ましたァーーー!!!」
宇「あ!北海道!そうなの今回北海道行けなくて…北海道行けなくてごめんね💧」
宇「じゃあ私のライブ来るの初めてだよ〜って人…??」
(過半数が挙手✋🏻)
宇「おぉぉおお!沢山いる…。まぁ私がライブしないからなんだけど…(笑)」
宇「でね、実は私、ルーツが東北で…。というのも、私の祖父母がほぼ東北出身で。一人はここ宮城で、もう一人は岩手、もう一人は北海道なんだけど…。うん、そう、私のルーツは東北にあります!(笑)」
客「おぉーーーーー!!!👏🏻👏🏻👏🏻」
宇「だから、ホーム感がすごい(笑) 東京よりもホーム感がある…(笑)」
客「おおぉーーーーー!!!👏🏻👏🏻」
宇「うん、じゃあそんな感じで、そんな感じ?(笑)で、今日は楽しんでいってね!!」
宇「ここまではちょっと熱くなる曲が多めだったから、ここからはちょっとクールダウンというか、静かな、しっとりした曲をやりたいと思います。」
実はさ、こん時のMCでさ、宇多田さんと対面したんですよね。(?)
もし、宇多田さんの目線を見える化して浮かび上がらせることが出来たとしたら、絶っっっっっっ対にその直線上に私がいたと思うんです。目が合ったとは感じなかったけど(視力的に)、目線の先にはいたの絶対に。あぁ!なんて幸せな勘違い!!
9.First Love
何かの黄金比に属しているとしか思えないあのイントロが響く。
なんて美しいピアノの旋律だろう。
そこに被さるヒッキーの歌声もまた美しい。
ここは、彼女と同じ空間にいるこの瞬間は、私にとって極楽浄土に等しかった。
25年以上の時を経て紡がれてきたこの曲。15歳の少女、41歳の女性。それぞれの立場で歌う意味・感じ方・伝え方を考える時、以前彼女が発言したこの言葉が浮かんでくる。
「私にとっての初恋は、初めて人間として深く関係を持った相手のこと。」
宇多田哲学講習、入会させていただきたい。
そんな聡明で慈悲深いヒカルさんだからこそ生み出せる、言葉や曲・歌詞の数々。そこに至るまでの過程を汲み取れるような、というのもおこがましいが、そう感じた一曲だった。
10.Beautiful World
前曲での暗転後、イントロが流れる。神聖な雰囲気を含有する曲のトップの位置に君臨するであろうこの2曲を立て続けにやるなんて、やはりドSすぎる。こちらのライフ、ゼロです。
宇「どんな場所でもいいよ~」👉🏻🎤
客「Beautiful World!」
宇「迷わず君だけを見つめている~」👉🏻🎤
客「Beautiful boy!」
ここでも観客へマイクを向けていたヒッキー。
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やはり極楽浄土で天女が舞い歌ってているようにしか見えない。天界に舞い降りたミューズで間違いないでしょう。
MC.3
宇「みんなありがとう〜〜!」
客「Fu〜〜〜〜〜!!!👏🏻👏🏻」
宇「あの〜…ここ、昨日も(ライブ)やったんだけど、すごい山奥だよね!緑も綺麗だし自然豊かで、あ〜いいな〜素敵な場所だな〜って思ってたんだけど…。ここの近くに古墳あるの、みんな知ってた??地元の人はもしかしたら知ってるかもしれないけど、そう、古墳があるんだって!
客「へぇーーーー!」
宇「よこあな?しきこふん?横穴式古墳ってやつ…?観に行きたいなって思って、夜に行こうとしてたんだけど、虫に刺されそうだったから辞めちゃった!(笑) ちょっと顔とか刺されたら大変だしね…(笑) だからまた次の機会に観れたらいいな…!」
宇「でね、寝れない時間に、今はオリンピックとか観ちゃうんだけど。頑張っている選手達を見てるとすごくエネルギーもらえて、よし!自分も頑張ろう!って思えるから、次の曲はこんな風に皆が頑張ろうってなれたらいいなと思って歌います。」
11.COLORS
ほぅ!!そう来たか!!私自身とても励まされてきた曲だったので、今回こうしてヒッキーが”頑張ろうってなれるように”と思って歌ってくれたことがとても嬉しかった。スクリーンはショッキングピンクで彩られ、ミラーボールが回転する様子を思わせる演出が。
ヒッキーはよく、ハイトーンボイスを出す時に顔をしかめるが、今回のライブでも何回もその表情を見せてくれた。"していた"というのが本来使う表現だと思うが、顔をしかめる彼女が大好きで「見せてくれてありがとう」という気持ちになったので、この表現を採用しています。
12.ぼくはくま
まってまってまってまってまってま、、、、、、、、。本当にやるの?ぁあぁぁああぁぁ、、、、、、、、。となりながら、悶え死にそうな心を必死に保つ。前奏があったからまだ心の準備ができたものの、もしいきなり「♫ぼくはくま」と歌われた暁には。。
ヒッキーが歌うと、その歌声が持つ包容力が大きく作用しすぎて「あ、もうこの人になら、私の全てを委ねられる」と直感的に感じてしまう。
「♫ぼくはくま」
では、頭の上にグー✊🏻でクマの耳を作っていた。その時、リズムに合わせて”テコっテコっ”と歩く様子も相まって、「可愛い」の一言で片付けてはいけない可愛さが放たれていた。
「♫夜は、『おやすみまくらさん』」
では、片手で”おやすみポーズ”を作り
「♫朝は、『おはようまくらさん』」
では、片目をこするジェスチャー。
色んなジェスチャーを多用しながら歌っていた。
でもやはり、特筆すべきなのは間奏部分。
ステージ中央にはピアノが置かれており、間奏に入るとヒッキーがピアノを奏でた。間奏にちょうどピッタリ間に合うようにステージ端から移動するヒッキー。さすがです。
Bonjour! Je m' appelle kuma. Comment ca va ?
(おはよ~!僕の名前はくま。元気?)
この語りは音源通り、当時のヒッキーの声が使用される。ここが、なんとも素敵な瞬間だった。当時の彼女の声に、今の彼女のピアノの音色が調和する。鍵盤を弾く彼女は微笑んでいた。なんて美しい空間なんだろう。ウットリしてとろけそうだった。
ヒッキー、似たような立ち位置とされている「パクチーの唄」もいつか聴かせてね!
13.Keep Tryin’
まじか⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️この曲いっちゃいます⁉️
密かにライブで聴きたかった曲だぁぁぁ…‼️あぁ、意表を突かれるとはこのこと。。
DISTANCEでも然りだけど、今回のアルバムに入れてないシングル曲もやってくれて本当に本当にありがとうという気持ちです( ; ; )( ; ; )( ; ; )( ; ; )観客はあんま湧いてなかったけど!笑
そこまで有名じゃないんですかね??
巷での知名度がよくわかっていません
…にしてもまさか、Keep Tryin’を今の彼女の歌声で聴けるとは。。なんて贅沢なんだ。。聴き比べて思ったのは、今の歌声は柔和な響きが増してるということ。音源の方は勇気づける時やパワーをもらいたい時にピッタリだし、今の歌声からは労りやなだめを感じられる。
サビではヒッキーとベンが手振りの催促。
リズムに合わせて腕を左右に振る。
時たま腰に手を当ててポーズをとるヒッキー。
ラスサビ前、ヒッキーがこう言っていた。
みんな今、動画撮ってる人もいたらさぁ、あんまいないか?いなそうだけど(笑) 一瞬しまって、みんなで一緒に動こう〜〜〜〜!!
そして、「♫少年はいつまでも」からのサポメンがめちゃくちゃカッコ良かった。ドラムは裏打ちになり、グルーヴ感マシマシなアレンジ。
この曲中、ヒッキーはずーーーっと手を振り続けてくれていた。ありがとう。
14.Kiss & Cry
どっひゃーーーーーーーーー。。。まじでえぐいな(あまりの連続攻撃で語彙消失)。つよつよイケイケ姉貴な宇多田さんを観れちゃうよ!!!!!Kiss&Cryって、travelingとAutomaticに続く、ライブで盛り上がるナンバーじゃない??
2番のBメロ部分「♫お兄ちゃんのインターネット」は、ライブで「♫娘さんのリストカット」に変わると知ってはいたものの、生で聴く破壊力を侮っていた。ヒカル姉さん、一生着いて行きまっせ。
最後のフェイクも一生に一度は生で聴きたいと願望していただけあって、こちらも破壊力がえげつなかった。本当にかっこいい。感電しそうだ。
15.誰かの願いが叶うころ
こ、この曲もやっちゃうのね。。!!??不意打ち食らった。派手な照明やバンドアレンジはなく、しっとりと歌い上げていく。
ここまでの曲を振り返ると、SCIENCEFICTIONに収録されている曲を中心に展開する訳ではなく、絶妙な塩梅でのセットリストになっていて感嘆した。
そして、この曲がライブ前半後半の区切りになったみたいだ。ここまでのセトリはおおよそ、時系列を辿るような曲順となっている。過去から未来へ辿るように曲が続く。ここからは、近年に発表された曲がほとんどになる。
映像
ここで、衣装チェンジと共にスクリーンにアニメーション映像の投影が行われた。
教室で授業を受けているヒッキー。
上から教室を見下ろすような画角。
徐々にヒッキーの頭部へクローズアップしていき、髪の真上で静止する。
その画角のまま、頭の真ん中からネジが捻り出される。ぽんっと脳内から飛び出すような感じ。
ネジが飛び出てぽかりと空いた穴の中へ、再びクローズアップしていく。
脳内細胞→ニューロン→DNA……というように、脳や身体の隅々にまでフォーカスが当てられる。
やがて、くまちゃんが宇宙を漂う映像に切り替わる。長らく宇宙を彷徨う。
そしてもう一度、最初のような映像へ戻る。
教室で授業を受けるヒッキー。
(ここら辺どんな風だったか忘れた)
最後は、くまちゃんの着ぐるみの中にヒッキーがいる、というオチ。くまちゃんの頭部を脱いで”ふぅ”といったような感じ。
ヒッキーがこちらに手を振り、映像が終わる。
16.BADモード
虹色🌈のカラフルなドレスに身を包んだヒッキーが登場!!!イントロから歌い出しにかけて、中央部の円形リフター?ポップアップ?で上へ上がっていくヒッキー。ステージの傍には、手掴み式で身体を支える用の棒が。ひゃーーー、こんな高いところまで上がるのに命綱なしって大丈夫かいな?!とハラハラ。
間奏から歌い出しにかけてリフターが下がる。ダンシングミュージックのような雰囲気へと変わり、そのリズムに合わせてヒッキーも踊る。
MC.4
(センターステージ?花道?に移動)
宇「ありがとう〜!皆の熱い想いを感じてエナジーチャージできました!」
宇「今日も暑いけど、皆の情熱も増して更に暑くなってるんじゃない?熱気ムンムンじゃない?笑」
客「👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻」
宇「(衣装を見ながら)この衣装スゴいでしょ?綺麗だよね。環境に優しい素材で出来てるんだって。この繋ぎ目もスゴいよね〜、企業秘密らしいけど(笑)」
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さっき言ってた身体支える棒も見えるよ
宇「……コンタクトってこまめに変えなきゃいけないんだね。みんな知ってた?私、7年間ずっと同じコンタクト使っててさ(笑)
客「えぇえ?!?!?!」
宇「先生に怒られちゃった(笑) でも今回のツアーが決まって、皆の顔をよく見たい!って思って新しいのに変えたんだ。…だから皆さんもお気をつけを(笑)」
宇「ここの会場、皆の顔がほんとよく見えるんだ〜!上の方も、奥の方もちゃんと見えてるよ。ここ、皆との距離が近くていいね☺️」
宇「このアルバム(SCIENCEFICTION)は特別なものにしたくて…。25っていう数字が好きだし(SCIENCEFICTIONはデビュー25周年を記念して作成されたアルバム)。でもそれは私のお祝いじゃなくて、皆の、聴いてくれていた人の25年間のお祝いにしたくて。あ、25年間生きてないって人もいると思うんだけど(笑)」
客「👏🏻👏🏻👏🏻」
宇「あの時ああ過ごしたなとか、曲と一緒に過ごした時を思い出しながら。この25年間、私も色々あったし皆も色々あったと思うけど、今日は、それを経てここにいる今を感じよう!」
客「👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻」
宇「ライブを観にきてくれた友達とかによく言われるんだけど、”今回のツアーはヒカルがすごく楽しんでるように見える!”って。私自身すごく楽しいし、多分今までのツアーで一番楽しめてると思う!」
客「👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻」
宇「だから、皆にも楽しんでもらえたらいいなと思います。今日は楽しんでいってね!」
17.あなた
18.花束を君に
19.何色でもない花
20.One Last Kiss
ここから怒涛の名バラード攻撃。
バラードとは言っても、リズム編成が醍醐味の曲ばかり。
しっとりめの曲でも熱は冷めることがなく、むしろ20曲目で会場は再びヒートアップする。
エヴァンゲリオンでヒッキーを好きになった身として、「Beautiful World」と「One Last Kiss」を聴くことができて感慨深かった。
ところで「Gold〜また逢う日まで〜」やらないんかーーい!となった同志はおりますか??私、ライブで披露するものとばかり思ってて。。次はセトリに入れてくれますように。。
宇「ありがとう。…次で最後の曲になっちゃうんだけど。」
客「えーーーーーーーーー………!!!」
宇「ね、早いよね…。じゃあ、最後まで楽しんでいってね!今日は本当にありがとう!!」
21.君に夢中
イントロで会場がさらに湧く。
会場中のみんなが貴女に夢中だよ…と思いながら拝聴。
歌い終わり、ヒッキーは「ありがとう〜!またね!」と言ってあっさり目に舞台袖へとはけていった。
暗転。
アンコールの手拍子が鳴り響く。
5分ほどして、再びヒッキーが現れる。
衣装チェンジをし、タンクトップ&トップスと同じ色味のストレートパンツで登場。(妖艶)
アンコール
22.Electricity
ワームホールのような照明の演出がなされ、これまでの楽曲で使用されていなかったパーカッションが加わる。セトリの流れでは”近年の曲”という同じ類だが、上記の演出で世界観が何度か変容した。
「君」「あなた」「you」
これらの二人称が歌われる時、私たち一人一人を思って語りかけてくれているように感じた。
「君と僕」「僕ら」「私たち」「us」
これらも同様に。不特定多数になげかけるのではなく、この会場にいる一人一人と私、というように歌ってくれていたと思う。
「♫ I just wanna celebrate with you」
私もずっと同じ気持ちだった。宇多田さんと同じ空間を、同じ時間を、こうして共に過ごせたことが本当に誇りです。幸せです。
おめでとうというお祝いはもちろん、ありがとうという感謝の気持ちも心いっぱいに溢れてくる。
宇「みんな呼んでくれてありがとう〜〜!じゃあここで、最高のバンドを紹介させてください!」
客「👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻」
宇「まずはギター!ベン・パーカー!ベンのインスタ面白いからチェックしてみて(笑)」
(ここで何やら英語での会話をしていた)
(同じようにサポメンの紹介をしていくヒッキー)
宇「そしてお歌は、わたくし宇多田ヒカルです!」
客「👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻」
宇「ここには居ないんだけど、ステージのデザインから組み立てをしてくれたりする人たちもいるし、照明や実際に操ってる人たちと、音響、モニター、テックの皆さん、運営の皆さんにも、熱い拍手をお願いします!!」
客「👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻」
宇「じゃあ、いよいよ本当に最後の曲にいきたいと思います…!この歌で締めたいと思うんだ。みんな、最後まで楽しんでいってね〜!!よし、いってみよう!」
23.Automatic(2024 Mix)
素晴らしきあのイントロ。
全身の鳥肌が出没してきたような感覚がした。泣いた。
さらにはステージ中央に、MVに出てくるあの黄色い椅子が。身体中の水分が排出されてしまう。
ヒッキーは歌い出しで椅子から立ち上がり、ステージ上を頻繁に行ったり来たりしていた。
「♫ it's automatic」
DVDなどを観て後から知ったことだが、ここでリズムに合わせて腕を振るのが通例らしい。そんな前知識はなかったのに、自分の腕は無意識に動いていた。これには少しばかりビビった。
この歌詞は頻繁に出てくるので、その度みんなで腕を振るのがとっても楽しかった。
アウトロのギターソロ、とてつもなくカッコよかったなぁ。ベン、イカしてるぅ!!!
宇「ありがとう〜〜〜!!」
客「👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻」
「ほんとありがとう!」「ありがとう☺️」
と、何度も何度も感謝の言葉を口にしていた。
そして、お辞儀がとっっっても丁寧で。
多方面に向かって1回1回、深く長くお辞儀していた。
なんて美しい方だろうと改めて思う。
「バンドに熱い拍手をもう一度お願いします!」
と言い、お辞儀をするために再び移動する。
手を振り、熱い拍手を送る観客たち。
宇「みんな、忘れ物ないように、気をつけて帰ってね〜!良い夜を!ありがとうまたね、バイバイ!!」
そう言って、ライブが終演した。
現実感がないって、この感覚のためにあった言葉なんだ、きっと。
数日経った今でも浮遊感は消えず、亜空間をずっと漂っている気分だ。
ヒッキー、ライブをしてくれて、私たちに会いに来てくれて、本当にありがとう。
生でヒッキーの人間性や歌声に触れて、彼女の円熟さに感嘆してばかりだった。
あなたのことも、あなたのことが好きな自分も、とても誇りに思っています。宇多田ヒカルさんとめぐり出逢えて幸せです。
じゃあねヒッキー。
また逢う日まで!!!