見出し画像

実践したい授業シリーズ#7 子どもたちが教室を飛び出し各分野のプロである大人に提案をする課題解決型の授業

1.はじめに

【子どもたちが自分たちの力で社会を変えるような成功体験を積ませる】
【子どもたちと実社会をつなぐ授業】
このような実践に力を入れていきたい!と考え情報収集を行っていた。

そのような中、ビビビと来る実践を行っている1人の先生に出会った。(語彙力よ笑)
立命館小学校の山田航大先生だ。
山田先生はまさに今回の題名のような【子どもたちが教室を飛び出し各分野のプロである大人に提案をする課題解決型の授業】を行っていた。

山田先生の実践論文は下記のURLの小学校部門優秀賞から見ることができる。山田先生からnote記事での紹介ご快諾いただいた。

2.山田航大先生のご実践の紹介


山田先生のご実践「食料生産改革プロジェクト〜食料自給 率向上とフードロス解決に向けて~」の単元全体の大まかな流れ

山田先生のご実践の中のプロの方というのは、 株式会社TNCの小祝誉士夫氏(以下、小祝氏) である。 小祝氏は、世界のトレンドリサーチのプロであり、食に関する知見を有している。 食料自給率やフードロスをテーマにした内容にはこの上ないプロであると山田先生は説明しています。

3.山田先生のご実践から感じた各分野のプロの大人に提案してフィードバックをもらう授業のメリット

生徒たちが先生以外の各分野のプロの大人(企業の方など)に提案をしてフィードバックをもらうという学校内にとどまらない授業は、【生徒の心に火をつける】【ワクワクする】【知見が広がる】【子どもたちの印象に残る学習になる】【学びの可能性が広がる】【自分たちの考えで社会を変えていこう!と思えるような経験になる】などメリットが沢山あると感じた。

4.「歴史をする 生徒をいかす教え方•学び方とその評価」より

また、評価活動は現実社会と同じものでなければなりません。つまり、実際に地域社会や企業、学術分野で人々が行っている作業に近いものでなければならないということです。これには、教師以外の聞き役を事前に準備する必要があります。 生徒の課題を見たり聞いたりするのが教師だけの場合、生徒は知っていることを発表しようとする動機づけが小さなものになります(教師はすでに答えを知っている、と思っているからです)。
たとえば、聞いた話を生徒が話す場合、その話を知らない人に聞かせるときのほうが、よく知っている人に話すときよりも説明の仕方に関する完成度はかなり高くなります。同様に、生徒が実際に成果を見てくれる人に向けてコミュニケーションをとる場合は、課題を完成させて教師に提出するだけの場合よりもはるかに高いレベルの成果を生みだします。
生徒が自分の知っていることを示そうとするのは、聞いている人に理解してもらいたいからです。
このように、本物の聴衆を設定して活動をすることは、「建設的な評価」のもう一つの特徴である「評価することと教えることの一体化」の側面を強調することになります。

「歴史をする 生徒をいかす教え方•学び方とその評価」より

以上の記述からも、教師以外の各分野のプロの大人に生徒が提案をし、フィードバックをもらうことの効果の高さがよく理解できます。また、「指導と評価の一体化」に繋がるという点もとても魅力的です。

5.このような実践を今後実現するためにいま私にできることは何か?

やりたいっ!と思っても相手があって初めて成立する実践です。なので、まずは私自身が外の世界の各分野のプロの方々と繋がりを作り、協力を仰げるような関係を築くことから始めたい。
残り2ヶ月となった育休生活ですが、外との繋がり作りを意識して過ごしていきたいです。

最後までお読みいただきありがとうございます!