ジェンダーフリーウェイ
ユーミンではない。
カスターマーセンターである。
どうして腹立たしいのだろう。
つながらないから。それもある。
たいてい喧嘩する(クレーマーではない)。
こちらの聞きたいことが概ね伝わらない。
相手は中年の女性が圧倒的に多い。
聞いていることと回答がほぼかみ合わない。
こちらの聞き方が悪いのかといろいろ表現を変えて話す。
けれど、返ってくるのは同じ答えばかり。
散々話して最後は「こちらでは分かりません」
ならば、どこに聞いたら分かるのかと問うても「その件に関しましては分かりません」を繰り返すばかり。
実はAIなのか。
「この件」が分かる問合せ先を聞きだすのにこれまた苦労する。
自分が分からないことを延々繰り返したあげく、やっと問い合わせ先を「白状」する。
そういうマニュアルなのか。
思うに、マニュアルどおりに応えることしかできないのではないか。
ところが、男性が対応に出た時は、話がスイスイ進む。
こちらが聞きたいことの一歩先を読んで、対応策を提示してくれる。
これって、何だろうとずっと不思議だった。
能力なのか。
ただのパートだからか。
責任を取りたくないからなのか。
少なくとも中年の女性の対応は「顧客ファースト」ではない。
そこでふと思う。
これって性差なんではないか。
女性は「自分の言いたいこと」を言う。
男性は「相手の問題が解決するよう助言しよう」または「助言したい」という心理が働く。
そういうことではないのか。
巷でよく言われるのが、女性同士の会話は自分の言いたいこと、自分の話だけを言い合って成り立っているとか。
一方で、妻が夫に悩みを話すと夫はその解決策を提示しようとして妻の不興を買う(自分がそうだ)。妻は悩みを聞いてほしいだけなのに。
反対に、窓口対応は、圧倒的に女性の方が早い。
みどりの窓口やゆうちょ銀行の女性の中には、事務処理が超絶早い若い女性がよく見受けられる。
窓口におじさまが出てくると「やられた」と思うのは自分だけではあるまい。
女性の事務処理が早いのは、提示されたミッションを決められたノウハウで確実に遂行する能力に長けているから。
定型的な要望に対して、用意されている最適解を選ぶ。答えが決まっているから後は己が技量を最大限に発揮すればいい。昔から「庶務のおばちゃん」が存在しているのは、そういうことなのではないか。
ジェンダーフリーってなかなか難しいような気もする。適材適所というのには性差も考慮して良いんではないか。
実際、婦人警官が聴取など現場対応している方が、男性警官の対応より柔らかいと感じられるではないか(職質された経験があるわけではない)。
こんなことを書くと、きっと各方面から手ひどくお叱りを受けることになるのだろうけど、発端は、「なんでカスタマーセンターに電話するといつも嫌な思いをするんだろうなあ」という素朴な疑問に、とりあえず答えを見つけようとした結果なので、「未だにこんなこと言ってる奴がいるんだなあ」ぐらいに、適当に流しておいていただけると、とてもありがたいところなのである。
そんなお話。