つみたてNISAの運用内容が知りたい
つみたてNISAの重要な制度改定で、2037年までとされていたリミットが取れました。これでようやく、時限的な優遇制度という印象から、資産形成手段の重要な柱としての立ち位置が固まったのではとも思います。
20年間の運用が非課税化されるのって素晴らしいことです。下記は20年前、ITバブル破裂前の1999年の時価総額ランキングになるわけですが、それでもトップ企業の時価総額は1.5倍に伸びているわけです(この直後にS&P500指数は40%以上下落、そして一周まわってマイクロソフトはすごいですね)。
何より、ちゃんと分散投資していないと、マイクロソフト以外の企業は入れ替わっているわけですし、そのリストは誰も読めないわけです。そこに、延々と「つまらない」投資をするのが重要です。「おもしろい」と、手元で売り買いしたくなりますから。
私たちのユーザーさんと話していても、長期積み立てをやるなら、パフォーマンス的には米国株式インデックスから入るのが今や王道的な理解を得ていると思います。もちろん日本株式でもよいので、とにかく株式リスクを長期で取る場所にしたいな、と思います。
その昔、R&Iさんの出しているファンド情報では、確定拠出年金チャネルにおける運用商品のうち、実際に課税繰り延べ効果を享受できる割合が何割しかない、みたいな調査があり、関係者に。つみたてNISAではある程度商品がNudgeされている側面があるので、もう少し運用よりの内容にはなっていると思うのですが、長期投資を前提とできるチャネルなので、しっかりとエクイティリスクプレミアムを享受できる状態になっているのかや、そうでなければどういう対応があるべきか、見ていくべきかと感じています。
下記はSBI証券さんのケースですが、この結果であれば、割と王道的で制度意図の通りになっているのかもしれません。
一方で、何らかのアノマリーかとは思うのですが、下記のようなことが起きるのは良くないので、現状は口座数がKPIとなっているかもしれませんが、長期で運用収益の一部が非課税になっているわけですから、資産形成効果を見て、その制度のパフォーマンスとして行く取り組みが見られればと思います。
(おまけ)
サムネイルの写真の由来はこちらをご参照ください。
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