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造形構想研究科のシラバス


1.問題意識

  芸術・デザインについて初学者であっても入学することが可能である、美術大学がある。武蔵野美術大学造形構想研究科もそのうちの一つである。本記事では、当該研究科で開講されている授業のうち、気になる科目について詳しいシラバスを調べることとする。

研究科の詳しい概要は、下記を参照。

2.調査

① 造形構想基盤演習Ⅰ(アートとデザインの基礎)

授業概要・カリキュラム上の位置づけ
 造形構想基盤演習はIでは、アートとデザインの基礎的な演習を通じて、造形と構想の基礎的な理解、プロジェクト実践、チームワークとリーダーシップを学ぶ。

到達目標
 アートとデザインの基礎的な理解を習得する。
プロジェクトの実践方法を習得する。
チームワークとリーダーシップの基礎を習得する。

授業計画・課題に対するフィードバック
 以下の2つのフェーズに分けて講義と演習を行う。
「A seed of change」
第1フェーズ:石川
「社会を変える未来の植物を構想しなさい」
第1,2回(4/9)前提講義、リサーチ
第3,4回(4/10)コンセプト立案、アイデア展開
第5,6回(4/11)プロトタイピング
第7,8回(4/16)プレゼンテーションと振り返り
第2フェーズ:丸山
「未来の植物が変えた誰かのライフスタイルとモノをデザインしなさい」
第9,10回(4/17)デザインプロジェクトの準備
第11,12回(4/18)問いを設定する
第13,14回(4/23)アイデア展開、コンセプト立案
第15,16回(4/24)プロトタイピング1
第17,18回(4/25)プロトタイピング2
第19,20回(4/30)プレゼンテーションと振り返り

出典:武蔵野美術大学シラバス検索

② 造形構想基盤演習Ⅱ(デザインの基礎と実践)

授業概要・カリキュラム上の位置づけ
 造形構想基盤演習はIIでは、具体的なデザインプロジェクトの実践を通じて、現代的なデザインアプローチの理解とリーダーシップ実践を学ぶ。
 テーマに基づき、デザインプロジェクト計画を立案し、時間とリソース管理を行いながら、チームを率いることで、デザインプロジェクトにおけるリーダーシップのあり方を学ぶ。
プロトタイピングを通じたアブダクションを理解し、適切にプロトタイピングを用いるアプローチを学ぶ。
トランジションデザインのアプローチに基づきながら、やっかいな問題に対してのビジョン獲得のアプローチを理解する。

到達目標
- デザインプロジェクトとはなにかを理解する
- デザインプロジェクト設計の考え方を理解する
- ビジョン策定のアプローチを理解する
- プロトタイピングに基づく思考を理解する

授業計画・課題に対するフィードバック
2週ごとにテーマを設定し、チームを作って活動を行う。

出典:武蔵野美術大学シラバス検索

③ 造形構想基盤演習Ⅲ(デザインの応用)

授業概要・カリキュラム上の位置づけ
 造形構想基盤演習Ⅲは I〜Ⅱ演習で得られた、知識、論理的思考をベースに、個人、グループとして実践的なテーマに基づきデザインをしていく、表現していくことににより総合的なデザインを体得するプログラムである。 個人としてのデザイン、チームでのデザインを通じて自己との対話、チームとに対話を通じて。デザインとリーダーシップ、マネジメントを学ぶ。

到達目標
デザイン論やデザインに対する思考を、実践を通して、個人、チームで表現していく。そのプロセスを通じて、実践と、論の両方を体得する。

授業計画・課題に対するフィードバック
特別講師との連携により、細かく実践的デザインを対面指導する。

出典:武蔵野美術大学シラバス検索

④ Creative ResearchⅠ(研究の基礎・調査技法)

授業概要・カリキュラム上の位置づけ
Creative Researchの一連の授業では、研究を進める上で必要な文献の読み方や調査技法を理解することで修士研究のためのリサーチ能力の向上を図る。
研究方法論の授業では、修士研究を進めるための方法論や基本的なリサーチ手法について学ぶ。

到達目標
研究のための基本的なリサーチ手法を理解し、活用できるようになること。
修士研究のためのリサーチを企画できるようになること。

授業計画・課題に対するフィードバック
第1回 研究とは何か?
第2回 リサーチクエスチョン
第3回 調査技法1)インタビュー
第4回 調査技法2)実験
第5回 調査技法3)調査票調査
第6回 調査技法4)エスノグラフィ
第7回 調査技法5)ケーススタディ
第8回 調査技法6)実践研究

出典:武蔵野美術大学シラバス検索

⑤ Creative ResearchⅡ(研究の基礎・文献調査)

授業概要・カリキュラム上の位置づけ
Creative Researchの一連の授業では、研究を進める上で必要な文献の読み方や調査技法を理解することで修士研究のためのリサーチ能力の向上を図る。
文献購読の授業では、デザイン研究の基本的な理論を理解するとともに、内容の整理や議論の方法を学ぶ。
また、文献をテーマに議論を行うことにより、自身の研究テーマに対しての新たな視点を持つことも目的とする。

授業方法
授業は講義と演習を組み合わせて実施する。
この授業では、事前に課題として出された論文を読み作成したレジュメをもとにグループに分かれて議論する。

授業計画・課題に対するフィードバック
第1回 文献調査の基礎
第2回 デザイン理論の古典
第3回 人間中心デザイン
第4回 デザインシンキング
第5回 サービスデザイン
第6回 デザインドリブンイノベーション
第7回 スペキュラティブデザイン
第8回 デザイン理論の現在形

出典:武蔵野美術大学シラバス検索

⑥ Creative ResearchⅢ(研究の実践)

授業概要・カリキュラム上の位置づけ
Creative Researchの一連の授業では、研究を進める上で必要な文献の読み方や調査技法を理解することで修士研究のためのリサーチ能力の向上を図る。
研究方法論演習の授業では、調査データの分析、論文執筆のための方法論を演習を通じて学び、具体的な研究の準備を行う。

到達目標
論文や書籍を読み、文献レビューができるようになること。
基本的なデータ分析技法を理解し、活用できるようになること。
修士研究のための研究計画が立案できるようになること。

授業計画・課題に対するフィードバック
第1回 先行研究レビュー、調査企画、論文執筆
第2回 定性調査演習
第3回 定量分析演習
第4回 論文発表演習

出典:武蔵野美術大学シラバス検索

⑦ サービスデザイン論Ⅰ(サービスデザインの基本)

授業概要・カリキュラム上の位置づけ
サービスデザイン特論では、サービスデザインの概念と手法、マネジメントについて、ディスカッション、演習、事例分析を通じて、視点とスキルを身につける。
・サービスデザインの原則と手法を理解し、実際のプロジェクトにおいて適用できるようにする。
・サービスデザインの社会、環境、ビジネスの文脈においての意義を理解する。
・サービスドミナントロジックとサービスにおける価値創造の概念を理解する。
・サービスエコシステムの視点を理解する。
・サービスの拡張性と継続性の視点を理解する。
・リサーチ、アイデエーション、プロトタイピングの手法を学ぶ
・サービスデザインの実践例を理解する。
・これからのサービスデザインの可能性を理解する。

到達目標
・サービスデザインとはなにか、どうして重要なのか、サービスドミナントロジックとはなにかを理解する
・サービスデザインのコア手法を理解し実践できるようにする
・サービスデザインの実事業への適用方法や課題を理解する

授業計画・課題に対するフィードバック
理論研究フェーズ(サービスデザイン特論I):
毎週教科書を各自でまとめてレジュメを作成し、その内容に基づいてグループを作って議論を行う。
実践研究フェーズ(サービスデザイン特論II):
チームに分かれて、サービスデザインの事例を収集し、CVCA(Customer Value Chain Analysis)、ワークモデル、ビジネスオリガミ等のツールを用いながらサービスモデルを可視化し、複数のビジネスの比較を行う。
事例分析を通じて、新しいビジネス生態系のビジョン提案を行う。
成果は研究事例として外部に発表を行う。
手法実践フェーズ(サービスデザイン特論II):
テーマに対して、リサーチ、アイデエーション、プロトタイピングなどについて、新しい手法を検討し、実践を行う。

出典:武蔵野美術大学シラバス検索

⑧ サービスデザイン論Ⅱ(サービスデザインの応用)

授業概要・カリキュラム上の位置づけ
※ サービスデザイン論Ⅰと同様

到達目標
・※ サービスデザイン論Ⅰと同様

授業計画・課題に対するフィードバック
・※ サービスデザイン論Ⅰと同様 

出典:武蔵野美術大学シラバス検索

⑨ サービスデザイン論Ⅲ(サービスデザインの発展)

授業概要・カリキュラム上の位置づけ
※ サービスデザイン論Ⅰと同様

到達目標
・※ サービスデザイン論Ⅰと同様

授業計画・課題に対するフィードバック
・※ サービスデザイン論Ⅰと同様 

出典:武蔵野美術大学シラバス検索

⑩ 国内フィールド研究(実践プロジェクト)

授業概要・カリキュラム上の位置づけ
他の大学での授業や地域プロジェクトへの参加、インターンなどに参加することで多様性を身につける。

到達目標
多様な現場で求められた能力を発揮するスキルを修得する。

授業計画・課題に対するフィードバック
事前に主担当教員に相談し、学科研究室の承諾を得た後、それぞれのプロジェクトや企業等のルールに従って参加する。

出典:武蔵野美術大学シラバス検索

⑪ 地域デザイン論Ⅰ(地域デザインの基礎)

授業概要・カリキュラム上の位置づけ
地域とデザイン、縮退する社会の中で今までの、経済的持続性、社会インフラが継続が危うくなる。そのような社会背景の中で、新しい社会のあり方、自律協生社会が求められてきている。今までのデザインのあり方から、社会全体へのデザイン(ソーシャルデザイン)とは何か?どのようなアプローチがあるのか?
実戦の事例研究、これからの社会のあり方を研究する。
実戦の数々を題材にしながら、これからのデザインのあり方を学ぶ。

到達目標
社会をデザインするという視点を養う、人材育成の視点、産業育成の視点、組織のあり方、人の在り方。
自立・協生の社会への実践、日本総研と研究している生々しい実態を事例に学び合う。

授業計画・課題に対するフィードバック
第1,2回 地域デザインとは〜地域のデザインのアプローチ
第3,4回 地域デザインの事例研究〜社会造形という視点
第5,6回 社会という視点からみら地域、行政、産業
第7,8回 地域デザインの最先端と未来

出典:武蔵野美術大学シラバス検索

⑫ 地域デザイン論Ⅱ(地域デザインの応用)

授業概要・カリキュラム上の位置づけ
地域デザイン論2では、社会造形(ソーシャル・デザイン)について、その基礎的知見を講義形式で学ぶとともに、同知見及びその他の演習等で培った創造的思考力に基づき課題演習を行うことで、社会造形の基礎的知見及び同プロセスを学習することを目的とする。
具体的には、2分の1を講義形式、2分の2を個人又はグループによる演習・発表(講評)形式として、社会造形を構造的に理解し、思考し、自分ゴト化することに主眼を置き、自律・共生社会への実践的思考や態度を身につける。

到達目標
・社会造形(ソーシャルデザイン)的思考が希求される、地球環境問題や社会経済の現状を認識する。
・上記構造下におけるミクロな(個々人の)営みの重要性、その変革の必要性を認識する。
・既に存る社会造形的プロダクト&サービスの調査分析を通じて、新たな社会造形のアイディアを思考できるようになる。
・他の受講生と協力して問題解決に当たることができるようになる。

授業計画・課題に対するフィードバック
第1回 オリエンテーション、講義(社会造形基礎論①) 
第2回 講義(社会造形基礎論②)
第3回 講義(社会造形基礎論③)
第4回 演習(グループワーク) 
第5回 発表・講評(グループ)
第6回 講義(社会造形論④)
第7回 演習(グループワーク) 
第8回 発表・講評(グループ)

出典:武蔵野美術大学シラバス検索

⑬ デザイン史研究

授業概要・カリキュラム上の位置づけ
20世紀のデザイン作品の研究に取り組み、デザイン史研究の方法と課題について学ぶ。

到達目標
資料に基づいて作品調査をすすめることができる。
デザイン史の研究方法を理解し、課題に取り組むことができる。

授業計画・課題に対するフィードバック
前期 「名作椅子の研究」(作品研究の演習)
第1回オリエンテーション
第2回椅子の歴史(1)
第3回椅子の歴史(2)
第4回椅子の歴史(3)
第5回武蔵美の名作椅子のコレクション
第6回~第14回名作椅子の研究(1)~(9)
第15回まとめ
(課題に関するガイダンスと演習)

後期 「デザイン史研究の方法と課題」
第1回ガイダンス
第2回~第8回デザイン史へのアプローチ
 デザイン史の研究対象と方法について
第9回~第14回事例研究
第15回まとめ
(課題に関するガイダンスと演習)

出典:武蔵野美術大学シラバス検索

⑭ 日本美術史研究

授業概要・カリキュラム上の位置づけ
列島で展開してきた造形を日本という一国に括り、さらに「美術」と「工芸」に分類するようになったのは明治20年代である。以来、書画のうちの画と仏像は美術の絵画と彫刻に、その他の陶磁器・漆工・染織・金工等は工芸に分類され、現在、美術全集などで通用している枠組みが確立していった。本講義では、「日本美術史」の成立過程をとおして、以上の概念的分類の導入の背景、過程、結果として生じた造形観の変化などを多角的に考察する。

到達目標
前期の基礎理論、後期の事例研究を通して、美術をめぐる言説の理解力や作品分析、資料分析の方法を身につけるとともに、パワーポイントなどのプレゼンテーションの技術を学ぶ。

授業計画・課題に対するフィードバック
1. オリエンテーション:
  「日本美術史」をめぐる問題
2. 近代における「美術」と「工芸」概念の成立
3. 「美術」概念の登場とウィーン万国博覧会
4. 明治初期における造形物の分類概念(付)江戸時代以前の分類意識
5.フェノロサ『美術真説』
6.19世紀後半の西欧におけるジャポニスムと日本美術評価
7.内国勧業博覧会における分類概念の変遷
8. 『工芸志料』の成立と背景
9. 岡倉天心「日本美術史」講義
10. 1900年パリ万博とHistoire de l’Art du Japon
11. 『稿本日本帝国美術略史』の意義
12. 美術全集の歴史(1)『東洋美術大観』
13. 美術全集の歴史(2)『原色日本の美術』
14.日本美術史の重要研究解説(1)
15.前期まとめ:課題の分担など
16.~18.日本美術史の重要研究解説(2)
19.~29. 事例研究
30. 後期まとめ

出典:武蔵野美術大学シラバス検索

⑮ 産学プロジェクト実践研究Ⅰ

授業概要・カリキュラム上の位置づけ
地域、行政、企業等とプロジェクトを遂行することにより、実践的なクリエイティブリーダーシップ能力を習得するための教育プログラムである。具体的には、国内地域や企業等と連携しながら課題の探索、プロジェクトプランの策定、そして実際に絞り込んだ本質的な課題の解決までを実施する。これまでに学んできたことを活用しながら、一連のプロセスを通して実際に意味のある成果を生み出すことが求められる。これらの活動により、関係する人々とのコミュニケーション能力の向上を図りながら、社会や人間にとって価値のあるイノベーションを起こすためのアプローチ方法を体験し、必要となる技術や考え方を学ぶ。

到達目標
地域、行政、企業等から持ち込まれた具体的課題に対して、課題理解のためのプレ・リサーチから創造的思考力を駆使し、企画立案、プロトタイピング、評価に至るまでの実践的デザインプロセスを学ぶ。

授業計画・課題に対するフィードバック
第1回 イントロダクション、チームビルディング
第2回 調査
第3回 調査
第4回 企画
第5回 企画
第6回 企画
第7回 プロトタイプ1
第8回 プロトタイプ1
第9回 中間プレゼン
第10回 検証、リデザイン
第11回 検証、リデザイン
第12回 検証、リデザイン
第13回 評価、実践
第14回 評価、実践
第15回 評価、実践
第16回 プレゼン準備
第17回 プレゼン準備
第18回 プレゼン準備
第19回 プレゼン準備
第20回 プレゼン1
第21回 プレゼン2

出典:武蔵野美術大学シラバス検索

⑯ 造形言語リテラシー演習Ⅰ

授業概要・カリキュラム上の位置づけ
造形学部においては、造形の基礎的な修練を経た後、初めて具体的なデザインの諸課題に取り組むのだが、本研究科の学生は造形の基礎的な修練を経ることなく、デザインの課題に直面するケースがありえる。とりわけグラフィックデザインは印刷を前提として発展してきたデザインの領域であり、デザイナーが情報やその目的を咀嚼した上で、さまざまな造形要素を援用しながら、もっとも効果的と思われる表現で、わかりやすいデザインを成立させるため、デザインのリテラシーを学ぶには適切な領域と言えるだろう。具体的には、形体、色彩、文章、文字、写真、イラストレーション、図版などを複合的に使用しながら、デザインを形成してくプロセスを体験することで、自身にとって、何が造形的な課題となっているのかを、まず認識することが重要だろう。この授業では、デザインにおける造形的な諸問題を概観するところから始め、その後デザインを基礎的な要素に還元しながら、自身の造形的な諸問題を意識化させる。

到達目標
デザインの基本的な造形感覚と制作方法について理解する。

授業計画・課題に対するフィードバック
全4回
・前提講義
・プレ課題
・ディスカッション
・造形言語リテラシーの諸問題
・造形言語リテラシー演習課題
・ディスカッション+講評

出典:武蔵野美術大学シラバス検索

⑰ 造形言語リテラシー演習Ⅱ

授業概要・カリキュラム上の位置づけ
「編集する」ということは、一般的には「もの」や「ことがら」を表すことである。デザインするという立場から考えると、「編集する」ためには、言葉や図像を使って記述する要素をリサーチし、さまざまな取材や素材の収集を通して集積したのち、総合的な媒体として完成させていくことである。ここにデザインというプロセスが、深く関わることによって、言語的な表現に視覚的な表現が加わり、言葉と視覚的要素の主客は転倒し、紙面にドラスチックな効果的が生まれることになる。造形言語は言い換えれば視覚言語(ノンバーバル・コミュニケーション)であるため、デザイナーは主に視覚的な表現を主導する役割を果たすことになる。言葉もまた文字という「形」で表され、視覚的な表現の一部と見なすことができるとすると、デザインは「もの」や「ことがら」を表す総合的な表現行為であると言える。この授業では、編集デザイン(エディトリアル・デザイン)を主な課題として、雑誌や書籍のページに相当する紙面に、各自が構想した内容を、デザインされた紙面として完成させることを目的としている。

到達目標
「編集デザイン」という総合的な視覚表現の可能性を理解する。

授業計画・課題に対するフィードバック
全4回
・前提講義
・アイディアの検討
・ディスカッション
・制作+指導
・講評

出典:武蔵野美術大学シラバス検索

⑱ 造形言語リテラシー実習

授業概要・カリキュラム上の位置づけ
ここでは広く美術に関することを探求し研究します。授業初日に与えられた課題に従って素材を自分なりに使い、考え、感覚的なものを具体的な形やテクスチュアや色彩に変換し、美術的な思考のもと具現化していく。次々に出てくる問いや課題を制作を通してクリアしていくなかで、自分の感覚に方向性を与え、具体化することを試みます。

到達目標
造形経験の深度に関わらず、与えられた課題に美術的なアプローチで応え、その思考方法や問題解決の方法を身につける演習です。制作する過程のなかで自己の制作物に作品としてのこだわりを持ち、より創造性の高い作品の質を得ようとすることで新たな問題解決の手法を獲得する。創造的な破壊とセレンディピティー(予想を超えた状況に驚き、新たな解決策で意外性のある答えに至る)によって、自己の意識を超えた作品を生み出し、新たな状況を自己の研究世界にもたらすことを目指します。

授業計画・課題に対するフィードバック
基本的に授業日ごとに、課題発表の前提レクチュア、その後の制作、プレゼン、講評までを行い一区切りとする。
<第4ターム期間>
第1回:オリエンテーション「写真で遊んでみる-イメージリテラシーを学ぶ」制作、プレゼン、講評
第2回:「拾ってきた石に物語を見出す–ナラティブを作る」制作、プレゼン、講評
第3回:「人物を描く デッサン・クロッキー」制作、プレゼン、講評
第4回:「反復から作品を作る-差異について考える」制作、プレゼン、講評
第5回:「私と他者をめぐる作品 –コミュニケーションとアイデンティティ–」制作、プレゼン、講評
第6回:「コンクリートポエムを作る –言語を形にして展示する–」制作、プレゼン、講評
第7回:「抽象画で絵本を作る- 形と色彩を学ぶ -」制作、プレゼン、講評
第8回:「美しき罠を作りなさい-アフォーダンスとデザイン-」制作、プレゼン、講評

出典:武蔵野美術大学シラバス検索

3.考察

 芸術・デザイン・社会課題・スタートアップについて基礎を学んで、実践プロジェクトの科目がラインナップとして整備されている。インプット(知識)とアウトプット(実践)が一体としてカリキュラムに組み込まれているのが、魅力的に感じた。アウトプット科目として魅力的なのは、「国内フィールド研究」、「産学プロジェクト実践研究Ⅰ」である。

4.新たな問題意識

 今回は、武蔵野美術大学造形構想研究科で開講されている授業について、調べた。新たに抱いた問題意識は、当該研究科を卒業した人に、どの授業のどの点が良かったですか?と、確認することである。連絡してみようと思う。

・(当該研究科のOBに)どの授業のどの点が良かったですか?と聞く


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上田 誠也  |  事業承継研究
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