サービスデザイン
本記事では、SHIKUMIが考えるサービスデザイン(ユーザーの視点に立って、製品やサービスの価値を創造し、継続的に提供できる仕組みを構築する考え方)について、事業を構築する上で活用できる「フレームワーク」や「事業のプロトタイプ(試作モデル)」としての具体例としてのメモを記載する。
1.SHIKUMIが意識する「経営の全体像」
当初の問題意識は、経営(経営という言葉を一言で表すと、私が好きな表現は「やりくり」です。この言葉、明治大学専門職大学の吉村考司専門職大学院長が使用している表現です。)という言葉が非常に”多義的”であるということです。中小企業の経営者は、経営という言葉を非常に多義的に使用していると思います。しかし、これだと、考えるべきところの解像度を高めることが出来ないのではないかと、私はずっと問題意識を抱いていました。
これまで、4年をかけて、この言語化・可視化を意識し続けて、たどりついたものが下記になります。
総務・庶務
経理
財務
人事
労務
法務
税務
管理
仕入
組立・加工・製造
梱包・包装
物流
戦略・企画・開発
広報・PR
販売・営業
IT・情報技術
マーケティング
ブランディング
監査
投資
政治
2.SHIKUMIが意識する支援方針
もやもや・・・・・・問題が分かっていない状態
気づく・・・・・・・違和感に気づく
言葉にする・・・・・違和感を言葉や文字にする
見るようにする・・・イメージをイラストにしたりする
形にする・・・・・・イメージをプレゼンやプロトタイプなどの形にする
伝える・・・・・・・プロトタイプを人に伝えるようにする
広げる・・・・・・・プロトタイプを研磨し、コミュニティに広げる
*問題とは、理想のあるべき姿と現状との差分。
3.フレームワークとプロトタイプ
フレームワークは、自分の頭の中を思考を整理する上で役に立ちます。また、他の人に、情報を整理して説明する際にも役に立ちます。
プロトタイプ(試作品)は、完成品を完成させるためのモデルになります。モデルを早い段階から提供して、お客さんからのフィードバックコメンを得ることにより、プロダクト(製品・商品)の改善を行っていくことになります。デザイン学の世界の文脈では、「プロトタイピング」と表現されます。スタートアップの文脈の世界では、「リーンスタートアップ」や「MVP(Minimum Viable Product)」といい、顧客に価値を提供できる最小単位のプロダクト(製品・商品)であると言われています。また、公共政策の文脈の世界では、トランジション・マネジメント理論より「トランジション実験」と表現されます。
下記の列挙事項は、私が、プロトタイプとして相応しいものは何か、思考し、整理していったものになります。(仕掛中)
スタートアップ支援を行なっている、東京大学FundXディレクターの馬田隆明氏によると、MVPの類型には、以下のものがあるようです。
ランディングページMVP・・・サービスないままWebページを作成
デモ動画MVP・・・・・・動画で商品説明
プレオーダーMVP・・・・リリース前に購入を募る
プロトタイプMVP・・・・実際に動くものを創る。体験型など。
競合ツール応用MVP・・・競合ツールの改造や組み合わせ
オズの魔法使い型MVP・・外側だけアプリのようにして、中身は手作業
コンシェルジュ型MVP・・手作業、個人でのコンサルティングでの提供
馬田隆明氏によれば、最初に手を出すべきMVPは、コンシェルジュ型一択のようです。
どうやったら問題解決できるのか。
今、僕がしっくりきているのは、ハーバード大学ケネディスクールのロナルド・ハイウェッツ教授が提供する、「適応課題と技術的問題」。世の中の問題は、頭のいい人たちが、解決している。それは、技術的問題で、いまだに解決されず残っているのは、適応課題であるという、考え方です。
スタートアップは、最終的には、大きな社会課題(適応課題)を解決するために、事業活動を行っているが、目の前のお客さんに対する課題解決については、小さな課題で自動化・標準化・簡素化するような技術的問題の課題解決を行っているように感じる。それでいて、僅少の報酬×みんなに届ける。
馬田隆明氏によれば、MVPとして最初に手を出すべきなのは、コンサルティング(手作業、個人でのコンサルティングでの提供)であると言われている。この点について、考えを深めたい。
コンサルティングってそんな簡単に提供できるの?
コンサルティングってそんな簡単に提供できる?👀wという、疑問である。
コンサルティングってぎょうぎょうしく言えば、かっこいい、すごい経験がある、自頭がいい、ピカピカのコンサルティング会社が提供するイメージ。しかし、ここで馬田隆明氏が意識しているのは、単純な作業の助言・指導イメージ。雑務を代行するイメージのようである。
フレームワークとプロトタイプ
仮説
My Story(私の物語)
Our Story(私たちの物語)
Now?(なぜ今なのか?)
経営理念(経営者の経営の目標)
コンセプト(価値の設計図)
事業コンセプト構造
コンセプトシート
マーケティングコンセプト
MVV
ミッション(企業の存在意義)
ビジョン(目指す将来像)
バリュー(行動指針)
経営戦略
戦術
経営計画書(全社戦略)
経営計画書(事業戦略)
経営計画書(機能戦略)
組織図
職務分掌
人事ポリシー
人事制度
ロジックモデル(事業の設計図)
ビジネスモデル
戦略モデル
オペレーションモデル
収益モデル
競合モデル
コミュニティモデル
成長モデル
コンテキスト
ビジネスモデル図
創業ストーリー
シンボルマーク
シンボルマークストーリー
絵コンテ
スケッチブック図
イメージボード
実用最小限のスライド
模型
寸劇
プレスリリース
サービスロードマップ
サービスメニュー表
サービス価格表
開発ストーリー
プロモーションビデオ
顧客インタビュー
インタビュー企画書
インタビュー依頼メール
インタビュー電話
名刺
自己紹介シート
設立応援ウェブサイト
コーポレートウェブサイト
採用ウェブサイト
利用ガイド
よくあるQ&A
顧客の声
民間白書
ソーシャルメディアコンテンツ
書籍・eBook
フロントランナー記事
ワークシート
学習コンテンツ
座談会
勉強会
講座
ウェブセミナー
授業パッケージ
授業企画書
課題分析
学習指導案
評価計画
授業改善のチェックリスト
企画書発表会シート
授業プラン交流シート
模擬授業評価シート
シラバス
コミュニティ形成
基本設計
活動設計
運用設計
プロモーション設計・活性化設計
KPI(重要業績評価指標)
プロジェクト管理(オペレーション管理)
目標シート
作業一覧表
ネットワーク図・フローチャート図
ガントチャート
リスク・マネジメントワークシート
教訓シート
ノベルティグッツ
ウェブ会議背景
ディスクトップ背景
履歴書
学歴書
職歴
学習歴
教育歴
課題マップ
解決策マップ
課題の多階層別分析
解決策の多階層別分析
マーケティング戦略フレーム
6W1H
STP分析
PEST分析
3C分析
SWOT分析
5フォース
競争戦略
成長戦略マトリックス
ポジショニングマップ
ステークホルダー分析(ステークホルダーマップ)
ステークホルダーパワーマップ
カオスマップ
サービスロードマップ
支援対象ロードマップ
カスタマージャーニーマップ
ユーザーの目標の階層性分析
脳内マップ
利用年表表
ブランドデザイン
コンセプトブック
デザイン指針(デザインコンセプト)
ブランドガイドライン
デザインガイドライン
デザインカラー
体験シナリオ
ユーザーインターフェイス
贈る体験を考えたパッケージデザイン
デモ
署名
参考文献
① 田所雅之『「起業参謀」の戦略書』
② 田所雅之『起業の科学』
③ 安藤昌也『UXデザインの教科書』
④ アンド『ビジネスフレームワーク図鑑』
⑤ 中西全二 『プロジェクトマネジメント 最強の教科書』
⑥ 細田高広『コンセプトの教科書 あたらしい価値のつくりかた』
⑦ 水野学『「売る」から、「売れる」へ。水野学のブランディングデザイン講義』
⑧ 馬田隆明『解像度を上げる――曖昧な思考を明晰にする「深さ・広さ・構造・時間」の4視点と行動法』
⑨ 安宅和人『イシューからはじめよー的生産の「シンプルな体質」』
⑩ 馬田隆明『未来を実装する――テクノロジーで社会を変革する4つの原則』
⑫ 根来龍之ほか『この一冊で全部わかる ビジネスモデル 基本・成功パターン・作り方が一気に学べる』
まとめ
本記事では、SHIKUMIが考えるサービスデザイン(ユーザーの視点に立って、製品やサービスの価値を創造し、継続的に提供できる仕組みを構築する考え方)について、事業を構築する上で活用できる「フレームワーク」や「事業のプロトタイプ(試作モデル)」としての具体例のメモを記載しました。
(更新歴)
2024年12月9日 初版作成
2024年12月10日 一部修正「SHIKUMIが意識する支援方針」加筆