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ゼンブ・オブ・トーキョーみた

日向坂46四期生主演の映画『ゼンブ・オブ・トーキョー』見てきました。

試写会で見たライターさんや、初日に鑑賞した熱量が高い皆様の感想にも"期待以上だった"のようなフレーズが目立ち、やっぱりアイドル映画ということでみんなどこかハードル下げて鑑賞に挑むんだな…なんてことを思いながら、自分も過剰な期待はせず鑑賞してきました。
(こういうマイナスな色眼鏡一番よくないよね。反省。)

いや、普通にええやんけ!!!
多分あと数回は見に行くと思うし、映像化されたら間違いなく円盤買います。
まあ四期のオタクとまでは言わなくても、普通に四期好きなおひさまなので良かった!という感想を抱くのは必然的ではあるのですが、せっかくなので感想を残しておきます。

映画として見て

まず映画全体的に、ストレスを感じることない、丁寧な作りだなあと感心。
余計なものは一切出てこず、伏線の散らばせ方と回収の仕方も分かりやすくとっ散らからず見ることができました。
ストーリーはあるようなないような感じだな~とは思いましたが、友情だったり、恋だったり、推し活だったりと色々な青春が詰まっていて、ちゃんと瑞々しい青春群像劇を味わえたので良かったです。

映像としても東京の観光地が色々と出てきて、まあわたしゃガッツリ都民ですけど、東京観光してる気分で楽しめました。
池園さんが1人で東京観光をしていくシーンではロング寄りのショットも多めで、東京の風景をしっかり映してくれていたのがすごく良かったです。

特に新宿のシーンでは、新宿駅西口の象徴的存在だった小田急百貨店が取り壊されて更地になっている"今"だからこその様子が写っていて、新宿西口をよく利用する小田急沿線民として、ちょっと感慨深かったですね。
人混みとそびえ立つビルの中に一人小さく映る正源司陽子ちゃん(よーこ)演じる池園さんの姿もまた哀愁漂う感じで、映画全体の中で見てもすごく好きなシーンでした。

11人のクセ強女子高生たち

そしてこの映画で一番大事な日向坂46四期生11人が演じる女子高生11人、
まあ一人一人キャラクターが立ってて個性が強くて見ていて面白い。
しかもそのキャラクターがちゃんと演じているメンバーに寄せられて作られているので、ちゃんとハマってるんですよね。
これはもうオリジナル作品だからこそできることで、ファンからすればほんとありがたい話です。

やや心配してた演技面についても、喜怒哀楽をハッキリ出す感情演技のシーン自体が少なめに作られていた感じもあって気になるところはなかったです。全体的にどのメンバーも素に近いというか、自然体な感じの演技をしていて非常に良かった。みんな可愛かった。

映画館のスクリーンいっぱいに広がる藤嶌果歩ちゃんの表情豊かな丸顔、マジの神です。拝みましょう。

演技的に一番の山場だったのは渡辺莉奈ちゃん(りなし)演じる桐井さんが池園さんに対して感情を吐露するシーンの泣き演技だったかなと思いますが、りなしはひななりの演技回にも出演していない全くの未経験(ほんと?)の割に、よくやっていたと思います。良かった。

個人的な願望で言えばよーこの感情演技をしっかり見てみたかった気はするけど、それは次の機会をお楽しみにというところかな。この作風だとあっても多分浮いちゃってたと思うし。

にしてもよーこの演技は本当に良かった。中盤にかけて1人で演技をするシーンが多めで大変だったろうなあとか思うんですが、時間の経過と共に1人でいることへの寂しさが募り、哀愁が漂ってくるような演技もお見事だった。

卒業

よーこ、冒頭と最後のモノローグも、余韻が残る感じで素晴らしかった。特に最後ね。

この冒頭と最後の一連のシーン、あるのとないのでだいぶ映画の印象が変わりそうで、本当に入れてくれてありがとうという気持ちでいっぱい。
このシーン達があったからこそ、作中で描かれていた修学旅行がより尊く見えた感じがします。

そして"卒業"という要素を入れてくれたのも粋だなあと。
この修学旅行で東京に集まる女子高生11人を(1人は東京の子だけど)日向坂46として東京に集まった四期生11人と重ねて見てしまう人は絶対に多くて、そう重ねて考えると今日向坂46でアイドルとして活動中の四期生たちって、作中でいうところの"修学旅行"、すなわち青春真っ盛りなわけですよね。

坂道アイドルと卒業って切っても切れなくて、作中の彼女達が修学旅行、そして高校生活を終えて卒業していったように、四期生たちもいつか日向坂46を卒業していく日が来るわけですよね。(まだまだ先でしょうけど)

最後のよーこ演じる池園さんのモノローグは、そんないつかの日向坂46を卒業する自分達自身に向けられたモノローグのようにも感じられて、もうすっごく良かったです。(語彙力不足)

ほんと、誰かが卒業していくとき、この映画見たら泣いちゃうだろうなあ。

そんな感じで、ゼンブ・オブ・トーキョーしっかり楽しめました。
ファン向けのアイドル映画としては120点、映画としても100点に近い作りで見て損はない映画だと思います。
おひさまはもちろん、日向坂46に興味はあるけど取っ掛かりがない人、ぜひ見てほしいなと思います。

あとは東京が好きな人、青春物が好きな人も楽しめると思うので、サービスデーいいのでぜひ見に行ってほしいなと思います。
90分なのでちょっとした空き時間にもオススメ!

取り急ぎ以上!またなんか気づいたことあったら書こうかなあ。

(余談:ビスタ制作らしいのでなんとなくビスタ箱で見たいなと思ってgdcs行って鑑賞したんですが、鑑賞したシアター2はおそらく上階の4DXからの揺れがひどすぎてマジで酔うかと思った。鑑賞する作品が激しめであればそこまで気にならないんですが、ドラマ的要素が強い作品だと集中できなくてしんどい。久々にIMAX以外であそこ行きましたが、しばらく良いかなってなってしまった。環境はそこまで悪くないと思うんですけどねえ。でもこの作品に合ってたかどうかは微妙かも。)


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