見出し画像

ひなた坂46のライブの度に山口陽世さんを好きだと感じている話

「今日死ぬ気で私もやってますから」

11thSGひなた坂46LIVEの2日目のMCで山口陽世さんがさらっと発した言葉。

この日が卒業公演となる高本彩花さんが、「このライブを盛り上げるために死ぬ気で頑張る」と話していた流れから発せられたものになるのだが、話の流れはともかく、この言葉はこの日の公演を通してとにかく印象に残るものになり、やっぱり山口陽世さんのこと好きだなあと感じることに繋がる言葉となった。

なぜそう感じたのか、それにはまず山口陽世さんが所属するアイドルグループの"日向坂46”及びひなた坂46”というグループについて少し説明しておく必要があるだろう。

日向坂46”は、坂道グループで唯一デビュー以来長い期間グループメンバー全員がCDの表題曲に参加する全員選抜の形を取り続けていたグループだ。
しかし、5月に発売された11stSG「君はハニーデュー」で、ついにこのグループにも”選抜制度が導入されることになった。

その選抜制度によって惜しくも選抜を逃してしまい、表題曲に参加することが敵わなかったメンバーが、そのCD活動期間中に活動する場所として誕生したのが、ひなた坂46”という場所だ。

私が推しメンとしている山口陽世さんは、5月に発売された11thSG、そして続く9月に発売された12thSGでも惜しくも選抜入りを逃し、この期間中ひなた坂46”で活動をされたメンバーだ。

さて、世間ではアイドルとして活動している子達は悩みなんてないキラキラした日々を過ごしているというイメージを抱かれがちだと思うが、まあ実際の所アイドルというのは様々な葛藤を抱えながら活動している子がとても多いのではないかと思う。

このひなた坂46”というのは、そんな日々葛藤が多いアイドルの中でも、より強い葛藤と向き合わざるを得なくなってしまったメンバーの集まりともいえるだろう。

選抜に選ばれないということの意味は、おそらく人によって変わってくることだろうとは思うが、これをポジティブな事として受け止められる人間はおそらく少ない。なぜなら選ばれなかった"ということは事実で、その事実自体を前向きに受け止められる人間はそうそう存在しないと思うからである。

例えば山口陽世さんは自身のブログで、選抜発表がされた後に以下のような言葉を発信されている。

私は今回選抜には入りませんでした

あの時色んな気持ちがあり全てをさらけ出すことはできないのですがとにかくとても悔しい気持ちがあります

だからこそここで諦めてしまったら本当に終わりのような気がしています
あの時踏ん張れたからと思えるこれからを作っていきたいです

とにかくこの期間もどこかで日向坂46を盛り上げていけるような人でいたいです
私意外と強い人間です
なのでまだ折れきってはないです!

日向坂46公式サイト内 山口陽世公式ブログ「( ¨̮ )>≡前を向くと決めました」よりhttps://www.hinatazaka46.com/s/official/diary/detail/54830

結論としてはポジティブなものではあるのだが、それと同時に様々な葛藤も伝わってくるだろう。

"ひなた坂46”というグループは、あらゆる葛藤を抱えつつもアイドルとして上を向いて活動していくメンバーの集まりである。

そして、その葛藤の先にあるステージが、ひなた坂46としてのライブになるのだ。

説明はこのくらいでいいとして、今回の主題に話を進めよう。

冒頭で触れた、7月に開催された11thSGひなた坂ライブで彼女を好きを感じた時の話。

さて、アイドルが気持ちを伝える方法は、何種類あるだろう?数えだしたらキリがないが、やはり一番強い力を持つのはパフォーマンスで、その次にはブログであったりMC、要するにストレートな言葉であると私は思う。

パフォーマンスと言葉。もちろんパフォーマンスで全てを語るのはパフォーマーとして120点だと感じるし、後述する12thSGひなた坂ライブで山口陽世さんはそれを見事にやってのけたと感じているが、このライブの時に私が感じたのは、言葉とパフォーマンスの相乗効果である。

パフォーマンスへの意気込みや、そこに至るまでのバックボーン。なんでもかんでも全て説明されお膳立てされてしまっては興冷めしてしまうが、パフォーマンスと言葉、双方にしっかりとした説得力がある場合、そこに価値のある物語を見出すことができると私は考えている。

この日の山口陽世さんは、全力の、全身全霊のパフォーマンスを見せてくれた。そして、言葉でも「今日死ぬ気で私もやってますから」と伝えてくれた。

それは全身全霊のパフォーマンスにも嘘をついていない言葉だったし、死ぬ気でやっているという言葉にも嘘をついていないパフォーマンスだった。

そして同時に、それがきっとあらゆる葛藤の先にあったものなんだろうなという風にも感じた。ひなた坂46”というある種選抜メンバーより自身を試される場においても、逆境に負けない強い精神を見れた気がして、そんな気持ちでアイドルとして上を向いて居続けてくれる彼女のことがやっぱり好きだなあと感じた。

これが11thSGひなた坂ライブで感じた好き。
そして続く、10月に開催された12thひなた坂46ライブ。

これは私の主観にはなってしまうが、この12thSG活動期間中、彼女が公の場で選抜に選ばれなかったこと、そしてその事について深く触れた事があまりないままこの期間が過ぎていったように思う。それはきっとファンを不安にさせまいという気持ちもあったのだろうが、私個人としては彼女の本心のようなものが少し分からず、9月に宮崎県で開催された日向坂46の一大ライブ”ひなたフェス”に参加しなかったのもあり、1人勝手にやきもきとする期間を過ごしてしまっていた。

そんな中迎えた10月の12thSGライブ。

一向に訪れない、必ず披露されるはずの彼女がセンターを務める楽曲。

※11thSGひなた坂46ライブでは、参加している全メンバーがそれぞれ最低1曲はセンターを務めていたし、このライブでも各メンバーが代わる代わるあらゆる楽曲のセンターを務めていっていた。

一体セットリストのどの位置で、どの楽曲でセンターを務めるんだ?

高まる緊張の中、それはライブの終盤にやってきた。

「錆びつかない剣を持て!」

実はこの楽曲は、前回の11thSGのひなた坂46楽曲で、タイトルから連想される通り、どんな逆境に追い込まれても自信を持ってやりきれというような力強いメッセージ性を持つ楽曲である。

※ちなみにオリジナルのセンターを努めておられるのは山口陽世さんと同期の三期生髙橋未来虹さんで、12thでは見事選抜入りを果たしている。

2作連続非選抜というのは、逆境そのものだろう。

しかし、彼女はその逆境を跳ね除けんとばかりの、過去一番のパフォーマンスをここで見せてくれた。それは、彼女が置かれている境遇と、楽曲が持つメッセージ性が一致を見せたことによって生まれた奇跡のようなものだった。パフォーマンスだけで見る者を説得する力があったし、これについて最早言葉は不要なもののように感じた。

この数ヶ月で、それだけの進化を見せてくれたことにも好きを感じたし、やはりどんな逆境においても不屈の精神を見せてくれたことに対して、彼女を再び好きだと感じれたかけがえない瞬間だった。

これからもこの事を忘れることなく、山口陽世さんのことを見ていきたいなと思う。

終わり。ツアーたのしみです。


最後の最後に山口陽世さんのオススメ動画紹介。

ゴーフルと君
山口陽世さんの可愛さが現状一番よく出てるであろうMV。
つってもそろそろ2年半前。
そろそろまた期別曲のMV撮ってほしい。頼むよ…。

鳥取県のご実家に帰省されている山口陽世さんの動画
なんとなく親しみやすい子なんだなあというのが分かる良い動画だと思ってます。オススメ。


書いておいてなんだけど、生身の人間に対して独自の視点で知ったようなこと書くの、本当に気味が悪い行為だよね。して解釈違いだよ~って斬られるところまでが俺の推し活なんだ。強く生きる。

いいなと思ったら応援しよう!