聞き上手になる方が手っ取り早い
人前で話すのが上手くなりたいと思う人は多いでしょう。
しかし、話し上手になるよりも、聞き上手になる方が手っ取り早いです。
確かに、テレビでお笑い芸人を見ていると凄いなあと思います。
・オチまでの話の構成
・情景を想像させる言葉選び
・笑いどころの小出し
一般人だとしても面白い話がしたい。
話が面白ければ
異性からモテる
自分の周りに人が集まる
飲み会にたくさん呼ばれるようになる
こんな効果を期待してしまうものですよね。
しかし、日々の暮らしの中で、誰もが笑えるエピソードに遭遇できる可能性は低いように感じます。
・職場の人だから笑える
・親しい仲だから笑える
・同性同士だから笑える
このように、条件付きで笑える話ならあるけれど、万人ウケする面白エピソードに出会うことはやはり難しいことなのです。
しかし、面白い話を持っていないと、人間関係を円滑に進めることができないのか?と言われれば、そういうわけでもありません。
声を大にして言いたいこと。
それは、話すスキルよりも聞くスキルを磨いた方が良いということです。
ただ人の話を聞けば良いのではなく、
・相手の話を引き出す質問力
・もっと話したいと思わせる心地よさ
・余計なことを言わない我慢強さ
が必要です。
・相手の話を引き出す質問力
話の流れに沿って的確な質問をすることももちろん大事ですが、相手が聞いて欲しいと思っていることを察してその質問をしてあげる優しさも持ち合わせていなければなりません。
・もっと話したいと思わせる心地よさ
気の利いたことは言わなくても、あなたの話を親身になって聞いてますよ、と態度で示すことによって話し手に安心感を与えることができます。
・余計なことを言わない我慢強さ
話を聞かされているうちに、あれこれ言いたくなりますよね。ですが、話し手は聞き手のあなたにアドバイスしてもらうことを望んでいないかもしれない。あえて言わないことも時には重要なのです。
聞き上手になるためにセンスは必要ありません。努力次第でいくらでもレベルアップできます。
最後に、話を聞くことに関するエピソードで印象に残っているものを紹介します。
お笑いコンビ バナナマンの設楽統さんは、バラエティ番組のみならずお昼の情報番組でも活躍されています。
そんな設楽さんは視聴者からの好感度が高いんだそうです。
好感度が高い理由は、話の面白さや気の利いたコメントができるからではありません。(もちろんめちゃくちゃ面白いのは分かっています)
設楽さんの好感度が高い理由は、
相槌が絶妙だから
だそうです。
コメンテーターが話している時の頷きや、VTRを見ている時にワイプで抜かれた時のリアクションなど。
これらに不自然さがなく、視聴者に心地よさを感じさせるのです。
聞くのが上手いと、それだけで相手に好印象を与えることができるんですね。
自分の話で周囲を盛り上げられる人も素敵ですが、
聞く側に徹して、相手に安心感を与えられる人もまた素敵だなと思いました。
話が上手くなるには、少なかれセンスが必要です。経験がものを言うので上達するのにも時間がかかるでしょう。
しかし、聞き上手には日頃の心がけ次第ですぐなることができます。
一人でも多くの人が、聞く力を高め、より良い人間関係を築けることを願っています。