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〈NENDO SEES KYOTO〉

ここのところ、なぜか東海、関西方面に仕事が多くて、品川起点に新幹線で行ったりしている。

仕事で行ったり来たりしているだけでは、なんだかもったいないなと思うので、ついつい寄り道も多くなる。
ある意味、寄り道してなんぼの業界で仕事しているので、寄り道には積極的だ。
と、自己肯定。

1月のとある日。
仕事を終え阪急電車に乗って、ちょっとだけ小雨模様の京都に投宿。

ここのところホテルは大浴場付きとほぼ決めていて、自称コスパ最高のドーミーインが多いのだけれど、この時は大浴場ありかつお寺コラボレートの「三井ガーデンホテル京都河原町浄教寺」にした。

お寺さんというのは、じつは固有のブランド価値にあふれていて。
思い切ったデザインセンスの発揮もできるし、なかなか素晴らしいコラボレーション。(※写真はモノクロ)

ホテルの部屋で、翌日はなにをするかねぇと考えて。

朝から清水寺に行き、のんびりゆっくり山から下りてきて、最後は祇園あたりで湯豆腐を食べて帰る、というゆるゆるシナリオを思いつき、茶わん坂を上がって清水寺に向かった。

茶わん坂

清水寺の西門に着いてみると、なんだか右手の階段がキラキラ光っている。

階段に反射板が…

妙に現代アートな匂いがするなぁ...と思って近づいてみると、階段に反射板が貼ってある。
全面曇り空で京都の景色は反射していなかったけど、NENDOによる夕景を映すインスタレーションだった。

nissoudan 西門から見える夕景を映し出すインスタレーション

展示を案内していたガイドの方によれば「NENDO SEES KYOTO」という展示会が開催されていて、二条城が展示会場の中心だそうだ。
しかも、最終日だそうな。

NENDOか...。好物だ...。
好奇心むくむく。

これは、二条城に行くしかあるまい。
しかし...今日帰るし、時間がない。

遅めのランチの湯豆腐(予約済み)に間に合わせるには、タクシーしかない、タクシーだ!とタクシーに飛び乗り二条城へ。

「NENDO SEES KYOTO」
京都の伝統工芸の職人や工房とコラボレーションした秀逸のインスタレーションたち。

素晴らしい。

入口
fuu-raijin 風神雷神図を木格子で表現した屏風
sunafuki 下地を削り出して「四季」を表現した塗茶器
ishidansu 家具に組み込まれることで屋内を庭園化する石
teppun 新旧の金属加工技術を組み合わせた器
yuikou 香り同士を結びつけて楽しむお香
junwan 器自らが模様を描く樂茶碗
junwan 器自らが模様を描く樂茶碗
hyouri 「関節」によって、表と裏をひっくり返した提灯
hyouri 「関節」によって、表と裏をひっくり返した提灯

じつにいい時間。
ふと立ち寄った京都で、デザインについて深く考える機会がもてた。
いやはや、寄り道はしてみるもんだというお話。

ちなみに、湯豆腐もしっかりと食べた。

豆水楼祇園店

では、また。

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Susumu Sekiguchi
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