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エンタメは「面白さ」と「好み」の二軸で評価したい

エンタメが溢れる時代

今の時代は本当にたくさんのエンタメで溢れています。現代を生きる人(特に日本人)で何かしらのコンテンツに触れることなく生活している人は、ほとんどいないのではないでしょうか。

多様なエンタメ的コンテンツが制作されるようになった理由として、インターネットの発達、特にSNSの発達は大きなものだと思います。いわゆるバズることで、それまで気付かれることがなかった作品にスポットライトが当てられるようになりました。そして、同時に誰でも発信できるようになったことで、あらゆる人間が何かを作るだけでなく、自分の作品を世界に見せる手段を得ました。

誰もがコンテンツに触れて生活し、誰もが世界に自分の作品や意見を発信できるということは、つまり誰でもレビュアー(批評家)として他者の作品に何らかの評価を与えることができて、それを世界に開陳することができるようになったということでもあります。

つまり、世界総批評家の時代になっているのです。

素人である我々のレビューの軸とは

僕自身、プロの批評家などではないので、何かについてレビューするのはすごく難しいなあと思います。特にエンタメは人によって感じ方が違うので、感想が十人十色なのは仕方がないことです。

ただ、実用的な商品のレビューを書くとき、多くの場合は「値段」と「質」という2つ軸を使ってレビューすると思います。「値段は高いけど、質も良かった」「値段は安かったのに質が高かった」などのようにです。2つの軸で評価することで、より自分の気持ちを表すことができます。

このことから、エンタメへのレビューについても、同じように2つの軸を持てばより良くなるのではないかと考えています。ただし、現代のエンタメはサブスクなどもあり値段が不明瞭なことが多い上に、そもそも値段が付けられないようなものもあるでしょう。また、素人目に見て質を論じるのは難しいことです。

僕が考えているのは、素人である私たちのレビューは「好き/嫌い」「面白い/面白くない」の2つの軸で評価した方がよいのではないかということです。どんな人間にでも好き嫌いと面白いかどうかくらいは感想を持つことができます。

エンタメは「面白いけど嫌い」「面白くないけど私は好き」という類のものが必ず存在します。その二軸で評価をし、それを残しておくことで自分の性向や、似た他者を見つけやすくなるのではないかと思うのです。

批評に慣れてきたならば、自分なりの視点を入れてみるとより面白くなりそうですが、このことについてはもっと僕の中で考えてから改めて書く日が来るかもしれません。

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