タートルトークから学ぶコミュニケーション
こんにちはー!
最近、いろいろな動画をみる機会が増えたのですが、
中でも、ディズニーシーのタートルトークの動画にハマってます。
先にいろいろ謝っておきたいのが、まずディズニーシーに行ったことがないこと、
そしてこのタートルトークがディズニーのなんの作品なのかすら分からずに見ていました。
ホントすんません!(動画中でニモ!と子どもが叫んでる動画に辿り着き、ようやく分かりました)
そんなわたしでも、いやそんなわたしだからか?めちゃくちゃ楽しく動画を見漁ってしまったとともに、
なんでこのカメは毎回、こんな大勢の心を掴み、笑かし、一致団結感を生み、楽しませることができるんだろうかと考えるようになりました。
そんなことを考えながら、タートルトークの再生回数を鬼のように増やしたわたしが、これかなーっと思った点は、
・主役が人でない、カメということ
・毎回アドリブでなく、ある程度の恒例コーナーが決まっているということ
・設定を徹底していること
の3点です。
共感いただければ嬉しく思います。
〜主役が人でない、カメということ〜
なんかアホみたいなタイトルですが、これは本当そうです。
例えば、最近、携帯ショップなどにも見かけるようになったAIロボットの「ペッパーくん」。
急に近寄ってきたりして、挨拶したりしてきます。
初めてペッパーくんに出会った時って、それなりに感動なり、すげー!ってなったりしたと思います。
これってペッパーくんに対して、そんなに期待していないから、ただ挨拶しただけで、マジか(°_°)っと思ってしまいます。
これがペッパーくんではなくて人でしたら、あまりにも当たり前なことなので感動とか、スッゲー!ってなったりとかはしません。
毎回なってたら心臓が持ちません(笑)
人で例えれば、赤ちゃんが初めて「ママ」と呼んでくれた時なんかはこのペッパーくんの感覚ですね。
ちょっと例え話が長くなりましたが、タートルトークではこれと同じ現象が起きているのではないかと思います。
ディズニーキャラクターのカメ「クラッシュ」が、かなり近くで、流暢な動きで、あたかも本当にガラス越しの海からわたしたちが見えているかのようにトークを回していくのです。
初めて動画を見たわたしでもめっちゃ驚きましたので、初めてタートルトークに参加した方はもっと驚き、感動するのだと思います。
自分の期待していないものが、期待以上のことをしてくれると、人は感動や驚きを感じるのです。
〜毎回アドリブでなく、ある程度の恒例コーナーが決まっているということ〜
タートルトークは最初から最後まで、なんの構成もなしにお客さんを盛り上げ、トークを回している訳ではありません。
毎回アドリブだと毎回違う内容になるので、ある意味盛り上がるかもしれませんが、毎回一体感が生まれるか、というのは難しいと思います。
そこでタートルトークでは、始まる前にキャストの方が、こういう時はこうしてね〜ということを教えてくれます。(ウミガメの挨拶は、クラッシュが「最高だぜぇ!」と言ったら両ヒレ(両手)を高く挙げるなど)
さらにここはディズニーの中。普段でしたら照れのある行動でも、多少そのリミッターが外れますので、より一体感が生まれ、盛り上がりが出ます。
初めてタートルトークに参加しても、しっかりとみんなに溶け込めて、楽しめます。
逆にちょっと乗り切れないと、クラッシュに挨拶のやり直しに指名され、一人でもう一度ウミガメの挨拶をさせられます(笑)
このやりとりも面白いし、うまいなーと思います。
このやりとりを行うことで、まるでお客さんが授業中の生徒のような気持ちになって、よりカメに集中できますから。
タートルトークはこんな感じで、
・クラッシュがウミガメの挨拶をする
↓
・クラッシュが一人を指名し、ウミガメの挨拶のやり直しをさせる(お客さんが生徒になる)
↓
・子どもを一人指名し、どこからきたかなど、少しお話しする(話の内容で、クラッシュがカメという設定に忠実なのだとわかる)
↓
・・・
と、ある程度構成が決まってます。(ちょっとネタバレみたいになってすいません)
この見事な構成で、初めての参加者も、リピーターの参加者もよりタートルトークの世界に溶け込め、良い一体感で楽しむことができるのだと思います。
〜設定を徹底していること〜
これはディズニーのどのアトラクションでも言えることですが、タートルトークでは、カメであるクラッシュというキャラクターの設定が完璧です。
なんでカメと会話できるの?というのも、タートルトークが始まる前にキャストの方から事前説明がありますし、その辺も抜かりありません。
この設定により、好きな食べ物を聞かれた時に魚介類を答えるとクラッシュに怒られたり、どこから来たの?というクラッシュからの質問に答えても伝わらないという笑いが起こります。
スポーツでもなんでもそうですが、ルールがあるとその制限された中で楽しみや攻略法を探すので、何にもルールが決められていないことより揉め事も起きないし、楽しいし、団体に一体感が生まれやすいです。
逆にこの設定をなしに、人間事情をなんでも知っているカメとお話するのも楽しいとは思いますが、
それはただ単にカメが泳いでる映像を背景に、見えない誰かとお話しているだけということに気付いてしまい、あのタートルトークという世界観に入り込めず、今みたいな人気は出なかったと思います。
タートルトークはクラッシュのトーク力に注目がいきがちですが、今回はその背景に注目して考えてみました。
わたしもコミュニケーションを楽しく使いこなせればなんでも楽しくなる!という気持ちでnoteに記事を書いてますが、その効果をさらに上げる背景づくりも大切なんだなとタートルトークで感じたので綴ってみました。
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