本州縦断フットレースR7ステージ青森-新潟433kmその3(大館-秋田)
土砂降りの雨に遭って、道路が冠水し、水浸しになった靴は、ホテルでもらった新聞を突っ込んで、朝にはなんとか履ける状態になりました。しかし、恐れていたように足にマメ、とくに左足の接地点に深いマメができて、思うように走れない状況になりました。二日目は、秋田市までオーバーナイトで進む予定です。だいたい100kmの道のりです。
ホテルを8時15分にリスタートして、まず、北秋田市のR105分岐点をめざします。下川沿駅の手前あたりからみると河川が氾濫したかのような光景でした。大雨で田んぼが冠水してしまっていました。
途中、地元の小さなスーパーの店先のベンチで、足のケアとこれからの戦略を考えていたら、老夫婦に声をかけられました。青森から新潟まで行くイベントに参加していると伝えると、何かいいものを食べなさいと1000円渡してきます。固辞したのですが、収めてくれないので、ありがたく受け取ることにしました。7日で頑張って走るよりも、8日かけて進もうと思って、いただいた1000円でラーメンと餃子をいただきました。コンビニで、デザートに北秋田名物のアイスバター餅もたべました(北秋田名物という会社名)。
さて、この段階で、五城目に向かう国道105が通行止めになっていて、女将さんと三谷さんが迂回ルートとして、能代経由の国道7号に進んだという情報が入ってきました。舘山大会長からも迂回ルートを薦める旨のメッセージがありました。とりあえず、チェックポイントの大堤交差点で判断することとしました。CP4 大堤丁字路・R105分岐(98.1km)は13日12:41通過です。道路交通情報を確認すると、すでに国道105の通行止めは解除されていました。雨も降らない予報です。迂回ルートを進むとたぶん20km以上も余計に走らないとならなくなります。舘山さんに連絡して、本来のルートを進むことについて了解を得ました。
予報通り、この日は晴れ。気温は道路表示で30℃まで上昇しました。まあ、ゆっくり進みます。途中、比内支援学校の無人販売でミニトマトを買いました。
土砂災害の状況が心配でしたが、比内支援学校までの区間で、土砂崩れで片側通行となっている箇所が1箇所ありました。フレコンバッグで応急措置をしていました。五城目までの区間では、この箇所が一番激しい箇所でした。
コースマップでは、あゆっこ温泉の方をとおることになってましたが、分岐に気づかず、そのままバイパスを抜けてしまいました。滝ノ沢バイパスが完成しているので、ルート的にはこちらの方が短いです。ただ、山越えです。道の駅かみこあにの外のベンチで、少し仮眠しました。ジュースを買おうとしたら、ボタンのところにカエルさんが張り付いてました。
ここから五城目まで、自販機もないコースとなります。500mlのペットボトルを3本もって進みました。災害の状況も気になりましたが、五城目方面から車が来ているので、大丈夫だろうと思って進みます。五城目まで、歩道が通行できない箇所が1箇所、路肩注意となっている箇所が1箇所でした。五城目に降りていくと、歩道が土砂で埋まっている箇所が数カ所ありました。おそらく山からの出水で冠水した箇所があって、水が引くまで通行止めにしたのではないかと思います。
明け方に、五城目の道の駅に着きました。またここで仮眠です。目が覚めると夜が明けていました。五城目町から井川町に抜ける道路脇に、水田のソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)がありました。これから千葉市でも作ろうとしているもので、期せずして現地視察ができました。まだ、水田の一角に実験的に置いているような規模でした。ソーラーシェアリング下の稲は見た目は十分に生育しているように思いました。
秋田と言えば、ババヘラアイスなのですが、道中、コンビニで1個、酒屋で1個、ババヘラアイス売りさんから1個、計3個食べました。日本国花園というところの真向かいには、油を売っているアイス屋さんと称するガソリンスタンドもありました。
秋田市のルート上にあるネカフェ快活クラブに到着したのは、午後2時くらいでした。予定よりも半日遅れています。娘さんがこの辺りにいらっしゃるということで、O山A子さんが出迎えてくれました。秋田の快活クラブは、鍵付き個室、シャワー、コインランドリーが完備してました。食事もネカフェで済ませました。ネカフェで6時間滞在することになります。(つづきます)