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【サステナツーリズム】湖南市林業体験ワークショップ

こんにちは。Sustainable Week の豊田です。
この記事では、「びわ湖とツーリズム」として湖南市で行われた林業体験ワークショップについてご紹介します。

滋賀県湖南市は、エネルギー政策に取り組んでおりSDGs未来都市にも認定されています。今回訪れたのは、東寺という地区の森林作業場で、ワークショップに参加させていただきました。

ワークショップの様子

森に移動してまず、「こなん木の駅プロジェクト」の方が森林について説明してくださいました。

木と木が詰まっていて暗い森ではco2を吸収することができないため、ちゃんと切って植林していかなければならないということなどを教えていただきました。
最近、co2ネットゼロという言葉がキーワードとして取り上げられ、co2を吸収してくれるから山は大切ということをよく耳にするようになりましたが、山があるだけではよくないことを知ることができました。

そして、実際に木の伐採の様子を見せていただきました。

安全を確かめながら木を倒す方向を見極め、木を切っておられる姿はとてもかっこよく、木が倒れるあの一瞬は迫力があり、圧倒されました。

切ったばかりの木を触らせていただきましたが、水分が多いため、切り口はベタベタしており、運び出す時はずっしり重かったです。運び出すのが大変なので、木を切ってもその場所にそのまま置いておくこともあるのだといいます。

木を運んでから、作業場で薪をつくるところも体験させていただきました。1本の木を薪の長さにカットし、その丸太を4分割ほどにしていきます。斧や十字にカッターがついた道具と金槌などで薪にしていきましたが、想像以上に重労働で時間もかかりました。

切った薪は雨を避けながら最低3ヶ月は自然の風で乾燥させ、販売します。今回できたのは木2本分ですが、この薪は15000円なのだそうです。参加した他の学生からも「これだけの時間と力でこの値段...」という驚きの声がありました。伐採しても木を置いておくのには労働力と対価という問題もあるのだとわかりました。

参加して感じたこと

今回、実際に山に入って、木を伐採するところを初めて見ました。
そして、湖南市では森を管理し守っておられる方がいらっしゃることやその方々の取り組みを知ることができました。

木は自分たちで作れる唯一のエネルギーであるのにそのエネルギーの価値が変わってきてしまったこと、初めて木を切った時に木もひとつの命であると感じて涙が出たこと、便利・楽なほうに進んでいる現代の生活では森林や木の存在が遠のいてしまっていること。。木の駅プロジェクトの方々がおっしゃった言葉のそれぞれがとても印象に残りました。

環境問題、co2ネットゼロが注目されていて、「山は大切」「山を守ろう」と聞くけれど、私たちにとって山を守るってどういうことなんだろう、と改めて気づくきっかけになりました。毎日山で木を切って薪をつくって、ということはできないですが、そのまえにできることはあると感じました。

最後に

最後までお読みいただきありがとうございました。
Sustainable Week は、ツーリズムを通して、SDGsやMLGs(滋賀県のローカルSDGsである琵琶湖版SDGs )を発掘・発見しています。
ツーリズムで発見したSDGs,MLGsについてはHPに記事を公開していきますのでぜひご覧いただけますと幸いです!

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