サスティナブル=環境、だけじゃない
サスティナブルと聞くと……
サスティナブルと聞くと、エコとかリサイクルとか、環境問題に関する単語だと考える人も多いのではないでしょうか。
サスティナブルは日本語で「持続可能」。
僕は持続可能という言葉を「なにか大きな犠牲がなく、終わりなく続いていけること」だと考えています。
なので、「環境に負荷のないサスティナブルな製品」といったように、環境に関する単語という認識も間違いではありません。
しかし、サスティナブルは環境に限ったことではなく、人にも直接的に関係してくる言葉です。
つまり、「環境問題とか興味ないし〜」と考えている人にも全く関係のない話ではないということです。
人にとってのサスティナブル
環境にとってのサスティナブルがなにかというと、環境破壊/汚染にSTOPをかけ、10年後も100年後も自然が豊かに成長していけることだと説明できます。
それでは、人にとってのサスティナブルとは何なのでしょうか?
人にとってのサスティナブル、言い換えると人にとっての持続可能。
つまり、「人が生きていけること」なんだと思います。
ここで僕たちが考えなければいけないことは、ただ生きていければ良いのか?ということです。
僕は持続可能という言葉を「なにか大きな犠牲がなく、終わりなく続いていけること」と考えていると前述しました。
その考えを人にとってのサスティナブルに当てはめると、
「誰かが不当な扱いを受けたり、辛い思いをしたり、生きていることに喜びを見出せないような犠牲がなく、みんなが希望を持って生きていけること」という考えにたどり着きます。
誰もが皆「希望を持って生きたい」と願うはずです。
サスティナブルという単語がぐっと近づいてきたのではないでしょうか。
現代社会は人にとってサスティナブルなのか?
明日に希望を持たずに生きている人たちで成り立つような社会はサスティナブルではありません。
現代の社会はどうでしょうか?
僕はギリギリZ世代の25歳ですが、若者の間に漂う漠然とした絶望感を感じています。
SNSの発達、コロナや自然災害、戦争、年金問題や物価の上昇といった生活や世界の変化を一度に曝された僕たち若者は、何となく暗い陰りのようなものを纏っているような気がします。
現に、昨年の小中高生の自殺数は過去最多を記録し、闇バイトと呼ばれる特殊詐欺などの知能犯検挙数は昨年より1.6倍になっています。
若者の犯罪率は大幅に減少している事実はありますが、闇バイトやトー横キッズと呼ばれる若い子どものニュースを見ると、どこかこれまでとは違う、破滅的な生き方に辿り着いてしまう若者の希望のなさを感じざるを得ません。
「まだ若いのにそんなことで人生を台無しにするなんて」
といった意見を目にすることもありますが、「そんなこと」をしてしまうくらいに未来に希望が持てず、とにかく今をなんとか生きるのに必死な若者がこの日本にまだいることを僕たちは考えなければいけないのではないでしょうか。
人に優しいギャングを目指して
サスティナブルは環境の話だけじゃなく、人に関する話であることも分かりました。
昨今では、企業のHPを見ればサスティナブルやSDGsに関する活動/貢献/実績を掲載しているし、メディアでも特集を組んだり活動の周知活動に協力したりとサスティナブルなことは時代の潮流になっています。
ここでもう一度、「サスティナブル=環境、だけじゃない」ということに戻りましょう。
果たして、環境に優しいサスティナブルなプロダクトを作っている企業は、人(従業員)に対してもサスティナブルでしょうか?
SDGs特集を組んでいるメディアは、人に対してもサスティナブルな報道をしているでしょうか?
一切の犠牲なしに何かを行うことは不可能に近いかもしれません。
たとえば、労働者の賃金を大幅に上げて、会社の経営が傾いてしまったら、結果的に労働者は職を失ってしまいます。
サスティナブルなことを行うのは大きなコストが発生することですが、少しずつ改善していくことはできます。
「時代の潮流だから取り組まなきゃ……」といった義務的な、言わば形だけのサスティナブルでは意味がありません。
真のサスティナブルとは何なのかを僕たちは考える必要があると思います。
僕はサスティナブルなことをするギャングを作りました。
今は週に1回ゴミ拾いをしています。
環境問題に取り組んでいる団体かと思われるかもしれませんが、僕が一番に考えていることは「人」です。
自宅と学校/会社の往復で、「自分の居場所はここしかない」と思うと、何か問題があっても簡単に離れることはできません。
ゴミ拾いを通じて、このギャングが誰かの居場所・コミュニティになったらいいなという思いが強いです。
未来に希望が持てなくても、その悩みを共有できる場所があれば、少しは前向きに生きられるはずです。
友人や家族に話せないことでも、ギャングのメンバーになら話せることはあるかもしれません。
誰かの生きづらさを少しでも和らげることができるサスティナブルなギャングを僕たちは作ります。
ただ使命感などは感じず、楽しいから、格好良いからやる。
環境だけじゃなく、人にも、自分達にもサスティナブルなギャング。
We are Sustainable Gang. Check it out!