風くれば
薔薇はたちまち火となれり
踊りあがるらむうれしき風に
by北原白秋

恋すればうら若ければかばかりに
薔薇の香にもなみだするらむ
by 芥川龍之介

バラなる花は恋の花
バラなる花は愛の花
バラなる花は花の女王
by アナクレオン

みづからの　光のごとき　明るさを　
ささげて咲けり　くれなゐの薔薇
by 佐藤佐太郎

①酒にばら　そそがなん、
そそがなん、酒にばら。
つぎつぎに　飲みほさん、
飲むほどに　胸深き
悲しみは　消えゆかん。

②美しき　春のばら、
教ふるよ、オーベール、
この時を　たのしめと、
若き日の、青春の、
花の間を　たのしめと。

③咲くと見し、その日はや
色褪せて、散れるばら、
われらまた　この齢（よはひ）
束の間に　衰へて、
人生の　春むなし。
by 「ばら」　ピエール・ド・ロンサール

ばらは神々の香り、
ばらは乙女のほこり
高貴なる黄金よりも
よろこびてその胸に
かざるなり、初花を。
by 「ばら」　ピエール・ド・ロンサール

薔薇は匂つてゐる　けれども薔薇はそのことを
自分の匂つてゐることを感じてゐるのだらうか？
by 「薔薇」　ハインリヒ・ハイネ

横浜 IN イングリッシュガーデン2

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